市販の発芽玄米がダメダメな理由

乾煎り(焙煎処理)することによって、発芽抑制因子の毒が死活化され、消化しやすくなる

「発芽抑制因子(アブシジン酸)」は植物性ホルモンの一種です。
(参考:発芽抑制因子(アブシジン酸)の毒性についてはこちら

アブシジン酸は乾煎り(超高温)によって構造が完全に変化し、死活化します。

水に浸すことでも「発芽抑制因子(アブシジン酸)」は不活化しますが、死活化はしません。つまり、「発芽抑制因子(アブシジン酸)」の毒性が、また復活してくる可能性があるということです。

どういう時に「発芽抑制因子(アブシジン酸)」が再活性化してくるかというと、「水を与えられていた種が、再び乾燥した時」です。

これが「よくできているなぁ~」と感心するのは、種としては急に「水分」という栄養補給が絶たれたわけですから、

種:「まだ、発芽すべきじゃないのか・・・。もう少し大人しくするか(´・ω・`)」

となって、より慎重になり、以前より強力に「発芽抑制因子(アブシジン酸)」が活性化されてしまいます。

一度そのような経験をした種は、「発芽抑制因子(アブシジン酸)」がより強力に復活することによって、「発芽するまでの時間が平均よりかかる」と言われています。(参考 → 発芽モード玄米調理には天日干しの生きている玄米を カタログ2011年5月4週号)

ダイエットとリバウンドを何度も繰り返す人は「痩せにくい体質」になると言われていますが、その話と似ていると思いませんか?

種も人間も同じ生物ですから、「飢餓に対応する為に、生物としての正常で自然な反応」と言えるかもしれませんね。世の女性達には好まれないでしょうが・・・。

このような種(タネ)の性質を鑑みるに、市販されている「乾燥した発芽玄米」は、通常の玄米以上に「発芽抑制因子(アブシジン酸)」の毒に犯されていることが分かります。

より危険な食べ物を、業者はドヤ顔で販売しているわけですね。(苦笑)

まとめると・・・。

発芽玄米に関する重要なポイント
  • 発芽玄米は、予め発芽されている市販のものを買っても意味はない。
  • 「発芽率が100%近い玄米」を購入し、自分で発芽させる必要がある。
  • 発芽させたら即炊飯し、保温状態で保存しながら少しずつ食べる。

以上が、「発芽玄米の正しい食べ方」です。要は、「楽はできない」ってことですね。(笑)

しかし、私はよく以下のようなご相談を受けます。

「市販の発芽玄米が体に良くないことはよく分かりました。でも、自宅で玄米を発芽させるのは大変です・・・。なにか良い方法はありませんか?」

気持ちはよく分かります・・・。

私は比較的元気な闘病生活を送っておりますが、普通のがん患者さんであれば、抗がん剤や放射線治療の副作用にフラフラになりながらも、食事の準備に励むわけです。

そのような方が玄米の下準備を「毎回行う」のは、体への負担が大き過ぎます。

出来ることなら、一気に炊いたあとに冷蔵庫に小分けして保存し、食べるときに冷蔵庫から取り出して「レンジでチン」して食べたいのです。そのほうがラクですし、電気代も浮くからです。

もちろん、良い方法があります。少し食感が変わってしまいますが、以前の記事でも紹介したように、「乾煎り」すれば良いのです。

乾煎りさえして頂ければ、「発芽抑制因子(アブシジン酸)」の毒性は完全に死活化されます。そのあとに炊飯しようが、冷蔵庫で保存しようが、全く問題ありません。

「乾煎りのやり方」は、上記のリンク先で解説しています。興味のある方は是非参考にして頂けたらと思います。ずぼらな私でも簡単にできます。(^-^)

ただ、乾煎りしちゃうと玄米粒が水分を十分に吸収しなくなるので、炊いたときに「パサパサ玄米」になります。

それが好みな方はそれでいいと思います。パラパラチャーハンが好きな人は、むしろ乾煎りした玄米のほうが好みでしょう。

ただ、玄米特有の「もちもち感」が恋しい人には、乾煎りした玄米は美味しくないと思いますので、お勧めできません。

と、思ってたのですが、以前ある方からメールを頂きまして、十分に水分を吸収した玄米粒であれば、その後に乾煎りしても「もっちり感」を出せるそうです。

玄米を洗米した段階で、既にかなりの水分を吸収できているので、発芽米を10分程度水に浸けておけば大丈夫だと思います。

あと、炊飯時に雑穀米を加えることで、もちもち感や香ばしさが際立ちますので、もっちり玄米が好きな人は試してみてください

炊き方は、以下の記事が参考になると思います。

玄米を短時間で発芽させ、旨み成分を十二分に引き出し、白米よりふっくら炊き上げる方法
玄米に含まれている毒を無毒化したうえで、栄養素が吸収しやすくなる「特別な炊き方」をご紹介します。

~ 追記:2018年5月29日 ~

おいしい玄米粉

乾煎りするのも面倒くさいです・・。もっとお手軽な方法はありませんか?

という方には、「美味しい玄米粉」という商品をおすすめします。

こちらは、既に焙煎処理を施した玄米粒をパウダー状にしたものですが、こちらを熱湯に溶かしてかき混ぜ、5分ほど放置してから飲むことで、玄米を食べるのと同等の恩恵を得ることが出来ます。

そう考える理由については、下記の記事が参考になると思います。

参考記事
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