日本発のドクターズ・サプリメントは、ドクターズ・サプリメントと呼んではいけない

自然医学医師(MD)の仕事内容

よく海外の医療は「チーム医療」と言われますが、アメリカの医療が優れているなと思うところは、西洋医学的な治療(対症療法)を行うMD(Naturopathic Doctor)と、予防医学的な治療(原因療法)を行うND(Naturopathic Doctor)が、タッグを組んで患者の治療に当たっているところですね。

対症療法の専門家と原因療法の専門家がタッグを組んで治療にあたる・・・。日本じゃ考えられないことですよね。むしろお互いが「エビデンスがない」とか「対症療法では病気は治らない」などと、いがみ合っていますよね。(苦笑)

私の主治医は理解がある人なので、あまり問題は起こらないのですが、(私がモンスターペイシェントという説も、にわかにあります。)日本だと「こんな健康食品を試したいんですけど・・・。」と患者に言われただけで、よく調べたこともないのに・・・。

あー、ダメダメ。 そんなものは効かないから(´Д`)

と嫌な顔をされ、場合によっては今後の(その患者に対する)扱いが変わってくることさえありますが、アメリカだと「もう一人のチーム医師」が積極的にサプリメントを処方してくれるんですね。

薬(医薬品)は症状を抑えるために処方されますが、(対症療法)それとバッティングしないようにサプリメントやハーブなどを処方してQOLを高めたり、患者の生活習慣をチェックし、血液データと照らしながら「必要な栄養素の提示」や「メンタルケア」を行い、病気の原因を根本から解消する・・・。(原因療法)

身体、心、感情、遺伝、環境、社会、その他の要因も含め、すべての面から患者さんをサポートする役割を担っている「もう一人のチーム医師」がいます。それが自然医学医師(ND:Naturopathic Doctor)です。

彼らは栄養学のスペシャリストでもあるのですが、今説明したようにもっと幅広い分野に精通しています。

ですので、彼らが治療用として開発したサプリメントは、狙った効果を確実に得られるように緻密な設計がなされていて、1つや2つの効果に留まらず、人体に複合的な効果をもたらします。それこそ真のドクターズ・サプリメントです。欧米でいうドクターズ・サプリメントとは、「自然医学医師(自然療法医ともいう)とその共同チームが開発したもの」という認識なのです。

自然医学医師は4年もしくは5年の大学院レベルでの自然医科大学の医学部を卒業し、国家試験(Naturopathic Physicians Licensing Exam)に合格して初めて自然医学医師としての免許が取得でき、医療行為が出来るようになります。つまり、それだけ栄養学に精通した方々がドクターズ・サプリの開発・監修をしているのです。

海外の大手のサプリメントメーカーも、品質の高いサプリメントを開発するには、自然医学医師の専門知識が大きな力になるのはよく分かっています。ですから、自然科学医師がまだ学生の頃からインターンシップ制度やリクルート活動を積極的に行い、優秀な卵を囲おうと必死になっています。

特に世界ではトップクラスの「Bastyr University (Kenmore, Washinton, USA)」からの学生は引っ張りだこらしいですね。私の愛用しているダグラスのサプリメントも、学生への教育活動を行っているようですね。

全米No1.のシェアを誇るメディカルグレードのサプリメント。「高品質と安全」をお届けします。

企業内の大学トレーニングと進行中の教育プログラム

そして、病院勤務の自然医学医師も、臨床の場から患者に必要な栄養素のカクテルが分かってくるので、ダグラスなどのサプリメーカーに勤務している自然医学医師やMD(Naturopathic Doctor)などとも連携して新しいドクターズ・サプリメントの開発に繋がることもあるそうです。

日本の管理栄養士や臨床栄養士やサプリメントアドバイザーが優秀じゃないとは言いませんが、予防医学の分野では残念ながら欧米のほうが(技術的にも、制度的にも)かなり先をいっています。

健康保険制度のないアメリカですから、「病気になんか・・・、病気になんかなってたまるかい!」と必死なんですね。(笑)つまり、予防医学が育つ土壌がある。だからサプリ業界の競争が激しいし、高品質であるにもかかわらず、低価格なものが生き残っていくわけです。

翻ってみて、日本の現状はどうでしょうか?
国民皆保険制度のおかげで、安価で質の良い医療()が受けられることもあって、予防医学が軽視されがちです。ナチュロパシーなんて言われても、日本人はアロマかハーブくらいしか思いつかないでしょう。

国民皆保険制度が悪いとは思いません。
私や病院嫌いの父だって非常に恩恵を受けているし、とても助かっているのは事実ですが、はっきり言ってしまえば、この制度はもう随分前から医師会の利権と化していて、社会保障費が膨大に膨らむ諸悪の根源でもあります。

しかもこの期に及んで医師会は族議員を使って政府に診療報酬引き上げを国に要求してますよね。(汗)もう決まったのかもしれませんが、この件を見てもいかに医師会が自分達のことしか考えていないかがよく分かります。

「消費税を上げた場合にコストが大幅に高くなって病院経営が成り立たなくなり、安価で質の高い医療()が受けられなくなる危険性がある。その為の措置だ」と説明する識者もいるようですが、だったら消費税を上げなければいいのです。

そして、なんで医療だけ保護するんですか?って話です。どこだって苦しいのに、なんでそこだけ手厚く守られる必要があるのかがさっぱり分かりません。(ちなみに、テレビや新聞では報道されませんが、メディアも軽減税率を要求しています。(-_-メ) きっとこの話は「特定機密」にあたるので報道してはいけないのかもしれません・・・。)

国民は国民で安価で質の高い医療というぬるま湯にどっぷり浸かっているおかげで「体調管理」を疎かにしています。「少し体調がおかしければ病院にいけばいい・・・。」「薬をもらってくればいい・・・。」という安易な考えだから、病気がいつまでたっても治らないのです。

日本が薬漬け医療だと言われるのは、決して医療側だけの問題ではなく、「国民の意識そのもの」にも問題があります。その証拠に、国際的に通用する予防医学のスペシャリストを養成するような大学が、日本には1つもないのです。

欧米では「自分の健康は自分で守る」という考えが定着していますから、予防医学のスペシャリストを育てる大学や大学院が多数あります。そこの出身者が、サプリメントメーカーの現場で、原料メーカーの現場で、医療の現場でグローバルに活躍しているのです。

日本は「自分の健康は国が守ってくれる」と思っています。
だから保険の利く医薬品産業は成長しても、サプリメント産業は成長しないのです。

もちろん、サプリメントの売り上げは年々上がってきてはいますが、もし業界が健全に成長していっているのなら欧米並みの価格に収まるはずです。しかし、そうなっていないのは、「治療には関心があるけども、予防には関心がない国民性」だからでしょう。

そのような土壌がありますから、日本のサプリメントにはまがい物が多いし、後で説明する本流から外れた分子栄養学の団体や、その他の怪しい団体がぽこぽこと生まれてくるのです。

日本でドクターズ・サプリを謳っている商品や団体をいくつか拝見しましたが、海外のトップクラスの自然医科大学を出ているような人が開発に携わっている事例は1つもありませんでした。(※あくまでわたしが調べた限りです)

上のほうでも書いたように、自然医学医師(ND:Naturopathic Doctor)の資格を持った人が開発に関わったものがドクターズ・サプリメントですから、「日本発のドクターズ・サプリメント(メディカル・サプリメント)なんて、実は1つもない」ことが分かります。

よって、日本にある分子栄養学のある団体が販売促進に関わっているアホみたいに高額なサプリメントも、ドクターズサプリメントと呼べるようなシロモノじゃないのです。

もちろん、なにもかも欧米の基準に合わす必要はないですし、分子栄養学を学んだ専門家だって自然医学医師に負けないくらいの専門知識は持っていると思います。

NSF-GMP

しかしながら、アメリカのドクターズ・サプリは、DSCHAといってサプリメント専用の法律で厳しく取り扱われており、ドクターズサプリメントの製造はNSF-GMPに登録された工場で行われています。これはアメリカ薬物管理USPの標準を超える規制であり、日本の医薬品よりも厳しい基準を設けているのです。

さて、日本発のドクターズ・サプリメントは、これくらいの自主規制を行っているのでしょうか?
日本の法律・基準の範囲で作られたドクターズ・サプリメントが、海外のと比べて品質が良いとは考えにくいのではないでしょうか?

品質の悪いサプリメントを摂取するとむしろ体に毒ですので、摂取してはいけません。

日本食はヘルシーだと世界から評価されているのに、日本発のドクターズ・サプリを評価する声が海外から全く聞こえないことからも、日本のやつはドクターズ・サプリの体を成していない、「ドクターズ・サプリとは呼んではいけない」と私は思います。

以上、前置きとしては少し長くなった感がありますが、(苦笑)「ドクターズ・サプリメントの定義」「日本にドクターズ・サプリメントがない理由」この2点を述べさせて頂きました。

「うちはドクターズ・サプリメント(メディカル・グレード)を扱っています(`・ω・´)キリッ」と言うのは勝手ですが、国際的に通用する予防医学のスペシャリストを養成する機関を卒業した方々が開発・監修に関わっていない、もしくはそのような情報が不透明なままでは、質はたかが知れてるでしょう。

そのくせ1ヶ月の費用が5~6万円もするような高額なサプリを勧めてきますよね?(苦笑)
いい加減に「私達はカモにされている」という認識を持つべきではないでしょうか?どこの団体のことを指しているのか、いくつか思い当たる人も多いでしょうが(苦笑)私はその全ての団体・診療所のことを指して述べているつもりです。

日本のサプリ業界の健全な発展の為にも、そのような詐欺商売を行っているところからは商品を買わずに駆逐していくべきだと思います。この記事が少しでも貢献できれば幸いですが、国民皆保険制度の形態が少しでも変わらない限り、そして国民の意識が少しでも変わらない限り、なかなか難しいでしょうね・・・。


さて、ここからはいよいよ分子栄養学の疑問点・問題点について解説していきたいと思いますが、これからする話は分子栄養学に限らず、日本のサプリ業界の大部分に言えることですので、「サプリメントを購入したいんだけど、はて、なにがよいのやら・・・。」と迷っている方々には参考になる内容だと思います。では、いきましょう!

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