M2マクロファージが悪の根源

マクロファージという免疫細胞は、自然免疫のボスというか、「免疫の総元締め」のような存在ですが、これにも「善玉(M1マクロファージ)」「悪玉(M2マクロファージ)」がいます。善玉が多いと免疫機構に良いサイクルが生まれますが、悪玉が多いと負のサイクルが生まれます。

M2マクロファージが増えるとどうなるかというと・・・、

  • 免疫を抑制する。
  • 他の免疫細胞にも、免疫反応を制御するように支持する。
  • がん細胞にせっせと栄養を供給する。
  • がん細胞がもっと栄養を効率よく摂取出来るように、血管新生を促す。
  • がん細胞を活性化させる。
  • がん細胞に、もっと増殖するように促す。
  • 遠隔転移のお手伝いをする。
  • 参考 → 悪性腫瘍とマクロファージの相互作用に関する研究

    肝内胆管癌におけるM2マクロファージの役割

もう分かりますよね?こいつが悪の根源です。 m9(`・ω・´)

こいつがガン細胞が発するなんらかの因子(腫瘍細胞由来の液性因子)により、M1からM2に寝返るそうです。

M2マクロファージに寝返ったマクロファージ

ダークサイドに堕ちたマクロファージは、がん細胞に都合のよいことしかしなくなります。
上記の記事によると、がん細胞とM2マクロファージは、お互いに活性化しあい、ガンに対する体内の免疫機構を無効にし、悪性度を増しながらどんどん勢力を拡大していくようです。

マクロファージは「免疫の司令塔」ですから、M2マクロファージが多数を占めた免疫機構は、(M2マクロファージだけじゃなく)全ての免疫細胞が「負」の方向に働きます。もしくは、「正」の方向に働く免疫細胞の働きが、制御されます。

つまり、免疫療法のように、いくら獲得免疫をつけた免疫細胞を体に戻したところで、M2マクロファージの影響により「攻撃はやめてね <丶`∀´>」って指令がいきますから、あまり効果が上がらないのです。

がんを克服する秘訣は、【免疫の第一段階】で起こっている異常事態を改善すること。
すなわち、マクロファージの善玉と悪玉のバランスを改善することに尽きると思います。

マクロファージを筆頭とした自然免疫全般が正常に機能するようになってはじめて獲得免疫も力を発揮しますし、その状態になってはじめて治癒に向かって進みだすと、私は考えています。

トップへ戻る