入院初日

入院初日

N病院への入院初日は、手術前日の日でもありました。

その日は一日中下剤を飲んで大腸の中を洗浄するそうなので、朝食を摂らずにN病院に行きました。

入院というのは保育園の時以来の経験。ちょっと不安でした。

受付で入院の手続きを済ませてしばらく待っていると、看護師がやってきて病室に案内してくれました。

私の病室は、3階の外科病棟です。ここに何日間お世話になるんでしょうかね。

主治医のO先生は「3週間ぐらいだろう」と仰っていましたが、果たしてどうなることやら・・・。

看護師さん:「ここが新里さんのベッドです。」

私:「はい。」

(真ん中のベッドか・・。出来れば窓際が良かったな~、)なんて贅沢を思いながら同室の患者さんを見渡してみると、ほとんど60~70代の方でした。

私と同じ大腸がんの方もいらっしゃいましたが、やはり年配の方だけでした。

やっぱ若い人は珍しいんですね。

そうこうしているうちに、先程の看護師さんが入院用の服と点滴と下剤を持ってきました。

看護師さん:「明日の手術に備えて、腸内を綺麗にしますね。この下剤は、はじめの一缶は1時間ぐらいかけてから飲み干して下さい。なくなったら看護師を呼んで下さいね。」

私:「はい、分かりました(内視鏡の時と同じね)。」

看護師さん:「それと、この入院服に着替えてもらえますか?カーテン締めときますね。終わったらこの点滴をします。」

着替え終わると、点滴をしてもらいました。

この点滴は7~8日間ぐらいやることになります。

点滴袋を見てみると、アミノ酸入りブドウ糖液と書かれていました。

下剤を飲んでいると水分も足りなくなるから点滴が必要との事。

看護師さん:「では、頑張って便を出しましょうね~。」

笑顔で看護師は帰っていきましたが、私の場合、はじめはなかなか出ないんですよね。きっと今回も手こずるんだろうなと思ってましたが、案の定下剤を5缶飲み干した後にやっと初便がでました(^^;。

それまでに4時間くらいかな(汗)

やっぱり腫瘍がでか過ぎて腸管を塞いでいたんでしょうね。腸閉塞(イレウス)一歩手前ってやつだったのでしょうか・・・。

しばらくすると、主治医のO先生を始め、4人の医師が私のベッドのカーテンをイキナリ開けました。

私はガンや食事に関する本を病室にたくさん持ち込んでいて、それを読んでいる最中だったので、ちょっとびっくりしました。

O先生のほかには、担当医のT先生、のちに抗癌剤治療の担当になるA先生、あと一人の方はちょっと名前が思い出せません(汗)

このチームで私の大腸がんの手術をして下さるようです。

O先生:「どう? 調子は?」

私:「下剤、まずいです(笑)」

O先生:「そうだよねぇ。でも、飲んでもらうからね(笑) 予定通り手術は明日の午前8時半に行うから、頑張りましょうね。」

私:「はい、よろしくお願いします。」

先生方と入れ違いで両親も来たので、しばらく雑談していました。

お見舞いは夜9時までなので、それくらいの時間に両親は帰っていきました。

夜10時頃だったか、もうその頃には下剤のおかげで何回も大量の水便が出ていましたが、この時初めて大量の下血が出た。

もう、真っ赤です。

あの時は本当にびっくりしました。

今の今まで下痢以外の自覚症状がない私でしたが、単なる痔だと思って血便が出ても全く気にしなかった私でしたが、その時になってようやく「ああ、私はやっぱりガンなんだな」と実感しました。

もうそれは(ああ、いつもの痔だな。)なーんて自分自身に言い訳できるような少量の血ではなく、もう便器の底が見えなくなるほどの大量の下血です。

しかも、排泄の時に何の痛みもなかったので、それが余計不気味でした。

「便が出たら毎回確認しますので呼んで下さい。」と看護士さんに言われていたのですが、その時はあまりの恐怖で、隠すように、なかったことのように、血便を流してしまいました。

病室のベッドに帰り、しばらく経って落ち着いた後で看護士さんを呼び、大量の下血が出たことを告げました。

怒られるかと思いましたが、特に何も言われませんでした。

看護師:「ああ、そうですか、でもまあ新里さんは大腸がんですものね。それはでますよ。はじめてだったらびっくりされますよね~」

って、笑いながらナースステーションに帰っていきました。

O先生もそうなのですが、あのように余裕を持って対応してくれると、患者としてはとても心強いものです。

私としては看護士さんからの言いつけを守らなかったこともあり、後ろめたい気持ちと先程の恐怖で冷静さを失っていたのですが、そこは看護のプロですよね。察してくれました。

手術前日はすんなり眠れました。

看護士さんの何気ない仕草と言葉に、勇気付けられたおかげだと思います。

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コメント

  1. 匿名 より:

    初めて訪問させていただきました。
    夫が同じ大腸がんで12月に開腹手術をします。
    質問ですがブドウ糖がガンのえさになると知って控えていますが手術前のブドウ糖の点滴は大丈夫でしょうか?
    それと、手術に備えて体力を付けるために肉を食べさせるべきでしょうか?
    同じ病気と言うだけなのに質問攻めにしてごめんなさい。
    あなたの考えで結構ですので、教えて下さい。
    ずうずうしくて申し訳ありませんが宜しくお願い致します。

    • 新里(管理人) より:

      匿名様、コメントありがとうございます。

      手術前のブドウ糖の点滴は大丈夫でしょうか?

      これについてですが、主治医や病院からの指示でしょうか?
      もしそうであればやるべきでしょうが、そうでなければ必要ないと思います。

      手術に備えて体力を付けるために肉を食べさせるべきでしょうか?

      術前は体力をつけるためにも栄養をたっぷりと補給しておくべきです。
      術後の回復に「差」が出てきます。

      栄養不良だと術後に合併症が起こりやすく、必要以上に抗生物質を投与する羽目になる可能性もあります。

      ですので、五大栄養素を万遍なく摂るのが理想なのですが、大腸がんの場合、大腸に腫瘍がありますので、腸が詰まりやすくなっているのです。

      このときに「消化の悪いもの」を食べてしまうと腸が詰まってしまい、「腸閉塞」といって緊急手術が必要になってしまう可能性もあります。

      ですので、固い食物繊維が残っている生野菜サラダなどは食べないほうがいいです。
      グリーンスムージーなど、ミキサーやブレンダーなどで作った野菜ジュースも、術前は飲まないほうがいいと思います。玄米も食べないほうがいいですね。

      野菜を食べる場合は、しっかり火を通した煮込み野菜がいいと思います。
      煮込み野菜であれば、食物繊維も柔らかくなっていますから、腸内を通過しやすいと思います。

      しっかり火を通して柔らかくなったものや、消化の良いものであれば、何を食べてもOKだと思います。肉もOKです。
      ただし、それでも腸が詰まってしまう危険性も考え、100回くらい咀嚼し、腹6分~7分くらいですましたほうがいいと思います。

      「食事量を減らしながら、栄養素をバランス良く、しかも十分に補給する」

      ということになりますので、中々難しいとは思いますが、創意工夫が大切です。

      ただ、腸管を狭くしている腫瘍がそれほど大きくないのであれば、食事内容についてはそれほど気にする必要はないかもしれません。
      その点については、主治医に確認してみたほうがよろしいかと思います。

      少しでも参考になれば、幸いです。
      ご主人様の手術が無事に成功されること、そして完治されることを願っています。

      新里

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