がん患者になって気づいたこと

知花クリニックの2階

昨日は、術後4年目の検査結果を聞きに行ってきました。

再発・転移なし!\(^o^)/

無事、4年目を突破しました。

あと1年で「完治」と言われる5年目を迎えることが出来ます。
再発&転移との戦いは一生続きますが、5年目を迎えることが出来れば、きっと飛び上がるほど嬉しいのでしょうね・・・。

ここまで順調に闘病生活を過ごしているので、あっという間に4年が過ぎ去った感じがしますが、同時に濃密な4年間でもありました。

Nクリニックの先生から「残念ですが、ガンですね・・・。」と言われた日から今日まで、初めて「本気で生きてきた」と思います。(笑)

いや、いつも全力でやってるつもりだったんですが、目の前に「死」というものがチラつくと、人間「底力」が出てくるものです。

「意外とオレも頑張れるもんだな」と、自画自賛してるところです。(笑)

まだまだ「ガン」については分からないことだらけですが、1つのことについてこれほど勉強したことはなかったですし、夢中になったこともありませんでした。

その「熱意」が趣味や仕事など他の分野にも及んで、私のパフォーマンス全体が上がった感じがしていて、そのおかげで人生が非常に充実しています。

その意味では、ガンには本当に感謝しています。

よくスポーツ選手が、インタビューで「優勝とかは意識せず、『次の一戦』に集中していきたいと思います。」とか言っていますが、私もその姿勢に見習って、「一日一日を大切に生きていこう」と思っています。

「生きていくために必要な我慢」って、ほとんどない・・・。

ただ、ひとつ注意しないといけないのは、「一日一日を大切に生きていくこと」自体は良いことですが、義務感に駆られて「それ」をやることがストレスになってしまっている状態というのはダメだと思います。

それは「嫌々ながらやっている」のであって集中しているわけではないですし、心身ともに疲労しきってしまうので「間違った生き方」でしょう。

一日一日を一生懸命生きていたとしても、それが全くやりがいがなく苦痛にまみれたものであれば、いくら経済的に豊かになり、富と名声を手に入れて華々しい人生を歩んでいるように見えても、突然病気になったり人に裏切られたりして「しっぺ返し」をくらうのではないでしょうか。

私は今まで「間違った生き方」をしていたので、若くして早くガンになったのだと思います。

「一生懸命頑張る = 我慢する」というのは、なんとなくズレている感じがしますし。私が実際そうだったんですが、頑張るというより「頑張ること」を頑張っているんですよね・・・。

本当は「一生懸命頑張る = 一生懸命楽しんでいる」であるべきだと思うのですが、「頑張る」と「我慢する」を混同してしまっている人が失敗続きの人生を歩んだり、体調を崩して病気になったりしてしまうんだと思います。

ただ、人間生きていれば「我慢しなければならないこと」なんてままあるわけで、社会にでたら嫌な上司と毎日顔を合わさなければいけないし、苦手な取引先へ足を運ばなければいけないこともあります。

「仕方ないじゃないか! 生きていく為には我慢しなければならないことなんていくらでもあるんだ!(´;ω;`)」

と、考える人もいるでしょう。しかし、私は

「生きていくために必要な我慢」って、ほとんどない・・・。

と、考えています。もっと言えば、

成功も失敗も我慢も快感も、全ては「捉え方次第」「工夫次第」である・・・。

と、思っています。

その嫌な上司と顔を合わさない方法や、なるべく接触を持たない方法がないかを工夫してみたり、あるいはもっと視野を広げて「そもそもその会社にいる必要があるのか」を検討してみるのもいいでしょう。

「ガンになったら、即不幸なのか?」を考えてみる必要があるし、「5年以上生きている確率が半分くらいしかないというのは何故なのか?」ということを考えてみる必要があります。

「ガン = 辛い治療」なのも疑ってみる必要があるし、「ガンは高齢化が原因なら、そもそも治療する必要があるのか?」を考えてみる必要があるし、「『ガン治療はお金がかかる』のは、当たり前なのか?」を疑ってみる必要があります。

今まで当たり前だったこと・前提とされていたことを、違う視点から眺めてみると「意外な発見」があったりするものです。

そういう視点から「生きていく為に必要な我慢」を捉えてみると、今まで我慢するしかないと思ってたものが実はそうでもなかったり、嫌な上司に対しても「よくよく見たら、こいつ面白い顔をしてるな( ゚,_ゝ゚)」と思えるようになるのではないでしょうか?

そのような小さな視点の改善からストレスって改善していくと思うし、問題も改善していくと思うのです。

専門家 VS 素人

大腸がんが発覚して手術までの間、沢山のガンの闘病記を読みまくってた時期がありました。

その時に受けた衝撃が「物事を様々な視点から捉えることの大切さ」を教えてくれたと思います。

闘病記が偏っているせいもあるかと思うのですが、当時読んでいた闘病記のなかには、完治している人がほとんどいませんでした。何度も何度も再発&治療を繰り返している方々ばかりなのです。

三大療法を真面目に忠実に行っているのに、あんなに頑張ってるのに、5年以内に再発する人がほとんどなんです。

統計データとかけ離れてるのですが、統計と現実は違いますし、「現実に起こっていること」を私は重視するべきだと思います。過去の記事で何度か指摘したことですが、理論と現実は違うのです。

私は病弱な子供でしたから、医学の恩恵を十分に受けてここまで育ってきました。

ですから、医学の力にとても感謝していますし可能性も十分に感じています。

が、様々な状況を鑑みるに、ガンに関しては標準治療だけでは(ガンの種類にもよりますが)完治は難しいと思っています。

少なくとも医学が「ガンを完全に克服出来た」と言えるような状況が訪れるまでは、「科学的なもの」と「準科学的なもの」を7:3くらいの割合で治療に取り入れておくべきだというのが私の意見です。(※「標準治療を否定しろ」という意味ではないので注意!)

「3」の中身を質の高いものにする為にも、物事を様々な視点から捉える習慣を身につけるべきです。

専門家になればなるほど、視野が狭くなって物事が見えなくなってしまいます。
専門家はそれでいいと思うのですが、専門家の意見が全て真実だと思っていたら命取りになります。

私たち素人は、専門家の意見を参考にしつつ、問題を狭い視点だけではなく、広い視点で眺める必要があります。

専門家にはそれが出来ません。
これは学問全般に言えることですが、専門分野があまりにも細分化し過ぎていて、少しでも分野がズレると専門家は「それは私の専門外なので」状態になるのです。

現代医療も同じです。あまりにも細分化し過ぎているので、人間を1つの有機体として総合的に診察&治療できる医師は非常に少ないのではないでしょうか。

最近はそういう状況に危機感を持っているのか、「総合診療科」という部門が広がりつつあるようですが、全国的に広がるにはまだまだ時間がかかりそうですし、総合診療専門医だったとしても、「病気の根本的な原因がどこにあるか」までは完全には分かりません。

何故なら、総合的に診るといってもあくまで「専門」医だからです。
専門家は専門外のことに関しては分かりません。もしかしたら病気の原因が「専門外」のところに存在しているのかもしれませんし、同様に治療法も「専門外」のところに存在しているかもしれないからです。

私たちは素人だからこそ、視点が自由自在です。
視点が自由に移動でき、抽象と具体を自由に行き来できるのが素人の長所です。

専門家はどうしても視点が凝り固まってしまうので、違う視点で物事を捉えにくいのです。

もちろん専門家の意見のほうが、素人考えより正し「そう」なのは間違いありませんが、何度も書いているように「専門家は視野が狭くなりがち」ですし、「答えがないような問題」の場合、特にガンのような数千年前から病気の存在が確認されているにもかかわらず、未だに克服出来ないような難問の場合、「予想の斜め上からくるような素人意見」が重要になってくると思うのです。

新しい発見というのは、前代未聞の発想からくることが多いです。
仮にガンの画期的な治療法が見つかる場合、医学からではなく全く別な分野から出てくると私は見ています。

まとめ

結局何が言いたいかというと、私が無事に4年目を迎えられたのは、専門家(医師)の意見を参考にしつつ、素人の長所を遺憾なく発揮したからだと思います。

素人の長所とは、「物事を多角的に捉えたうえで、複数の解決策を見出すこと」です。専門家には、それが中々出来ません。

結論が未だに出ない問題に直面した時には、特に大事な考え方だと思います。

この文章を読んでくれているガン患者、もしくはなんらかの「困難」に直面している方は、「前提」や「思い込み」を取っ払ったうえで、「問題を様々な視点から眺めてみる」という作業をしてみてはいかがでしょうか

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コメント

  1. Tomomi より:

    新里様
    はじめまして 3月に直腸がんと診断されて以来、新里さんのブログ拝見しています。 私はアメリカのロサンゼルスに住んでいます。日本に母と姉はいるのですが、母の調子が悪く姉もおいっこの世話があるので、こちらで治療することにしました。4月8日かいふくしゅじゅつを受けました。(子宮筋腫もあったので子宮も摘出しました)もう当日には歩きはじめ、次の日から流動食もはじまり、排便もあり、月曜日には普通食となり(ほとんど食べれませんでしたが)点滴ドレーンもぬけ退院となりました。うちにもどってから少しずつご飯も食べていますが、まだ排便コントロールがうまく出来ません。 また術後胆嚢炎になってしまいこちらの痛みの方が傷の傷みより辛いです。手術前はオートミール 玄米 等食べていましたが今は辞めています。質問ですが新里さんは玄米はいつから食べはじめられましたか? また1週間くらいで退院されたようですが、運動はどれくらいなさいましたか? 腰痛はありませんでしたか?どれくらいで傷みはなくなりましたか?痛み止めは?お時間あるときお返事いただければ幸いです。ヨロシクお願いいたします。

    • 新里(管理人) より:

      Tomomi様、コメントありがとうございます。

      質問ですが新里さんは玄米はいつから食べはじめられましたか?

      ちょっと思い出せないですが、すぐに食べていたような気がします。
      ただ、色々な方の大腸がんブログを拝見していると、直腸がんはS状結腸がんと比べて排便コントロールが難しいようなので、調子が悪くなるようであれば、無理して食べる必要はないかと思います。

      結構時間はかかると思いますが、数年くらいで排便の調子も整ってくるようなので、焦らずじっくり付き合っていくのがいいと思います。

      また1週間くらいで退院されたようですが、運動はどれくらいなさいましたか?

      退院した次の朝に、1時間ほどウォーキングをしたのですが、見事に傷口が開いてしまいました(苦笑)。なので完全に傷口が癒えるまでは、運動はしないほうがいいと思います。10~20分の散歩程度でいいのではないでしょうか。

      腰痛はありませんでしたか?

      元々ヘルニア持ちなので多少の腰痛はあったのですが、それは腫瘍や術後の後遺症からきているものではないので、参考にはならないと思います。

      ただ、術後の痛みをかばうあまり、姿勢が崩れて腰痛を発症することはあり得そうです。その辺りは主治医に相談してみてはいかがでしょうか?

      ちなみに、現在の私は腰痛が悪化して整骨院に通っています。(^^;

      どれくらいで傷みはなくなりましたか?

      詳しくは覚えていないのですが、1ヶ月もかからなかったと思います。
      しかしながら、腹筋に力を入れるとさすがに痛みが走りました。ですから、くしゃみが怖かったですね。

      いつごろからくしゃみをしても傷まなくなったのかは、覚えていませんね・・・。

      痛み止めは?

      入院中しか使わなかったです。
      その意味では、私のケースはかなり順調だったのではないかと思います。

      参考になれば、幸いです。

      新里

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