こんにちは、新里です。
先日、母の定期検査の付き添いに行ってきました。
今回から新しくリニューアルした中頭病院での診察となりますので、少しワクワクしてました。
駐車場の混雑が解消してたら嬉しいなと思いながら病院へ向かってたのですが、なんと有料駐車場になってました(苦笑)。30分までは100円で、30分~4時間までなら200円とられます・・・。
お陰様で駐車することは出来ましたが、「有料になるのは仕方のない対応なのかな」とも思います。
今後、総合病院の需要は増えていきますし、見舞いに来られる方も、なるべくまとまって1台で行くなどの配慮は必要だと思います。
たしか、5時間を超えたら1時間ごとに料金が増えていくシステムだったと思いますが、たぶん外来診療が(遅くても)4時間以内で終わるという試算があって、そのような料金設定になってるのかなと思います。
今回の診察はCTと血液検査、主治医の診察、そのうえにソーシャルワーカー(SW)への相談もお願いしましたので、4時間20分くらいかかりました。
仕方なく200円を払いましたが、駐車料金200円は「高い!」と感じるのに、病院への診察代が8000円を超え、薬代が高額療養費適用の1万2000円の計2万円を払うのは「非常に安いな・・。」と、感じるのは不思議ですね・・・。
まぁ、それもそのはずです。
今回のCT検査で、残念ながら肺にある腫瘍が増大しているのが分かり、使えるホルモン剤がほとんどなくなりました。
主治医からは分子標的薬か抗がん剤治療になると言われ、まずは分子標的薬とホルモン剤を併用してみることになりました。
この分子標的薬が「アフィニトール錠」というもので、これがアホみたいに高いんです。
これ、高額療養費制度がないと治療を諦めざるをえません・・・。
この制度があるおかげで、1ヶ月の医療費が(私の母の場合)最大でも1万2000円しかかからないので助かっています。
そのギャップがあまりにも大きいので「安いな」と感じたのだと思います。
しかしながら、社会保障費が毎年1.5兆、厳しめに試算すると3兆円増えていると言われるような日本の現状で、「こんな素晴らしい制度が今後も維持できるのか?」と考えてみると、まず無理だと思います。無理ですし、
こんな素晴らしい制度の恩恵を受けるあまり、私のような働き盛りの世代、さらにもっと若い世代、あるいはまだ生まれていない世代にツケを回すことにならないのか・・・。
このような葛藤に悩まされながら、薬局で薬を購入しました。
日本の医療行政は既に限界にきているので、予防医療に一刻も早く舵をきるべきではないかと個人的には思いますが、予防医療は「食生活」や「運動習慣」など、生活習慣の改善を伴うものが多いので、実践&継続できる人が少ないのが現状です・・・。
それはその人が「だらしない」というわけではなく、どちらかと言うと「社会がそうさせている」ことが大きいです。
現代社会は様々な点において「余裕」がありません。
仕事、お金、人間関係・・・。様々な面においてストレスがかかり、心身ともに疲れ切っています。
日頃の習慣や悪いクセを変えるためには「意志の力」が必要なので、自分自身に「余裕」がないと出来ません。その「余裕」を社会が奪ってしまっているので、生活習慣を変えられないんじゃないかと思います。
私の闘病生活が比較的上手くいっているのは、「余裕」があったからだと思います。
私は治療に専念するために、就職しませんでした。えぇ、何年間も親のスネをかじりまくりです(笑)。
私は今年で36歳になりますし、おそらくもう就職は無理だろうと思います。
自宅で細々と個人事業主として生きています。
しかし、就職しなかったからこそ私に「余裕」が生まれました。
玄米、ファイトケミカル、ガンの食事療法・・・。このブログで書いてきたような内容を調べる「余裕」が出来たのです。
何年間も治療「だけ」に専念するというのは、おそらく殆どの方が真似出来ないでしょうが、それでも「生き方に余裕を作っていく」という視点を持つことは、多くの方が今後のがん治療に活かせると思います。
「余裕のない生活に余裕を作る」というのは矛盾しているかもしれません。
しかし、創意工夫できる面がきっとあると思います。
「考え続けるのをやめないこと」が大切だと思います。
今後は辛い時期が続くかもしれない・・・。
私のガンとの戦いが(今のところ)上手くいっているのは、「余裕」を与えてくれた両親のおかげです。
ですから、なんとしてでも助けたいのですが、食事療法を含めた生活習慣の改善等をしない以上、遅かれ早かれこういう日が来ることは、この記事を書いた頃から覚悟していました。
野菜ジュースを飲み、比較的体を動かしていれば癌が進行することもなかったし、ヘルニアが悪化することもなかったと思いますが、私がそれを強制することは出来ません。
食事療法は強制されても絶対に続きませんし、強制は決して「幸せ」ではないと思うからです。
おそらく、今回の薬からは強い副作用が出るかもしれません。
使いはじめてしばらくは腫瘍も小さくなってくれるとは思いますが、しばらくすると効かなくなる可能性が高いと思います。これが薬物療法の宿命といいますか、大きな特徴です。
そうなると、いよいよ抗がん剤ということになりますが、そうなるまでにもうしばらく時間はあると思いますので、再度話し合っておこうと思います。
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コメント
はじめまして。栄養療法やサプリメントについて調べていたところ、こちらのサイトへたどり着きました。
色々と勉強になります。
私は内科医水野先生や藤川徳美先生の高濃度ビタミン・糖質制限も参考にしております。
参考までにコメントさせていただきました。
匿名様、コメントありがとうございます。
最近は、糖質制限に関する興味深い臨床研究がありましたよね
http://toyokeizai.net/articles/-/144042
高濃度ビタミンに関しては、最近実験的にビタミンC粉末を
オブラートに包んで飲んでいます。
良い体の変化があれば、記事にしたいと思います。
新里