こんにちは、次の更新は「前立腺がんに効く3つのジュース(食べ物)」について書く予定でしたが、父の闘病の様子をあとで読み返せるように記録しておきたいことがあるので、今日はそれについてちょっと書こうと思います。
前立腺がんの影響で頻尿に苦しんでいる父ですが、ここ2、3日くらい前から便秘がひどくなっているみたいです。今日は朝早くから薬局に行き、開店と同時に便秘薬と浣腸をいくつか買ってきました。
浣腸が効いてすぐに便が出て楽になったようなので良かったですが、やはり心配ですね。
以前の記事で書いたと思うのですが、父の便秘は良くなってたはずでした。
というのも、先月末に前立腺がんが発覚してから(確定診断は出ていないが、ほぼ確定)主食は私と同じ「玄米+雑穀米」にするなど食生活をいくつか修正した結果、3日~4日ほどで便秘の改善が見られたのです。
それからはほぼ毎日便が出るようになっていましたので、食事療法を頑張る気になっていたのですが、また便秘気味になったみたいです。
困りました・・。以前の便秘より苦しそうです。薬嫌いの父が「すぐに薬を買ってきてくれ」と言うのは相当なことです。
最近は運動もしてるし、頻尿が嫌で水をあまり飲まなくなってるのは悪いかもしれませんが、全体的に良い生活習慣を送っていると思ってたので、現状維持ならまだしも「ひどくなっている」のは、今の生活習慣が「逆に悪い」ってことになりますよね・・・。(*_*)
はて、どうしたものかと悩んでいるのですが、父によれば「便秘は以前より良くなっていると思う」って言ってるんですね。
どうみても今のほうが苦しそうに見えるんですが、父が言うにはお腹がよく動くようになって便が下(下腹部)のほうにまでくるようになってるんだけど、そこから便がなかなか先に進まないらしいのです。
父は、慢性の便秘というより器質性の便秘(がんやポリープなど、なんらかの物理的な障害があって腸管が狭くなって起こる便秘)なのかもしれません。私の下痢が長引いていたので、なんとなくクリニックに診せに行ったら大腸がんが見つかったのと似たようなものです。
ただ、父は半年前くらいに内視鏡検査を受けてポリープは全部切除しているはずなので、ポリープが原因で便秘が引き起こされているとは思えませんし、そもそも便秘気味になったのは、(父によると)3~4年前の話らしいですから、大腸自体に何らかの問題があるとは思えません。(一応父は「ポリープが出来る体質」ですが)
では何が原因なのか?推測の域を出ないのですが、やはりヤツ(前立腺がん)が原因のような気がするんですよね・・・。
MRIの報告書を読んでみると、「直腸周囲に多数の結節影が見られており、転移性リンパ節腫大を見ているものと思われる」とあるので、リンパ節の肥大が直腸に何らかの影響を及ぼしているのかもしれません。もしくは前立腺自体が肥大していますから、腸を圧迫している可能性もあります。
詳しくはレントゲンを撮ってみたり、主治医の意見を聞かないといけませんが、便秘の原因が私の推測に近いものであれば、「食事を改善しても、すぐには便秘が治らない」ことになります。
器質性による便秘ですからね。リンパ節の腫れが治まったり、あるいは前立腺にあるガンが小さくなって腸の圧迫が解消されない限りは便秘は治らないことになります。
もしそれらによる腸の圧迫が便秘の原因だと、父がいつも以上に苦しんでいる理由も辻褄が合ってくるんですよね。
つまり、腸の圧迫が改善されないのに腸の蠕動運動だけ改善されたら、お腹(腸)が張って苦しいですよね・・・。
腸が張れば、前立腺や尿道もより圧迫されて炎症を起こしやすくなるでしょう。現に前回の血液検査では、炎症反応レベルの数値が上がっていました。
慢性的な炎症がガンの原因だし、便や尿が通るたびに前立腺や尿道を刺激すれば、炎症が起こりやすいのも頷けます。主治医のO先生も「膀胱炎の初期段階にあるのかもしれない」とおっしゃっていました。
マジで困りました・・・。私も幼稚園のときに膀胱炎になったことがありますから、痛いのはよく分かります。
「前立腺がんの治療は、骨転移がひどくならない限りはそこまでは辛くなさそうだ・・・。」と考えていたのですが、既に膀胱炎による「痛み」が出始めそうなので、父にとっては苦しい闘病生活になりそうです。気力が萎えてしまわないか、心配です・・・。
まだ確定診断も出ていないし、生険も約2週間後です。それからさらに日があいてからPET検査をやることになるでしょう。そのあとに治療方針が決まり、やっと治療が行われるのです。
下手をしたら、11月まで検査ばかりで治療しないかもしれません。その間、父はずっと苦しむのでしょうか・・・。
O先生は「おそらくホルモン治療になるでしょう」とおっしゃっています。そこまで見当がついているのになんの治療も出来ないのは、患者としては辛いでしょう。もちろん私(家族)も辛いです・・・。
父は頻尿と便秘のせいで、ほとんど寝むれていません。こうなったのは1~2日くらいの話なので今のところは元気なのですが、この状態が続くと体力も免疫力も落ちてくるでしょう。
今さっき起こった話ですが、すごく後悔したことがあります。
父が便秘で苦しんでいるので、「ご飯を食べたあと、すぐ横になったらダメじゃないか!」と強く言ったのです。
私は流し台で食器の洗い物をしていました。しばらくして父を見てみると、ちゃんと座ってテレビを観ていました。
(おっ、ちゃんと実行してくれてるじゃないか (^ー^) )
と思いましたが、よーく父を見てみると、そのまま寝ていたんです。座ったまま・・・。
ほとんど睡眠をとれていない父のことを、私は全く思いやることが出来ていませんでした。
眠たいし、体力的に辛いにも関わらず、「横にならずに、座ったほうがいい」と言ってしまう私の言いつけを、父は守っています。あの日、「全部、お前に任す」と私に誓ったからです。
私は、声を殺しながら泣きました。
洗い物を終え、父がトイレに行こうとして目が覚めたときを見計らって、「お父さん、ごめんなさい」と一言謝り、好きなだけ横になってもらいました。
父より私のほうが冷静さを失っていました。「とにかく体に良いことを・・・。」と思うばかりで、父のことを全然見ていませんでした。
父はかなり疲れ果てていました。これ以上なにを求めようというのでしょうか?
「食事療法は、続けられなければ意味がない」とか偉そうに言っておきながら、私は父に対して「続けられそうにないこと」をいくつも押し付けていないだろうか?非常に反省しました。
【追記】父が1日だけ入院することになりました。
いきなり話が変わりますが、(汗)さきほど病院から帰ってきたところです。
記事を書いている途中で父が部屋に入ってきて、「やっぱり病院へ行こう・・・。」と言ったので、すぐに連れて行きました。
泌尿器科は午後は診察してないっぽいので、「今行っても(既に午後2時を回っていた)救急しかないな」と思いつつも、応急処置的な薬をもらえれればいいなと期待しつつ、車を飛ばしました。N病院は家から5分もあれば着くので、すぐです。
(それにしても、父から「病院へ行こう」っていうのは聞いたことがないな・・・。それだけ苦しいんだな・・・。)
昼下がりのN病院の駐車場はとても空いていました。受付を済まし、時間外診療用の待合室で呼ばれるのを待っていました。
看護婦:「外科の22番の方、新里さん、診察室の2番にお入り下さい。」
またまたお早いお呼び出しです。中にいたのははじめて見るM先生、女性の先生でした。
M先生:「今日はどうされましたか~?」
父が便秘と頻尿のことを話します。それに補足する形で私が説明を付け加えます。
すると、私が知らない話を父は話し出すんですね、(汗)もう既に尿道の痛みはあったようです。
便を出そうとして力むと尿道が痛むもんだから、思いっきり力むことが出来ず、排便が出来ないらしい・・・。みたいな話をM先生にしていました。
少しイライラしながらM先生と父の話を聞いていましたね。(笑)もう既に膀胱炎を起こしていたみたいです。
私も色々聞きたいことがあったのでM先生に質問しました。上記のような内容のことです。
私:「先生、本人は便秘のほうが辛いみたいなんです。
で、父は前立腺が悪いのでこちらの泌尿器科のO先生に診てもらってるのですが、
その・・・、便秘は前立腺が悪いことと関係があるのでしょうか?」
M先生の前にあるモニターをチラッと見ると、父の通院歴やN病院から処方された薬、この前のMRI検査の報告書の箇条書きみたいなのが映し出されていたので、おそらく父の前立腺はガンであることは分かっていたと思います。
ただし、まだ確定診断は出ていないし、生険もまだなので、「ガン」という言葉を使わず、「肥大」という言葉を使って私に説明してくれました。
M先生:「いえ、おそらく前立腺の位置からして、肥大したとしても腸になんらかの影響を与えることはないと思います。ただ、尿道を圧迫することはあり得ます。おそらくお父さんの症状はそれだと思いますよ」
私:「どこも痛くないって言ってなかったか?なんでその時言わなかったの?
どこの部分が痛いの?」
父:「先っぽの方・・。おしっこが出ないもんだから、やってる最中に捻ったりして痛くなった・・・。」
(そんなんやったら、誰でも痛めるわ・・・。(´Д`) 途中で尿の出を止めてるんだからな・・、「尿道閉塞」とでも言うのかな?)
私:「じゃあ何? ○ん○んの奥が痛いわけじゃないの?」
父:「うん。」
すかさずM先生に聞いてみた。
私:「先生、これは前立腺肥大による尿道圧迫じゃなくないですか?」
M先生:「そうかもしれませんね(汗)ただ、前立腺が肥大している状況だと、いずれそういう状況(尿道圧迫)がきますので注意する必要があります。」
私:「分かりました。ありがとうございます。もう1点よろしいでしょうか?」
M先生:「はい。」
私:「前立腺の肥大が便秘の原因じゃないとすると、どういう原因が考えられますか?
前回のMRIの検査で『直腸周囲に多数の結節影が見られており、転移性リンパ節腫大を見ているものと思われる』と書かれていたのですが、それが原因の可能性はありますか?」
M先生:「あー、それはあり得ると思います。でも、詳しく検査してみないと分かりませんね。
とりあえず、エコーでお腹を見てみましょうか。新里さん、隣のベットで横になってもらえますか?」
父:「はい。」
M先生:「ここは痛いですか?」
父:「いえ、大丈夫です」
M先生:「ここは?」
父:「ここが少し張っててキツイです・・・。」
M先生:「新里さん、膀胱が尿でパンパンになっています。このままだと尿道だけじゃなく、腎臓も悪くしますので、いったん管を入れて尿を取りましょう。尿は一応出ているんですよね?」
父:「チョロチョロしか出ません。」
M先生:「そうですか・・。先ほど頻尿で夜眠れないというお話でしたけど、陰茎に管を入れたままであれば、夜トイレで起きる必要もなくなりますよ。結構そういう方もおられますけど、どうされますか?」
なるほど、そういう手もあったのですね!確かにそれなら睡眠不足は解消されそうだし、尿道の炎症や腎臓の負担もなくなりそうです。
ただ、毎日の生活が不便になりそうですね。
- ウォーキングは出来るのか?
- 好きなゴルフは出来るのか?
- これに頼ってしまうと、陰茎の筋肉が衰えて自力で尿が出来なくなるんじゃないのか?
色々と聞きたいことがあったのですが、質問する前に先にM先生に、
M先生:「とりあえず、今後の話は尿を取ってからにしましょう。炎症のレベルもチェックしたいので血液検査もしましょうね。また、点滴も打ってもらいますから少々時間がかかると思います。」
看護師:「では、あちらの方で血液を採りましょうね。」
ということになって、私は待合室で待たされ、父は血液を採られたあとで、看護師さんに連れられて何処かの部屋で管を入れられてるようでした。
私も大腸がん手術から目覚めた時に管を入れられていました。
もちろん全身麻酔中だったので、管を挿入した時に痛みは感じなかったのですが、抜くときですよね・・。痛いというよりも「しみる」という感じでした。
でも、管を入れるときはまた違うような感じもしますけど、、しかも意識があるなかでやりますから痛そうですよね(^^;
まぁ、父は痛みに強いほうで、胃カメラも麻酔なしでやるような人ですから大丈夫だとは思いますが、そうこうしているうちに、管を装着して袋をぶら下げている父が帰ってきました。見違えるように元気になっていました。
やっぱりお腹の張りが相当きつかったのでしょうね・・。嬉しそうに看護師さんと話してやがります。(笑)尿が溜まっている袋を見ると、装着して10分も経っていないのに既に1.5リットルほどの尿が排出されていました。そりゃー、こんな量がお腹を圧迫していたらきついでしょうよ・・・。
これだけの尿が排出されれば、少しは便秘のほうも良くなるんじゃないかと期待しています。頻尿と便秘の問題さえなくなれば、とりあえずガンの闘病生活は楽になりそうですからね・・・。
だいたい3時間近くで、1つ目の点滴が終わりました。
そのタイミングでM先生から血液検査の結果を聞かされました。
M先生によると、腎臓の数値がよくないらしく、パンパンに膨らんだ膀胱が腎臓を圧迫していたせいで腎炎を起こしているそうです。炎症レベルの数値はまだまだ低いが、このままほおっておくと腎不全を起こすことになるかもしれないので、私としては炎症が治まるまで、しばらく管を入れたままで生活することをおすすめしたい・・・。とのことでした。
最終的にはO先生が判断することですから、出来るだけ早く(つまり、明日)O先生の診察を受けて下さいとのことです。
M先生:「ただ、O先生の泌尿器科は診察を受けるのに数時間は待ちますので、本日ここ(病院)に泊まっていただければ、明日の朝イチでO先生に診てもらえるように私が手配しておきます。そのほうがいいと思いますがどうしますか?」
私:「そのほうがいいんじゃない?この前の診察なんか文句言ってたじゃん?(笑)」
父:「そうだな。先生、それでお願いします。」
M先生:「分かりました。では、看護師が処置室へ案内します。今日はゆっくりお休みになられて下さい^^」
父:「いや、だいぶ楽になりました。仰るとおり、今日はゆっくり眠れそうです^^」
ほんとに見違えるように元気になってます。考えてみると、腎臓って老廃物をろ過するところですよね。それがうまく機能していないと、老廃物が延々と血液のなかを循環することになりますから、急速に体が弱っていくのかもしれません。もっと早く管を入れてもらえばよかったです・・・。
処置室は案外静かでよく眠れそうなんですが、少し冷房が強いので、いったん家に帰って羽織るものをとってきました。ついで母も乗せて病院を往復しました。
すっかり元気なって調子に乗っている父を見て、母も私も呆れていました。(笑)
何も言わず、耐え切れなくなってから「病院に行こう」とか言い出す父・・・。
言ってくれれば悪くなる前に対応できるんですけどね・・・。これだけが私や母の悩みです。
食欲も戻ったようなので、売店で買ってきた弁当もすっかり平らげていました。
父:「もう帰っていいよ^^」
私たちも特にやることもないし、寝るのに私達がいたら邪魔になりそうなので帰りました。
そして帰ってきて、この記事の続きを書いているところです。私自身も色々あって疲れていたせいか、夜の10時前に限界がきて寝てしまいました。(苦笑)朝起きて続きを書いています。
ですからこの記事は、昨日の昼過ぎからずーっと書き続けてることになりますね(苦笑)
もう少しで父の診察の時間なので、(歯切れが悪いですが 汗)そろそろ失礼します。
あとで色々手直しが必要かもな 笑
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