漢方は作物の潜在能力を十二分に引き出している。だから効く!

前田先生が発見したことは、すごくシンプルです。

効率の良い栄養摂取の方法

「私は毎日野菜を食べています」

という方であっても、おそらく煮汁ごと食べている人はいないでしょう。

ということは、「野菜を食べているようで、実はほとんど食べていない」のと同じことです。

だって1割程度の栄養素しか吸収できていないのだから・・・。

高橋先生によれば、「ミキサーで細かくしてもファイトケミカルは摂れない」と主張されています。

これが本当なら、よく咀嚼したとしても、ファイトケミカルはほとんど摂れないでしょう。

細胞壁を構成する細胞の大きさは数ミクロンレベルで超微細ですから、生の野菜を噛むだけでは細胞壁を大まかに壊すことしか出来ないからです。

バイタミックスのような高機能ミキサーで作物を粉砕し、それを沸騰させて「グリーンスムージースープ」みたいにすれば、非常に効率良くファイトケミカルを抽出できると思います。

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加えて、人間は細胞壁(セルロース)を消化する酵素(セルラーゼ)を持っていません。

人間以外の動物はセルラーゼを体内で作れますから、細胞壁を溶かしてお宝(ファイトケミカル)を手に入れることが出来るのですが、人の場合は細胞壁の内部にお宝(ファイトケミカル)が取り残されたままとなり、腸管から吸収もされずにそのまま糞便として排出されてしまいます・・・。

野菜は火を通したほうが良い・・・。

昔の人は経験的に知っていたのだと思います。

修行僧の食事は、野菜は生では食べず、全て熱をかけ、根も葉も全て食べていました。

ヨーロッパにはサラダ文化がありますが、昔は煮て食べていました。

玄米粥

「玄米粥」なる伝統料理があります。

これは病人に与えられていた料理で、「万病に効く」と言い伝えられてきました。

もちろんそんなことはないのですが、(笑)その調理方法が「なるほど!」と思わせます。

煎った玄米を、トロトロのお粥になるまで火を通し続けるんです。

たったこれだけなんですが、これがファイトケミカルを摂取するには非常に理に適ってるんですね。

煎った玄米ですから、細胞壁は既に破壊されています。

それに水を加えてぐつぐつ煮込むことで、玄米に含まれる(その他の栄養素を含む)ファイトケミカルが水分のほうにスムーズに溶け出します。ですので、消化に負担をかけることなく玄米の栄養素を吸収できるのです。

漢方医療が効く理由

私は漢方についてはまだ詳しく勉強したわけではないので、もしかしたら間違っているかもしれませんが、前田先生が発見したことは、おそらく漢方医療にも通じる話だと考えています。

漢方医療は、薬効の高い植物を「生薬」とします。

つまりこれは、ファイトケミカルの効能の強い植物のことを「生薬」と言っているのではないでしょうか?

興味深いことに、漢方薬というものは「生薬を煮出した煎じ薬」なのです。

おそらく中国の医者達は、大昔から連綿と連なる智慧や経験の積み重ねによって「生薬の薬効を最大限に引き出すには、煮出したほうが良い」ということを発見したのではないでしょうか?

「爪の垢を煎じて飲む」という諺(ことわざ)がありますが、これは「煎じて飲む」という行為が効果的な栄養摂取の方法だからそのような言い回しになっているんじゃないかという気がしてなりません。

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