抗がん剤、地獄の無限ループ

抗がん剤治療はがん細胞を殺しますが、逆にがん細胞を勢いづかせることにも貢献します。ここが一番の問題点だと考えています。

がん細胞は「細胞」ですから、非常に単純な構造をしています。

その為、すぐに「変異」します。インフルエンザウイルスと一緒です。

基本的に、生命は生き残る為に環境に適応しようとします。

がん細胞は、抗がん剤という「環境」に適応するために、自らの遺伝子をチョロっと書き替えてパワーアップするのです。

これが抗がん剤に耐性をもったがん細胞である【ADG. アンチ・ドラッグ・ジーン(反抗がん剤遺伝子)】と呼ばれるものです。

こうなると、今まで使っていた抗がん剤は効きません・・・。

それどころか、より悪性度が増して爆発的に増殖し、全身に転移しやすくなります。

その勢いを抑える為に、次からはもっと強力な抗がん剤が必要になります。

それにより、一旦はがん細胞が減り始めるのですが、しばらくするとその抗がん剤にも耐性がついてきて、またまた増殖し始めます。

以前の記事でも似たようなことを書いたと思うですが、

抗がん剤を投与する → 腫瘍が小さくなる → しばらくするとまた大きくなる → 抗がん剤が効かなくなってきたので、新しい抗がん剤を投与する → 腫瘍が小さくなる → またまた腫瘍が大きくなる → また新しい抗がん剤を・・・、以下無限ループ。

このような「地獄の無限ループ」が始まります。

これまでたくさんの闘病記を読んできましたが、抗がん剤治療を貫徹している人は、ほぼこのパターンに陥っています。

医者もこれまでの臨床経験から、その地獄の無限ループに陥るのは分かっているらしく、抗がん剤治療を始める前から、既に第2、第3の抗がん剤を準備しています。おそらくマニュアル化されてるんでしょう。

第3、第4の抗がん剤でガンの勢いが止まればいいんですが、止まっている闘病ブログに出会ったことが少ないですし、むしろ、勢いを増長させている気すらします。

ガンと医療のシーソーゲームは、最終的には医療が負けます。
それが「がん治療の現実」です。

それでもきっと延命効果は出ているのでしょう・・・。

それで医療側も患者側も自分自身を納得させているんでしょうが、私達はなんのために治療するのでしょうか?

  • ガンを完治させるためでしょうか?
  • (完治は無理なので)延命効果を得るためでしょうか?
  • ガンと共存するためでしょうか?

どれも間違いではありませんが、根底にあるのは「幸せになるため」ではないでしょうか?あなたは幸せになっていますか?周りや家族は幸せになっていますか?

家族全員がガン患者であり、過酷な経験をしてきた私が思うに、もっと広い視点から「がん治療」というものを捉える必要があると思うのです。

そうじゃないと、みんなが不幸になりますよ。

「幸せ」とバッティングするものは、たとえどんなに効果があるものであっても「採用すべきではない」と、私は思います。

~ 追記:2018年5月14日 ~


抗がん剤治療がうまくいっているケースは、1番目か、もしくは2番目の抗がん剤でがんの勢いを抑えることが出来た場合。つまり、腫瘍の増大も縮小も起こらず、安定している場合です。

そのまま腫瘍が100%消失して治るケースもないわけではありませんが、そんなことは「まれ」ですし、手術で取り切れるほど小さくすることが出来たならば、医者は根治手術を検討するでしょう。

これは、抗がん剤治療が最高に上手くいったケースです。

ただ、それは抗がん剤が効いたというより、その人に合った抗がん剤の「適量」を見つけられた医師の力量が凄いのです。これについては、後ほど解説します。

標準治療において、ガンを完治出来る可能性が高いのは、根治手術が可能な場合です。それ以外ですと、腫瘍を完全に消し去ることは難しい・・・。基本的には「延命」という方針で治療が進むのです。

「(ある種のガンを除けば)抗がん剤で腫瘍を小さくすることは出来るが、完全に消し去ることは出来ない」ことくらい、医者にとっては常識なのです。

だから「奏効率」なんていう、ほとんど治療効果とは関係がないような概念が作られるのです。

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