内視鏡の検査結果を聞く

しばらくして看護師から呼ばれ、N先生のいる診察室に入った。やはり父もいた。

N先生:「新里さん、検査の方お疲れ様です。大丈夫ですか?」

先生の机にレントゲンが飾られている。私はそれに目がとられていて、あまりN先生の声は頭に入らなかったが質問に答えていく。

私:「あ、はい、大丈夫です。」

N先生:「新里さんもモニター見ていたから分かると思うけれども、でかいポリープありましたね。」

私:「ですね 汗」

レントゲンを指差しながら説明する。

N先生:「これを見ると分かるようにね。腸の隙間がかなり小さくなっていますよね?新里さんの下痢の原因はね。これです。普通の便の太さではこの隙間を通れませんからね・・。小さく砕かれたり、水分を含んで便の形が崩れて下痢状に柔らかくならないと、あの隙間を通ることが出来ないんです。
今のところ便は出てるけど、かなり細い便しかでませんよね?」

私:「そうですね。」

N先生:「わずかな隙間しかありませんので、便が排出されにくくなって、まずは便秘気味になります。
でも、いつまでも腸内に便が留まるわけにはいきませんから、腸が頑張って便を排出しようと活発に動くので、便が腸管のあちこちにぶつかります。これが新里さんの言っていた『常にお腹がゴロゴロする』の正体です。
そのようにしてあちこちぶつかって細かくなった便が、水分を含んで柔らかい便になることで、あの狭い隙間をくぐり抜けてきます。つまり、便秘気味から下痢気味になります。
このままほおっておくと、このポリープはどんどん大きくなって、さらに腸管が狭くなります。そうなると下痢気味からまた便秘気味になり、最後には全く便が出なくなります(腸閉塞)。
こうなると命に関わるのですぐに緊急手術が必要になります。」

とてもショックでしたが、N先生が言っていた内容はハッキリ覚えています。

もちろん一字一句覚えているわけではありませんが、だいたい上に書いたような趣旨のことを仰っていました。

私:「手術になるのですか?」

N先生が腸の図を出して説明する。

N先生:「ポリープの組織を採取しました。これを組織検査にかける段階ですのでまだ何とも言えませんが、おそらく腸を切除する手術になると思います。」

N先生はこの時点で「このポリープは既にガン化している」と判断していたのだと思います。

私はガンという言葉を使わずに質問する。

私:「このポリープは、その、悪性腫瘍なんでしょうか?」

N先生:「組織検査の結果が出るまではなんとも言えませんが、その可能性は高いです。

頭が真っ白になりました。

N先生の話は続く・・・。

N先生:「これくらいの大きさになるまでには少なくても3年以上経っていると思います。確か、下痢が始まったのは去年の11月頃でしたよね?」

私:「はい。」

N先生:「ほかに何か変わった症状はありませんか?例えば以前と比べて疲れやすくなったとか、体重が痩せてきたとか」

私:「いえ、毎日健康の為にジョギングをしていますし、体重は58kgがベスト体重です。」

健康に気を使っているつもりでしたので、自分の体重は把握していました。

N先生:「分かりました。2日後の夕方には検査結果が出ますので、3月18日の午後5:30に来てください。」

私と父:「分かりました。ありがとうございます。」

帰り道に父と話す。

私:「いつ来たの?」

父:「2時くらいかな、遅かったから様子見に来た。でも俺の場合はもっと遅かったぞ、6時くらいまでかかったからな。」

私:「あんなに?(笑)」

私:「俺が入る前に先生とどんな話をしていたの?」

父:「ほとんど同じ話だよ、テレビの部屋で待っていたら看護師に呼ばれてN先生から話がありますって。で、診察室に入った途端に『新里さん~、良かったですよ~、今見つけることが出来て』っておっしゃっていたよ(笑)。」

(笑い事じゃね~し・・・、(-_-メ) )

そんな感じの話を父の車でしたのを覚えています。

家に帰宅。母が真っ先に「遅かったね」と、声をかける。

いつもと違う様子。かなり時間がかかったので母も心配してたと思う。

母は高血圧なので、あまり心配をかけたくなかった。

明らかに検査の結果を聞きたがっていたが、はぐらかしておいた。

すぐにお風呂に入ってゆっくりくつろいだ。

下剤がまだ効いていたのでしばらくは食欲がでなかったが、夜の8時過ぎに食欲が出てきたので、母に柔らかいごはんをお願いした。

腸がつまったら大変なので、この日から一口100~200回は咀嚼するように習慣づけた。そのせいで食事時間が1時間近くかかるようになった(汗)

母は食べるのが急に遅くなったので、不思議に思ったと思う。



こんな感じで内視鏡検査の日は終わったように思います。

この時期は、ある意味治療中より辛い時期でした。

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