RBFやRBAを摂取するには、「玄米の炊き方」にコツがいる

ここまで、RBFとRBAの凄まじい抗がん作用について解説してきました。

RBFとRBAの抗がん作用についての記事

玄米を食べることで、この2つの栄養素の恩恵を受けられるわけですが、RBF(Rice Bran F)やRBA(Rice Bran A)は、玄米の固い細胞壁(セルロース)の中に覆われているので、普通に炊いたのでは、RBFやRBAは体に吸収されません。

この問題を解決するには、この固い細胞壁を水で軟化させ、溶かされる必要があります。

どうすればよいのか?高熱での焙煎処理です。

つまり、乾煎りすればよいのです。

伊藤先生は、自身の著書で、

「昔から言い伝えられているという病人食のなかに万病に効くという『玄米粥』なるものがあるとの知識を得ました。

昔からの伝統方法ですが、玄米を炒ってから煮るという方法です。

たしかに、玄米のセルロースの硬い膜が水で軟化し、溶かされる為には高熱での焙煎処理が必要です。

そんな理論など知らないまま、玄米を炒るという方法で処理していた祖先の知恵に舌を巻きました。

(出典:伊藤悦男『がん患者は玄米を食べなさい ―科学が証明した「アポトーシス&免疫活性」のすごい力
』現代書林、2009.3.16発行、63頁~64頁より引用)

と述べています。

私は料理とか調理方法とかに全く疎いので、「乾煎り」することでどんな効果が得られるのかをちょっと調べてみました。

どうやら乾煎りすることによって、食物の

  • 余分な水分をとばす
  • 香ばしさを引き出す
  • 消化しやすくなる
  • 柔らかくして、内部の栄養素を抽出しやすくする
  • アクなどの毒素を無毒化する

効果があるそうです。

玄米の唯一の弱点と思っていた「消化しにくい食べ物」というのも、これで解決出来ます。

ナッツ類を乾煎りするのも、消化しやすくして内部にある栄養素を抽出しやすいようにする為らしいですね。

栄養豊富なかぼちゃの種やひまわりの種もそうですが、種(種子類)というのは「大事な子孫」ですから、栄養素がぎっしり詰め込まれていると同時に、外敵にやられない為に「堅い細胞壁」と「発芽抑制因子」で守られています。

この発芽抑制因子が「よくできてるなぁ~」と思うのは、種が育つのに良い環境が整うまで、発芽してしまわないように抑制をかけていることです。

そして、条件(程よい日光・温度)が整えば、発芽抑制因子は不活性化して、今度は発芽を促進させる物質(発芽促進因子)が活性化し、めでたく発芽することになります。

また、発芽抑制因子は、動物などの外敵に食べられても大丈夫なように、胃酸やその他の消化酵素から種を守ってくれます。

種を食べてもほとんど消化されずに便から排出されていくのはその為です。

私はガン再発防止の為に、ゴマをミルで砕いて消化しやすくし、玄米にふりかけて食べているのですが、こないだの大腸カメラで自分の腸の内部が移っているモニターを眺めていると、消化されずに残っているゴマが結構ありました。

他の内容物は一見して便と分かるほど姿形が変わっているのですが、ゴマだけはほとんど原型をとどめているのです。ゴマも種なので消化しにくいことは知っていましたが、モニターをみて、まさかこれほどとは思いませんでした。

「まだまだ砕き具合が足りなかったのかも・・・。」と思って、ミルを長時間回し続けると、今度は細かくなり過ぎてペースト状になってしまい、ふりかけに適しません。(苦笑)なかなか調整が難しいですね・・・。

「植物が果実を実らせる理由は、動物に種ごと食べてもらい、出来るだけ遠くに子孫(種)を運んで「糞」として排出してもらい、新たな土地にて子孫を繁栄させる為だ」

と言ってた生物学者がいましたが、植物と動物の「持ちつ持たれつの関係」と言うのでしょうか、「自然の摂理」はよくできています。

この「自然の摂理をぶち壊して、いいとこ取りをする」のが乾煎りです。

乾煎りすると、種子類の「堅い細胞壁」を軟化させます。軟化させることによって、中に含まれている栄養素が吸収できるようになります。

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また、発芽抑制因子は熱に弱い(といっても、乾煎りが必要なくらいの高温でないとダメらしい)ので、無毒化されます。

つまり、乾煎りすることによって、「堅い細胞壁」と「発芽抑制因子」の二大問題を解決することが出来ます。

そうすることによって、玄米の抗がん成分も体に吸収することが出来るようになり、かつ「消化に優しい食べ物」になります。

実際に乾煎りした玄米と普通に炊いた玄米とでは、腹持ちが全く違います。
乾煎りした玄米の方が、腹持ちが悪いんですね。

「腹持ちがいい」ことを良いことのように捉えている風潮がありますが、酵素栄養学的観点からみると「消化に負担がかかり過ぎて、ダメダメな食べ物(食事)」という判定が下されます。

「不健康な食事」と言うのは言い過ぎかもしれませんが、消化に負担がかかるような食事ばかりしていると、体中の酵素が消化ばかりに使われちゃって疲弊してしまいます。

昔、酵素に関する動物実験が行われました。

ネズミと鶏にエサとして生の大豆を長期間与えたところ、そのうちの大半は膵臓が肥大し、衰弱したり成長が止まったり、なかには病気を患うものもいました。

大豆は「豆」です。なんの処理も施されていない大豆は、発芽抑制因子が活性化しています。

つまり、消化に負担がかかりますから、生の大豆を食べさせられたネズミとニワトリは、これらを消化する為に大量の酵素を膵臓から分泌しなければならなくなり、膵臓がムダに働かされ、酵素がムダに消費させられました。

酵素は体のあらゆる代謝に関わっていますから、それが不足するということは、内臓が正常に機能しなくなるということなので、病気を罹ったり衰弱するという結果になったのです。

「腹持ちがいい食べ物」と「胃もたれする食べ物」は同じ意味です。

すぐにお腹が空いちゃうような食べ物は、あまり「満腹感」がなく、満腹になったとしてもすぐにお腹が空いてくるので、「食べた気がしない」「満足感がない」かもしれません。

しかし、それは「体に負担のかからない食事をしている証拠」なのです。

それに様々な栄養バランスが伴えば、言うことなしです。(それが難しいんですけどね・・・。)

ということで、「玄米を乾煎りする」というのは、単に抗がん成分を抽出するだけではなく、消化の負担を軽くするという一石二鳥の効果があるのですね。

では、伊藤先生が書かれた本『がん患者は玄米を食べなさい - 科学が証明した「アポトーシス&免疫活性」のすごい力』に書かれているやり方に習って、【がんに効く玄米ご飯の炊き方】を画像入りで解説したいと思います。

ちなみに、自分なりに少しアレンジしました。

初めての「がんに効く玄米ご飯の炊き方」体験記のページも非常に参考になりました。ありがとうございます。m(_ _)m

伊藤悦男氏著「がんに効く玄米の炊き方」を参考に、乾煎りしてから玄米を炊いてみました。

玄米の炊き方その1玄米を1カップとり、水に2~3時間ほど浸水させておく(一人分)。

追記:乾煎りするのであれば2~3時間浸水させる必要はなく、米粒が水分を十分に吸い込んだ時点で「手順2」に移って頂いてもOKです。

RBAやRBFを効率よく吸収出来る炊き方その1:水に浸して消化しやすいようにする。

『初めての「がんに効く玄米ご飯の炊き方」体験記』では48時間浸けていますが、

私が食べている玄米は福岡江久母さんの発芽前玄米なので、すぐ発芽状態になりますから「そんなに長時間浸けなくてもいいかな?」という判断です。

本で説明されているやり方とは違いますが、あらかじめ水に浸けていた方が炊き上げたときにふっくらしますし、普通の玄米よりも消化しやすくなりますし、ギャバ(γ-アミノ酪酸)の含有量も2~3倍に上がります。

ちなみにギャバの効果・効能ですが、特に脳の興奮を抑える働きがあります。

逆に脳の興奮を促がす働きがあるのが、同じアミノ酸のグルタミン酸です。

ギャバ(γ-アミノ酪酸)は、

精神の安定作用、鎮痛作用もあり、うつ病、不眠症、記憶障害(記憶力アップ)の改善や、肝臓や膵臓の機能改善、脂質代謝、肥満防止、便秘にも効くとされています。

さらに抗がん作用(主に大腸癌)、意欲低下の改善、動脈硬化抑制作用、高血圧の改善と予防、心疾患の予防、糖尿病の予防と改善(血糖値の上昇を遅らせ、インシュリン分泌を抑制)、肝機能改善、腎機能改善、膵臓の働きを活性化、肩こり・耳鳴りの改善、更年期障害改善作用、成長ホルモン分泌作用、消臭作用(体臭・口臭など)

さらに、ある程度の時間水に浸すことによって、玄米が発芽状態になり、玄米中では吸収されにくかった、鉄、亜鉛、マグネシウム、亜鉛などの、各種ミネラル類の吸収もよくなります。

発芽玄米とギャバについて

さらに、ギャバの含有量が上がるにつれ、玄米のおいしさも増しますので、是非ある程度の時間、玄米を水に浸水させておくことをおすすめします。


玄米の炊き方その2水をしっかり切った後、湿ったままフライパンに入れ、強火でかき混ぜながら乾煎りする

玄米の炊き方その2:強火で乾煎りすることによって、セルロースを壊し、抗がん成分を抽出する

本では「5~6分間乾煎り」と書かれていますが、これは始めに水を加えた量や、米の量によって異なるので、香ばしい匂いがしてきたら火を止めてください。

※焦げ目がつくほど乾煎りしないで下さい。


玄米の炊き方その3水を1カップ(160mg)加える。

玄米の炊き方その3:水を加える

香ばしい匂いが合図なので、水を150mg程加える。

水を加えた途端、激しく沸騰するので、はねた水をかぶってやけどしないように注意!

水の量を多くすればするほど玄米が柔らかくなります。

水を300mg程加えると、お粥より少し硬いぐらいになりますが、人によって「硬さの好み」が違うと思いますので、玄米1カップにつき、だいたい150mg~300mgの水を加えるとよろしいかと思います。


玄米の炊き方その4雑穀米を加える。

玄米の炊き方その4:雑穀米を加える

雑穀米を加える場合はここで加えて下さい。


玄米の炊き方その5「玄米+雑穀米」を内釜に移し炊飯器で炊いて終了!

玄米の炊き方その5:うち釜に移し、炊飯器で炊く

これでかなり消化のいい玄米に仕上がりますので、消化能力の衰えているガン患者には、ちょうどいいでしょう。


ガンの再発防止&治療食、玄米雑穀ご飯

炊き上がった「玄米+雑穀ご飯」に、有機納豆と白ゴマ・黒ゴマ・いわし・鰹節で作ったオリジナルふりかけをかけたものです。

玄米のバランスのとれた栄養素を吸収しやすくし、抗がん成分の「RBF(Rice Bran F)」「RBA(Rice Bran A)α-グルカン」が十分に溶け出した抗がん作用抜群の主食です。

ただ、写真の主食の量は多過ぎるので、(なんでこんなに装ったんだか・・・。)もう少し減らし、その分副食をバランスよく食べるといいと思います。

米の量によって調理時間は多少異なりますが、乾煎りの時間はせいぜい3分~5分ですので全然面倒ではありません。

是非、皆さんも試してみて下さい。

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