「無農薬&無化学肥料」は安全なのか?

そして3点目、無農薬&無化学肥料栽培だからといって、人体に安全な農作物が作れるかどうかも微妙なのです。

植物は害虫等の天敵から動いて逃げ回ることは出来ませんから、自らの体内に「天然の農薬」とも呼ぶべき物質を作り上げ、外敵から食べられないように身を守ります。人間と同じように、植物にも「免疫力」があるのです。

この玄米シリーズで何回も登場する「発芽抑制因子(アブシジン酸)」も、天然農薬のお仲間だと考えて下さい。

免疫力の強い植物(農作物)は、害虫にやられることはありません。
そのような生命力の強い植物は「堅く大きく育ちます」から、虫からしたら堅すぎて美味しくないのでしょう。むしろ柔らかい雑草のほうを食べてくれるのです。害虫から益虫に変わるのですね。

最近九州地方などで大繁殖している「ジャンボタニシ」という害虫がいます。すさまじい繁殖力で稲を根こそぎ食べてしまいます。実はこの「ジャンボタニシ」のお陰で農作業がだいぶ楽になりました。

筑後久保農園の田んぼでは稲が栄養を吸収し硬く大きく育つため、雑草の方が「ジャンボタニシ」にとっては柔らかくて美味しいようです。見事に除草をしてくれます。

出典:無農薬栽培をはじめたきっかけ

つまり、長い間厳しい環境下で交配を繰り返していくと、次世代・次々世代が環境に対応出来るようになってきます。そのうちに雑草並みに生命力が強い作物になるのです。おそらく、少しずつ遺伝情報が変化していっているのだろうと思います。

しかし、専門家によれば、「それがダメ!m9(`・ω・´)」らしいんですね。

つまり、常に外敵にやられる危険に晒されているわけですから、「天然の農薬」がよりたくさん作られるのです。

そしてその「天然の農薬」が、アレルギーの原因物質(アレルゲン)になることが分かっています。(参考 → 「無農薬だから安心」とは限らない)

ですので、必ずしも農薬&無化学肥料栽培が優れた農法だとは言えないのです。
むしろ、科学的データをつぶさに読んでいくと、「農薬や化学肥料を適度に使った旬な農作物を、できるだけ採れたての状態でいただく」のが一番良いことになります。

つまり、自然農法や有機農法より、従来の慣行農法のほうが「味」「栄養価」「安全性」「経済性」「再現性」の全ての面において優れているのです。

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