歳より老けて見える人、若く見える人の「決定的な違い」

大宜味村は肉の摂取量が多く、老人でも毎日50グラム近く食べるのに対して、南外村は20グラムにすぎない。卵も牛乳も大宜味村が多く、植物性タンパク質の摂取源である豆類も大宜味村のほうが多い。

このように、動物性タンパク質、植物性タンパク質ともに、大宜味村の老人は、南外村の老人をはるかに凌ぐ摂取量を示している。

緑黄色野菜の摂取量も同様で、南外村が約30グラムなのに対し、大宜味村はその3倍の約90グラム。逆に食塩は、大宜味村が一人一日8グラム、南外村は13グラムとなっている。

老人の摂取量だから少ないが、全年齢を含む県単位の調査では、秋田は15グラム以上であるのに対し、沖縄は9グラムである。まさに高タンパク、低塩、適正な野菜摂取で、沖縄の脳卒中が、死亡率が全国で一番低いことをうなずかせる数値である。

まさに、私の推薦する食事のモデルが大宜味村であり、穀菜食の典型が南外村である。

歳より老けて見える人、若く見える人

両村の違いは寿命だけに留まらない。あるときの調査に、民法の某テレビ局のカメラマンが同行した。カメラマンは一般人に比べて、人の年齢を見抜く眼が鋭いと言われる。

私は、それぞれの村で数人の老人と会ったあと、カメラマンに、その老人が「何歳くらいに見えるか?」と問うてみた。

すると彼は、南外村の老人に対しては実際の年齢より10歳も老けた歳を答え、大宜味村の老人に対しては、実際の歳より10歳以上も若い歳を答えたのである。

大宜味村の老人達は、単に寿命が長いというだけでなく、老化が遅くいつまでも若く見える。これは科学的な話ではないが、老人が若々しく見えるか、老けて見えるかは重要な問題である。

それは、老後も活き活きと生活して、人生を楽しめるかどうかの問題でもあるからだ。

~ 中略 ~

この両村の調査からも、豊かな動物性タンパク質と豊富な野菜、しかも緑黄色野菜。そして植物性タンパク質も豊富という食生活こそが長寿と老後の活性化を保証するものであることは明らかであろう。

※文字装飾は管理人による

(出典:松崎俊久『長寿世界一は沖縄 その秘密は豚肉食だった―ダイエット食は、ボケ・早死を招く (ノン・ブック)』祥伝社、2010.1.30発行、93頁より引用)

大宜味村は家から遠過ぎるのであまり行ったことはないのですが、確かにやけに元気なご老人がいらっしゃいます。

大宜味村の高齢者、、玉城深福さん96歳

大宜味村の高齢者、新城ハナさんはなんと102歳

出典:「ふれあい“ご恩返し”旅~沖縄・大宜味村編~ - これまでの放送 「それがしりたい ニッポンおもしろいネ」 BS-TBS」

念のために名前は伏せておきますが、上のおじいちゃんが御歳96歳で、下のおばあちゃんが御歳なんと102歳!(2013年現在)

「カジマヤー」のお祝いでバイクでパレード

これはさっきのおじいちゃんですが、去年「カジマヤー」のお祝いだったそうで、趣味のバイクでパレードした時の写真だそうです。ほんとに元気ですよね・・・。(^^;

因みに2008年の統計では、ガン患者数が一番少ないのは沖縄県です。

2008年度の都道府県別ガン患者数

普通、ガンの罹患率は高齢者が多い地域ほど高くなりますが、沖縄に関しては全く当てはまっていません。もう世界一の長寿地域ではないとはいえ、まだまだ長寿地域ではありますから、これは驚異的なことです。

これまで見てきたように、沖縄県、特に沖縄でも一番の長寿地域である大宜味村では、短命地域(秋田の農村)に比べて約3倍の肉の摂取、3倍以上の緑黄野菜の摂取、1.5倍の豆類の摂取、そして食塩摂取量が少ないことが特徴に挙げられます。

これはつまり、タンパク質を様々な食物から頂いていることと同時に、そのような食生活が、「バランスのとれた脂肪酸の摂取を実現している」ということです。

量よりも、「バランス」が大切。

(沖縄県の)タンパク質の摂取量が多いことも特徴の1つですが、それだけで長寿が実現するのなら、アメリカは沖縄県のさらに倍近くタンパク質を摂取していますから、沖縄並みか、あるいはそれ以上の長寿を実現しているはずです。ですが、そうはなっていません。

何故か?それは肉ばっか食べてるからです。先ほども書いたように、タンパク質は、肉以外に野菜からも豆からも乳製品からも摂るようにすることで、同時に脂肪酸のバランス(「植物性」と「動物性)もとれるからです。

アメリカ人は肉食に偏っているので動物性脂肪を過剰に摂り過ぎな傾向にありますが、大宜味村の高齢者は、肉(アラキドン酸)も食べるけど魚(DHA、EPA)も食べるし、大豆などの豆類(オレイン酸、リノール酸)も食べます。ひじょーに多種類の脂肪酸をバランス良く摂取しているわけですね。

ですから以前の記事で紹介した溝口さんは、

「肉(動物性タンパク質)を控えるような食事療法でガンが治るという真実は、タンパク質うんぬんよりも、肉を控えたことで、食事全体の脂肪酸のバランスを改善したことが大きい

「脂肪酸のアンバランスが、ガンをはじめ、あらゆる病気を引き起こしている」

と、主張しているのです。

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