とにかく大変だった・・・。
2月のはじめから3月上旬の1ヶ月あまり、たくさんの人と出会い、たくさんの人に助けられてきましたが、
見通しの立たない暗闇のなかを、強烈な孤独感を感じながら必死で生きていました。
それは現在も変わりません。これからの生活が良くなる見通しもありません。
しかし、真夜中に一人で引っ越し作業を黙々としながら、ふと気づきました。
そもそも俺は、30歳まで生きられる見通しもなかったじゃないか・・・。
「あれ」を乗り越えられたんだから、今回だってきっと乗り越えられる。
辛かった時の私を、父や母はサポートしてくれた。
今度は私がサポートをする番だ。きっと良くなる、きっと報われる・・・。
そう信じて、疲労と腰痛がピークに達していた肉体を奮い立たせながら荷物を運んでいたのを思い出します。
引っ越しだけではなく、同時並行で父の3回忌の準備をし、新たな収入源の確保を模索し、母のお見舞いにも毎日欠かさず行っていました。
母は無事に退院しましたが、退院して3日目に急変し、2日後に亡くなり、葬儀と法要をこなすことになりました。
新居で母と過ごしたのは、退院した日を含めてわずか3日です。
・・・。そんなつもりはなかったのですが、これから起こることを、先に全部書いてしまいました。
きっと、あちらこちらから心配されているからでしょう。
連絡をよこそうとした方も何人かいらっしゃったようですが、
申し訳ないです。新居にはテレビも電話もありません。
連絡を取れない方々の中には、
きっとこのブログを見てくれている方もいると思います。
ここではっきりと述べておきたいと思います。
私は決して悲観しません。
希望を失っているわけでもありませんし、
明るさを失っているわけでもありませんし、
強さを失っているわけでもありません。
現在一人で暮らしていますが、一人で生きているわけではありません。
私を慕ってくれる方が少なからずいらっしゃいますし、本当に幸せです。
いや、幸せに生きる「べき」であると思っています。
「幸せに生きる」とは、状況に左右されず、物事の本質を捉え、
どんな出来事でも人生の糧にしていく態度であると思います。
今回の出来事も私の血肉となって、さらに私を大きくしてくれるでしょうし、
私は自分の可能性を信じています。
いつも助けてくれる皆さんに、いつの日か恩返しができるように、
このブログへ訪れてきて下さる方々を、一人残らず幸せにできるように、
そして、 天国にいるお父さんやお母さんに心配かけないように、
強く、美しく、丁寧に生きていくつもりです。
たしかに、私が現在置かれている状況は厳しいです。
しかし、そのような状況でどこまでやれるんだろうかと、ワクワクしています。
肝心なことは、たったひとつなんです。
希望を失わず、「今、この瞬間」を精一杯生きること。
これさえ見失わなければ、きっと大丈夫でしょう。
だから、心配しないで下さい。
このブログの運営は、皆様の「支援」によって成り立っています。
コメント
初めまして、熊本に住む8月に66歳になる肺がん患者です。
今年1月に左上葉切除の手術を受け、約1ヶ月入院後検査の為月1回博多に通院しています。
新里さんのこのブログに出会い、私は自分がこれから生きていく上で必要な事を知り、今も
繰り返し繰り返し読み返し、貴方の知識やその姿勢に励まされています。
本当に感謝しています!
癌種も年齢も違いますが同じ癌患者として、これからも学ばせていただきたいと勝手ですが、ブログの更新を楽しみにしています。
今村様、コメントありがとうございます。
ブログが参考になっているようで、嬉しいです。
ブログが更新できずに申し訳ありません。
最近は、メールでの読者様とのやりとりが主な活動になっています。
こちらが中々忙しくて、なかなかブログ執筆にまで手が回らない状況です。
コチラのブログへ頂いたコメントへの返信も、
以前は1日以内に返信できてたのですが、これからは遅れがちになると思います。
また落ち着いたときにでも、更新します。
今後とも、よろしくお願いします。
新里