昨日の出来事です。母が心配そうな顔で私の部屋に入ってきました。
母:「お父さんなんだけど、左肩が痛いって言っていて、見てみるとしこりが出来ているみたいなんだけど・・・。病院に診せたほうがいいんじゃない?」
父:「心配いらん! これしきのことで病院に行く必要なんかない!」
明らかに父のほうがびびっていますし、私に知られることで病院に連れて行かれるのがよっぽど嫌なんでしょうが、私も動揺しました。
前立腺がんが肩辺りに転移するという話はあまり聞いたことないのですが、「もしや」ということもあります。「一応、上着脱いでみせてみて?」ということで、怯える父の上着をとってもらいました。
グーグル様の画像検索などで「がんのしこり」を何種類か確認し、父のと比べてみたのですが、全く見た目が違います。「しこり」というほどボコッと膨らんでいるわけではなく、少し腫れているくらいでした。
父の話では一昨日起きてみたら結構腫れていて痛みもあったけど、今は腫れも痛みも引いているので大丈夫とのことらしい。
「がんのしこり」は急に腫れたり引いたりしないし、がんの場合は押しても痛みはないようなので、その時点で心配はないと思いました。試しに押してみたら「いたた」と言ってましたし・・・。
私:「一昨日から急に腫れたの?」
父:「そ、そうだよ」
私:「前から少しずつ腫れてきたわけじゃないんだよね?」
父:「だからそうだってば!」
私:「どっかにぶつけた?」
父:「いや、そんな記憶はない」
私:「OK、ほぼ心配ないと思うけど、とりあえず診せにいこっか」
父:「えぇ~(´・ω・`)」
私:「あ?」
父:「分かりました・・・。」
ということで、予約外でしたが主治医のところへ行ってきました。
予約外でしたから2時間待ち・・・。
それでも早いほうかもしれませんが、主治医に診せてもらうことができました。
レントゲンとか、そういうのは撮りませんでしたが、主治医の話では問題ないだろうとのこと。ただ、「念のために、整形外科の先生にも診せてもらいましょう」とのことで、科をまたいで整形外科のところへ行きました。
「触診なら、この先生の方が優秀だから・・・。」とのことで、自分より触診が上手い先生に判断を仰いだのでしょうかね。謙虚で慎重な主治医に当たることができて、父は本当に幸せだと思います。
泌尿器科と比べて整形外科はわりと空いていたので、すぐに診察することが出来ました。
担当したのはK先生です。患部を少し触ったり押したりしながら問診していました。
K先生:「最近、きつい運動をされましたか?」
父:「毎日腕立て伏せをやっているのですが、そういえば、たくさんやった日がありますね。そのせいですか?」
私の心の声:何故それを先に言わぬ?(-_-メ)
K先生:「おそらくそれですね、心配いりません。ただの筋肉痛です。」
あとで父から詳しく聞いてみると、父はいつも近所のグラウンドで高齢者仲間と一緒にウォーキングをしているのですが、その時に腕立て伏せを何回できるかの勝負になったらしいんですね。それでついつい無理をしたと・・・。(^^;
まぁ元気なのはいいのですが、自分の御年と体力を考えて運動しないと、体を痛めるだけでしょうに・・・。
私は父に「たまーには筋トレもやってね」とは言っていました。それを素直にやり続けてくれたのは嬉しいのですが、
出典:腕立て伏せ体操 ~ 姿勢がスッキリ ~
私が例として父にやってみせたのは、普通の腕立て伏せではなく、壁にもたれてやるような「負荷の低いやりかた」なんですね。
おそらく友達と勝負する手前、調子にのって普通の腕立て伏せをしてしまい、無理して痛めたってところでしょう。
私も無理をするタイプなので人のことは言えないのですが、そりゃーいきなり負荷を上げて回数も増やしたら、痛めるに決まっていますよね。(  ̄ゝ ̄)遠い目…
ということで、K先生から「痛みや腫れが引くまでは、あまり上半身を使わないで下さいね」と言われ、そのまま帰宅しました。なにはともあれ、大事に至らなくてよかったです。
父がやっている軽めの筋トレ
前立腺がんは骨への転移が心配なので、骨を強くする為に運動は欠かせないと思います。
といっても、父がやってるのはそんなにキツいものではありません。
- 壁にもたれての腕立て伏せを30回ほど
- 階段昇り降り
- ゴルフ
- ウォーキング
本当はお腹や腰周りの筋肉もつけたいところですが、(前立腺がんは)骨盤や腰椎辺りに転移が多いものですから、この部分は怖くて筋トレは行っていません。
ゴルフやウォーキングの動作で、その周辺の筋肉は動かされていますから、多少は鍛えられているとは思います。
体は満遍なく動かしていると思いますし、80歳のご老体なら、「まぁこれでいいのかな」と考えております。
ステージⅣの末期がんなので、ガンを完全に消すのは難しいでしょうが、ガンと共存し、そのまま老衰で安らかに逝くことは可能なんじゃないかなと思っている今日この頃です。
それが出来るかどうかは、「今をどう過ごすか」にかかっているでしょう。
父の頑張り次第でしょうが、今回のように頑張り過ぎて体を痛めることのないように、くれぐれも気をつけてほしいものです。(苦笑)
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