「アレルギー体質の人はガンになりにくい」と主張している人の意見

「アレルギー体質の人はガンになりにくい」と言っている人の中には、世界的に有名な免疫学者である阿保徹先生がいますが、阿保先生によると、

  • アレルギー体質の人には長生きの人が多く、副交感神経優位な人が多い。
  • 副交感神経優位な人は、リンパ球が多いから、その分ガンには罹りにくい。

というようなことをおっしゃっています。

この方のおっしゃっている理論には疑問点も多いですし、なんでもかんでもリンパ球と顆粒球の関係で説明しようとしますからトンデモ扱いされていますが、参考になる点・学ぶべき点はたくさんあると思っています。

この方は、病気や健康は『複雑系』であるという考え方と対極であり、「物事は真理に近づくほど『単純』になる」という考え方です。

私はどちらが正解なのか分かりませんが、どちらかというと前者の考え方をとっています。

しかし彼のリンパ球と顆粒球の理論を頭ごなしに否定しているわけではなく、定期の血液検査で白血球の数やリンパ球の数、顆粒球や好中球の数などを見るときに色々参考にさせてもらっています。

ゲルソン療法で有名なマックス・ゲルソン博士は、

体の持つ防衛力や治癒力は、体がいわゆる”アレルギー的炎症”を起こす能力に依存しているというのが、われわれの見方である。

外科でわかっていることは、治癒は全て一種の炎症から始まるということだが、これは内科的に見ても同じである。

(出典:マックス・ゲルソン、今村光一訳『ガン食事療法全書』徳間書店、1989.7.31発行、166頁より引用)

と述べています。

つまり、肺炎とか皮膚炎などの「炎症」は、裏を返せば体内に治癒力が備わっている証拠でもあるということです。

また、私がよく参考にしている「膵臓がんサバイバーへの挑戦」というサイトでは、「花粉症はガンになりにくい」ということを参考論文などを交えて紹介しています。

花粉症を始め、喘息、アトピー性湿疹、食物アレルギーなどのアレルギー症状をもつ人々は、アレルギー症状のない人と比べて、すい臓癌、大腸癌、食道癌、胃癌、口腔癌、子宮体癌、脳腫瘍などの発症リスクが低下するという研究があるそうです。

例えば、花粉症の人は、すい臓癌のリスクが57パーセント低下して、最も一般的な脳腫瘍である神経膠腫の発症リスクが45パーセント低下するという研究報告があります。

米国のコーネル大学のポール・シャーマン (Paul Sherman) 氏らが、 The Quarterly Review of Biology 誌12月号に発表しています。

人体では毎日5千個以上の細胞が癌化していると言われていますが、それら異常な癌細胞は免疫システムによって破壊されます。

しかしこの免疫監視システムを逃れた癌細胞がどんどん分裂して、目に見える大きさになって「癌という診断」が下ることになります。

アレルギー疾患は、通常は無害な物質や刺激に対して免疫システムが過剰に反応するために生じます。

アレルギー症状を持つ人は、過剰になった免疫反応が、通常の人よりはまめに癌細胞を破壊して、その結果癌のリスクが下がるのだろうということです。

花粉症の人は癌になりにくい: 膵臓がんサバイバーへの挑戦

アレルギー体質の人は、普通の人より細菌やアレルゲン物質に対して極端に反応して炎症を起こしますから治癒力が強い、というよりは異常反応している状況だと言えます。

免疫力が衰えているわけではなく、はたまた免疫力が強い、というわけでもない、ただ過剰に反応しているんじゃないか?というのが私の見解です。

先述した免疫の権威である阿保徹先生の見解は、

「免疫力が過剰に反応しているから、免疫力が強いということです。つまり、アレルギー体質の人は免疫力が強く、長生き体質であり、深刻な病気には罹りにくい」

というような趣旨の事をおっしゃっています。

「深刻な病気になりにくい」というのは実際そうなのかもしれませんが、免疫力は強けりゃいいっていうものではなく、おそらくバランスが大事だと思うんですよね。

花粉や埃などに過剰に反応してしまった結果、ずーっと鼻水が垂れてて咳をしまくってたら、生きるのが窮屈です。(^^;

上記の研究結果が証明しているとおり、「アレルギー体質の人はガンになりにくい」というのは理にかなっていると思います。

しかしながら、粗悪な食品・運動不足・ストレスなどに体が常にさらされてたら、アレルギー体質であってもガンになることは大いにあり得ると思います。

現に私はアレルギー体質であるにも関わらず大腸がんになっちゃったわけですから、相当不摂生なことをしていたんだと思います(笑)

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