現代に蔓延する食事療法に対する思い・・・

溝口さんは「はじめに」で、現代の食事療法に対する「憤り」を、抑え気味にではありますが述べられています。

少し前までは、ある健康食品をひたすら飲んでいる患者さんが多くいらっしゃいましたが、最近はタンパク質の摂取を極端に控えた食事療法をしている患者さんが増えています。

そうした患者さんたちは、血液検査をすると重症のタンパク欠乏状態になっています。

そのことがどれほどがんの治療にマイナスであるのか、患者さんやご家族は知りません。

(出典:溝口徹『がんになったら肉を食べなさい (PHPサイエンス・ワールド新書)』PHPサイエンスワールド新書、2011.7.29発行、「はじめに」より引用)

肉はダメだと思っている私の考えを変えてくれる予感のする文章です。

また、続けてこうも述べられています。

がんという病気には、普通の病気と異なることがたくさんあります。

特に栄養の代謝という面では非常に大きな変化をもたらします。

この栄養代謝の変化が、がんを手ごわい相手にしている大きな原因です。

(出典:溝口徹『がんになったら肉を食べなさい』PHPサイエンスワールド新書、2011.7.29発行、「はじめに」より引用)

ゲルソン博士も、ガンに対して同じ様なことを主張していました。

「ガンは、全身の栄養代謝の乱れによって生じる。

マックス・ゲルソン博士

栄養療法の源流であるゲルソン療法と、栄養療法が科学的に発展して生まれた学問である分子栄養整合医学の「ガンの原因に対する考え方」が一致していることは別に不思議ではないですが、タンパク質、とりわけ動物性タンパク質に対する見解が違うというのはとても興味深いです。

ですが、注意深く読んでいくと、両者の意見は全く正反対ではありません。

動物性タンパク質がガンのプロモーター(促進物質)になるということは共通しています。

この本は、そのうえで「新しい知識」を教えてくれています。

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