生食用牛肝臓(牛レバー)の禁止に隠された「政治的」な秘密

生食用牛レバーが7月1日から「食べてはいけない」って事になりましたね。 まぁ正確には「飲食店が販売・提供してはいけない」ということですが、

理由としては、厚生労働省はこう述べています。

厚生労働省:「O157みたいな食中毒を引き起こす菌がいる可能性があるので、危ないのでダメです。」と、

厚生労働省は7月1日(日)から、食品衛生法に基づき、生食用牛肝臓(牛レバー)の販売・提供を禁止します。事業者に対しては、正式な実施までの間も提供しないよう呼び掛けています。禁止に伴い、厚生労働省のサイトでは「なぜレバ刺しを食べてはいけないのか」「禁止する以外の方法はないのか」などのQ&Aを掲載しています。 ▽ 牛レバー...

確かに最近こういう事件多いですよね。 「中国の毒入り餃子」「ユッケの食中毒」・・・。

まぁ餃子のケースは特殊過ぎるのでおいておきまして(苦笑) あと、最近飲み水の汚染の事件もありましたよね。

日本は世界で最も衛生環境が整えられている国だし、環境技術も最高水準だと思っていたのですが、

「インフラが老朽化したのか? それとも自然が技術を上回っているのか?」

両方な気がしますが、レバー好きな私にとってはとにかく残念な話でした。

最近私は自分の健康の為に「有機野菜」や「有機栽培」について勉強していたのですが、どうもこの「生レバーの問題」と「有機栽培に隠された問題」が根底の部分でつながっているような気がしました。

農薬を使わない、体に優しい有機栽培。

私はてっきり消費者に安全で体にいいものを提供する為に、工夫を凝らした栽培方法だと思っていたのですが、実は全然違う理由で有機栽培を行政主導で広めていたのだとしたら・・・、

安全性・危険性に関しての議論を詰めず、早々に法整備も進め、マスコミを使った有機栽培の大キャンペーンが行われ、小学校や中学校では「食育教育」と称して「有機栽培、リサイクル農業はいいものだ」という刷り込みを行っていたのだとしたら・・・、

有識者から「既にわが国の国土は限界にきている」という警告も一切無視し、「安易な有機栽培・リサイクル」を進めた結果、昨今起きている

  • ユッケの食中毒
  • O157
  • ノロウイルス
  • 腸管出血性大腸菌
  • 鳥インフルエンザ
  • 口蹄疫
  • サルモネラ菌
  • 飲み水・地下水の汚染

のような、「食中毒」「感染症」の問題が頻発しているのだとしたら・・・、

今回の記事のテーマは、「『有機栽培・リサイクル』と『食中毒・感染症』がどうつながっているか?」についての、私なりの考察です。

あくまで「私の考え」であり、「推測の部分」がかなりはいっているということを、あらかじめ述べておきます。

また、私は有機栽培について(特に「日本の有機栽培のやり方」について)かなり「疑問」を持つに至りましたが、それでも有機栽培を支持しています。

それは私が大腸がんになり、手術から2年とちょっとが経ちましたが、有機栽培で作られた農作物を出来るだけ食べるようにしているおかげなのか、今のところ再発を防いでいるからです。

もちろん他にもいろいろやっていますから有機野菜だけの効果だとは毛頭言うつもりはありません。

ですが、

  • 無農薬・有機野菜と書いていれば、安全&安心
  • 生ゴミを肥料化して小学校や中学校の菜園に使うことは、「リサイクルの一環」としていいことだ

という風潮があまりにも強くて、「有機栽培やリサイクルの裏側」がクローズアップされていない現状があまりにも怖いなっていう思いがありまして、記事を書くに至りました。

読む気が萎える

って、皆さんが思っちゃうような事を先に書いてしまいますが(笑)

これ、3万文字を超す長文です。(これでもだいぶ削りました。)

というのも、どうやら小・中学校から「洗脳教育」が始まっているようなので、小学校高学年、中二病にかかる年代の方々でも分かるように、同じ事を繰り返し説明したり、説明を長くとる必要がありました。

私の危惧している事が、中二病的な妄想ではなく、「今そこにある危機」だとしたら、なるべく多くの人・世代(特に若い世代)に知らせる必要がある、と感じました。

こんな長い文章を皆さんに楽しんでもらうほどの文章力は、残念ながら私にはありません。

というか、楽しんでもらうつまりは毛頭ありません。

皆さんに「健全に怖がってもらう」のが、この記事の目的です。

その為に、「悪いことばかりを、大げさに書いている」事を、あらかじめ言っておきます。

これ言っとかないと、「大衆を扇動するマスコミ」と一緒になっちゃうんで(苦笑)

たぶん週末には、生レバーに最後の別れを告げる為に居酒屋に行ったり、家族でレバ刺しを囲んだりする方々が多いだろうと思います。 かく言う私もそうです。

このまま政府が何も対策をとらなければ、近いうちに今度は「生たまご」が禁止になる可能性が高いです。

そのような事にならない為にも、「この記事に少しでも共感してくれたら、知り合いに話して欲しい」と思っています。

居酒屋のメニューがこれ以上少なくなるのが嫌なのは、私だけではないはずです。(しかもなんで私の好物ばっかりなんだ!?)

でもまあ、

お前、頭のネジが外れていないか?

と、知り合って1週間ぐらいの人に遠慮なく言われるので、(失礼な話です)単なる私の思い過ごしかもしれません。

まあ、話のネタ程度になればいいですね。

この記事が皆さんの「食」や「環境問題」に対する考える材料になれば幸いです。

では、そろそろ本題に入りましょう。

    内容

  • 日本が【世界一の環境汚染大国】であるというショッキングな事実
  • 「何故日本が世界中を汚すに至ったのか?」歴史を振り返りながら考えてみる
  • 有機栽培は「安心・安全な農作物」を提供する為に生まれた栽培法ではない
    (有機栽培、有機野菜が登場してきた背景とは何か?)
  • 有機栽培の隠された問題と「レバ刺し禁止」はどうつながるのか?

原発問題や消費税問題と、「構造」はまったく一緒

先程も書きましたが、私は食材の「選び方」や「栽培方法」などを勉強しているうちに、「日本の土壌がかなり汚染されている」というショッキングな事実に気づきました。

また、日本は世界中に環境技術の提供やインフラの整備等をして貧困国の衛生環境の改善に貢献している一方で、実は「世界一の環境破壊大国」であるという、またまたショッキングな事実に気づきました。

これは「放射能物質を他国に確認もせずに海洋に撒き散らした」という事実を抜きにしての話です。

汚染しているのは主に自国ですが、そのことを政府やマスコミは報道していないと思うので、国民はそのことに気づいていません。(少なくとも、強く大々的に報道してはいないと思います)

日本中の土壌が汚染されているのは事実です。(繰り返しますが、「放射能」とは別の話です)

そしてこれは私の推測ですが、「その原因」について経済産業省をはじめ、国の偉い人らは既に知っているはずなのに、根本的な対策をとらずに

「レバーは生で食べず、焼いて食べてね(*^▽^*)」

などと言って、大事な部分を伏せて国民を騙していると、私は考えています。

そもそも「生レバーはダメ!」というのはかなり極端な話であり、生肉の食中毒の話は衛生環境が悪かった昔からあったことです。

昔から「危険」と言えば「危険」だったわけです。 急に「危険度」がアップしたのでしょうか? だとしたらそれは「何故」なんでしょうか?

生レバー禁止に対する疑問

これは原発問題と構造が全く同じです。

つまり、「使用済み核燃料の廃棄をどうするか?」という問題を解決せず、問題から目を背け、「まぁ、何年か経ったら技術力上がってるから大丈夫じゃね? 日本は技術力半端ねーし(^_-)-☆」というノリで原子力発電をどんどん推進していったのと似ています。

これには「これからエネルギーは切実な問題になる、このままでは各国との競争に負けるから原発しかない!」という日本政府の思惑がありました。

消費税増税問題も一緒です。

増え続ける社会保障費をなんとかしなければいけないのに、痛み止め(増税)だけを打ってその場しのぎをしている・・・、

「増え続ける社会保障費に対応する為に、消費税を増税する」、この理屈でいったら、毎年増え続ける社会保障費に比例して、消費税も増えていかなければなりません。

20%、30%、数十年後にはいったい何%になっているのでしょうか?

「確実に破綻する論理である」ことは、中二病や頭のネジが外れている私でも分かります。

権力を握っているおじいちゃんは、「自分達の世代だけ助かればいい」と思っているのでしょうか?

本当は大幅に社会保障費をカットするべきなのに、そうなると年金暮らしや、体にガタがきているおじいちゃん達には都合が悪いので、ほとんど議題にも上らない・・・、

これも問題に言及せず、問題から目を背け、「場当たり的な対応をしている」例の一つです。

これと同じように、

「昨今の食中毒や感染症、水の汚染の事件が、何故こうも頻発しているのか?」という問題に言及せず、問題から目を背け、「焼いたり放射線あてたら大丈夫なんだからいいでしょ」的な、「臭いものにはフタをしろ」的な、なんとも場当たり的な政府の考えには「原発や社会保障の問題と似ているなぁ~」と、私は思うのです。

ぶっちゃけ、ガン治療も似ていますね。

もう「一卵性双生児なのか!?」と、意味不明なことを言ってしまうくらいそっくりです。

私は、

  • 生レバ刺しが食べられなくなった根本の原因は、戦後の日本の成長戦略にあった
  • それに伴い、日本政府はどうしても有機栽培を推進しなければならなかった

と、思っています。

まず、「日本の成長戦略と生レバ刺し禁止がどう関係するのか?」その疑問について歴史を振り返りながら述べてみたいと思います。

日本とアメリカの思惑が一致した

「生レバ刺しが食べられなくなった根本の原因は、戦後の日本の成長戦略にあった」と書きましたが、これは「日本に農作物を売りつけたいアメリカ」と「アメリカに工業製品を売りつけたい日本」の思惑が一致した結果、起こった事だと私はみています。

戦後の日本は焼け野原で飢餓に苦しんでいました。

農作物を作り過ぎて保管に困っていたアメリカは、日本の状況を見て「平和の為の食糧援助」と称して小麦や脱脂粉乳を大量に日本に輸出しました。

もちろん日本の食文化に小麦や牛乳は合いませんでしたから、輸出と同時にPR活動も進めます。

  • 米を食べるとバカになる
  • パンや牛乳を飲まないと、欧米人のように強く大きな体になれない

このようにして、日本は欧米式の食文化に浸透していきました。

これは日本としても非常に助かったんですね。

上にも書きましたように、当時日本人は食料がなかったですし、アメリカ様が安く食料を提供してくれるのですごく国民が潤ったんです。

日本の食事と違って欧米式の食事はたんぱく質と脂質がかなり多いですし、そのおかげで身長、体重、寿命が大きく伸びました。

これによって対米感情がかなり変化し、「鬼畜米英憎し!」から、「アメリカを見習え」「アメリカに追いつけ」となっただろうと推測できます。

アメリカは(戦略の一環で)日本をかなり助けましたが、アメリカもアメリカで日本に助けられた面もあります。

朝鮮戦争があり、米軍は軍需品を多く必要としました。 それを日本が提供してくれたのです。

これによって日本は輸出が増え、好景気が訪れ、(特需景気)戦後復興が瞬く間に終了しました。

日本の重化学工業の技術力がますます発展し、その後に訪れる高度経済成長の基盤を作り上げました。

その驚異的な成長は、日本政府自身も驚いたと思います。

日本政府はこう考えました。

「これからは『工業』だ。 国土の狭い日本が農業で勝負をしても、広大な土地を持つ外国に対抗できるわけがない。

我々は工業製品を海外に輸出し、農作物は海外から輸入すれば万事OKだ!」

確かに合理的な判断かもしれません。

当時の日本のエラい人の目論見どおり、日本は高度経済成長期をむかえ、一気に第二の経済大国にのし上がりました。

「選択と集中」ではないですが、日本は工業製品の大量生産に力を注ぎ込みました。 かつては農業従事者だった方も、「工業が儲かる」からどんどん都会に移っていきました。
現在の日本の食料自給率が50%を切っているのは、「農業が人気がなく、儲からない」からではありません。 日本の政策がそう仕向けたからです。

その結果、日本の農業は衰退していきました。

「いくら農業が衰退したって大丈夫!

輸出で儲けたお金でいくらでも食料は調達できる。」

確かにそうです。

向こうは日本の何十倍もの耕作地・農地を持っていますから、そこから安く大量に輸入したほうが時間もコストもかかりません。

加えて「農業なんぞ、土地の広い後進国がするものだ」という不思議な勘違いもしていました。

「食べ物」とは最も原始的なエネルギー源ですから、ここを外国に抑えられることのリスクは計り知れません。

もちろんエラい人はそんなことは百も承知で色んな国から分散して輸入してはいますが、それでも大部分をアメリカ様のお世話になっています。(そのように仕向けられたんだと思いますが・・・、)

ま、それはともかく日本は金は物凄く持っていましたので食料輸入に困る事はなく、有り余るほど輸入しました。

日本は世界一の「環境破壊大国」

瞬く間に日本は世界一の食糧輸入国になりました。

いや、むしろ「世界一の食糧廃棄国」と言い換えたほうがいかもしれません。

その量は年間約2100万トン以上、 とか言われてもピンとこないと思うのですが、例えば「2100万トンもの食料があれば、発展途上国の5000万人以上が1年間食べられる」と言われています。

「世界の8億~12億の人々が慢性的な栄養不足で苦しんでいる現状がある」一方で、世界の全人口に占める割合がたった2%しかない日本が、世界の食料総輸入額の11%を占めています。

私は少しコンビニのバイトをしていた時期がありましたが、ちょっと賞味期限が切れているがまだまだ食べられそうな弁当も、店頭に並べられないので廃棄するよう指示を受けていました。(まあ、うちに持って帰ってましたが 笑) そのように法律に書かれているからです。

外国人からみた「日本という国」の印象は、「自然をこよなく愛する国」であり、「美しい国土に囲まれ、清潔で平和な社会を営む国」かもしれませんが、一方で環境保護に熱心な外国人の日本に対する印象は全く対照的です。

外国人による日本の地球環境に対する貢献度の評価

しかしながら、「売る側の外国には、全く責任はない」というわけでもありません。

彼らも儲かるから日本に輸出したのです。

自国の「貧しくお金を持っていない国民」に食料を配るよりも、大量に高値で買ってくれる日本に輸出したほうが国が潤うからです。

その見返りとして、彼らは日本の工業製品を大量に輸入しました。

「Made in Japan」が海外に売れるのは品質が良いからですが、そのほかに「日本が自国の食料品を大量に買ってくれるから、そのお礼に」という彼らの事情もあるのです。 「持ちつ持たれつの関係」なんです

どちらの国も視点・構造は同じです。 国の成長が第一で、「国民のこと」「地球の環境のこと」は見ていません。

また、世界で一番食料を輸入しているということは、当然それらを輸送する為のコスト量は膨大になります。

フードマイレージという言葉を耳にしたことがあるでしょうか?

簡単に言うと、食料品を「重量」とか「品種」で表すのではなく、「それが移動した距離の量で表したもの」です。

ですので、自家栽培や地場野菜はフードマイレージ値は最も低くなりますが、輸入食品の場合は、食品の生産地が離れれば離れるほどフードマイレージ値は高くなります。

話の流れで当然予想はついていると思いますが、日本はダントツで「世界一フードマイレージ値が高い国」です。

「フードマイレージ値が高い国」一覧

この図を見る限り、「環境を悪化させているのはアリメカだ (`・ω・´)キリッ」などと日本が言えた義理ではありませんし、「今の日本は世界のどの時代の貴族よりも豪勢な食事をしている」と言われても、事実その通りだと思います。

もちろんフードマイレージ値が高いということは、それらの食材を輸送する手段として用いられる船・飛行機・トラックなどに使われるエネルギー消費量が膨大であることを意味します。

今、日本は「節電の為に」と称して家電類の使用を控えめにしていますが、それと合わせて外国産の安い農作物を買うのではなく、なるべく国産の農作物を選び、残さず食べ尽くすことを心掛けるべきでしょう。

むしろそのほうが「世界の環境保全や省エネを推進する上で遥かに効果的な取組みである」ことを理解すべきだと思います。

また、日本は世界でアメリカに次ぐ世界第2位の石油消費国でもあり、世界でトップレベルの「エネルギーを無駄遣いしている国」と言っても過言ではありません。

エネルギーの大部分を海外に依存する日本の「農業を含めた石油消費量」は、約2億9700万キロワットです。

日本には原発がありますが、まだまだ石油依存の国です。 さらに原油の大量輸入に加え、石炭や天然ガスも大量に輸入しています。

農業施設で生産された野菜、例えばピーマンやトマトを始めとする野菜類や、米や麦などの穀物はそれらのエネルギーなしでは作れません。

稲刈りの為のコンバインや田植え前の田んぼを耕運するトラクターを動かすには重油・灯油が必要です。

農場の暖房施設を稼動させるには電気が必要だし、収穫された農作物を消費者に届ける為に必要なトラックや貨物船を動かす為にもエネルギーが必要です。

農作物の生産現場に限らず、私達の生活の土台には全て「エネルギー」が関わっています。

日本の技術力は素晴らしいものがありますが、その力を発揮する為には石油資源などのエネルギーが必要です。

結局、エネルギーを抑えた者が一番強いのです。(だから東電はあんなに傲慢な態度をとれるんですね)

更に言うと、日本は「世界一水を無駄遣いしている国」でもあります。

仮想水というものをご存知でしょうか?

新しい水の概念ですが、「食物を生産する為に必要な水」のことです。

当たり前ですが、米やほうれん草などの農作物を作るにも、牛や鶏などの家畜を育てるのにもが必要です。

よく使われる仮想水の例として「牛丼1杯を作るのに、どれくらいの水を必要とするのか?」を考えます。

牛を育てるのに必要なのは、「草」と「飲み水」だけではありません。

  • 草を育てる為の水
  • 牛や小屋を洗う為の水

もちろん米を作るのに必要な水の量も計算に入れます。

  • 稲を育てる為の水
  • 耕耘機等の機械を洗う為の水

それらの水の量を合計してみると、約2000リットル(2トン)。 牛丼一杯を作るのに必要な水の量は2トンなのです。

世界一の食糧輸入国である日本は、もちろん「仮想水の消費量も世界一」です。

日本は仮想水の消費量の世界一であり、「これは世界各地で起こっている水不足や日本の大量の食糧輸入と関係がある」とする、専門家の意見

そのような発言をする専門家が出始めていますが、まぁ当然の指摘だと思います。

世界の食糧危機が叫ばれていますが、それよりも深刻なのが「水不足」です。

発展途上国どころか、先進国でも深刻な水不足が起こり始めています。

「これからはオイル《石油》ではなく、水の争奪戦が始まる」とも言われています。 命に関わる「飲み水」自体が不足しているのです。

日本に住んでいる私たちにとって「タダである」と勘違いするくらい水(しかもキレイで飲める水)はありふれていますが、「私たちは外国から水を奪っているのではないか?」という事実に対して、考えを巡らし、行動すべきなのではないでしょうか?

例えば上でも書きましたが、外国からの食糧輸入を少し抑える。 あとは技術支援ですね。

日本の排水処理技術は世界トップクラスですし、水関連のインフラの整備も世界トップクラスです。 海水を淡水に変える技術は世界一とも言われています。

「水ビジネス」はITに次ぐ今後の世界における成長分野の筆頭だと私は考えていますし、「日本は農業よりも『工業』に舵を切り、食料は外国に頼る」と決めたのであれば、それを支えてくれる国に対しては、十分に技術支援&保障をしてあげるべきだと思います。 そしてこれからは「工業から環境へ」と舵を切るべきでしょう。

ここまで見てきましたように、日本は世界一の大量輸入&大量廃棄をしている国であり、世界一エネルギーを消費している国でもあり、世界一水を無駄遣いしている国でもあります。

もう一つ付け加えると、耕地面積当たりの農薬使用量は世界第2位でもあります(OECD調べ

これを「環境破壊大国」と呼ばずして何と呼ぶのか? って感じじゃないですか?

もう後戻りできない日本

ざっと「戦後の日本の成長戦略」と、それによって日本が世界環境に悪い影響を与えている現実について、「私の推測を交えて」語ってみました。(※「環境破壊」に関しては、推測でも誇張でもなく事実です)

私のような阿呆でもちょっと調べればすぐに分かる事ですから、政策を作っている官僚がこの問題に気づいていないはずはないですし、「事の重大さ」も十分に理解しているはずです。

でも、一向に対策を講じようとはしません。(例えば食料自給率を上げるとか、食糧輸入を減らすとか)

しませんし、「そもそもなんでこんな無茶をしたの?」という疑問があります。

それは「もうそうせざるを得ない、後戻りできない状況」に、日本はきてしまっているからだと思います。

その理由は主に2つあると思いますが、まず一つ目はやはり「農業の衰退化」でしょう。

これは日本の戦略として「そのようにした」からですが、私個人の意見としては、日本が「工業化」に舵を切ったのは間違っていなかったと思ってます。

「何故そう思うのか?」を話すと、ものすごく長くなって話がズレてくる可能性があるので省略しますが(苦笑) とにかく農業人口の減少&高齢化とダブルで重なって衰退化が進んでいます。

農業は本当に斜陽産業?

「もう後戻りできない~」と書いておいてなんですが、(笑)私は農業衰退に関してはそれほど難しくなく食い止める事が出来ると思っています。

まず「日本の農業は競争力に欠ける」、に関してですが、工夫が足りなさ過ぎます。

工夫する気がないのか分かりませんが、「環境の変化」が既に訪れているのに「いつもと同じこと」をしていれば、そりゃー外来種に駆逐されるのは仕方ないでしょって話です。

「外来種が悪い」「お上が悪い」「政策が悪い」などと吠えるのはお門違いです。(あっ、いっときますけど私はTPPには反対です(^^;)

競争するところは価格と収穫量だけですか?

と私は言いたい、

たとえ農業大国のアメリカやオーストラリアが相手でも、競争するポイント(差別化のポイント)を決めて狙い撃ちすれば、十分渡り合えるはずです。

特に日本は品種改良の技術が優れています。 言うなれば、優位性を自らどんどん作り出すことが出来るのです。

何より「日本製品は高品質で安心である」という信頼があります。(今のところは)

その優位性を活かして「高品質&高価格」なものをどんどん開発して、どんどん輸出すればいいのです。

考え方や視点を変えれば、日本の農業は全然イケると私は思います。

他国との関係

私の考える「後戻りできないもう一つの理由」は、さっきもチラッと話しましたが、「日本の製品を買ってもらう為にも、相手国の食料品を買わないわけにはいかない」からです。「持ちつ持たれつの関係」です。(その関係は弱者の犠牲により成り立っています)

弱者が犠牲になっていることは今後解決すべき問題ですが、私は必ずしもこのような関係が悪いとは考えていません。

「お互いの短所を補い合う関係(比較優位)」というのは悪くはないと思いますし、関係が密になればなるほど、両国間での争いは小さないざこざはあっても戦争のような大事には発展しにくくなると思うからです。

ただ、「行き過ぎ」なのが問題であって、じゃあ「短所は相手が全部カバーしてくれるから、全然ノータッチでOKなのでラッキー(*^▽^*)」みたいな、危機管理ゼロで頭の中がお花畑でいっぱいになっているのは非常に危ないですね。 防衛問題が特にそうです(注:私はこれでも沖縄の人です)

極端な例ですが、もしアメリカ一国から食料を全部輸入してたとして、アメリカが自然災害などで大飢饉に陥ってしまったとしたら、アメリカは食料を日本に輸出してくれると思いますか? 絶対しないです。

たとえアメリカ人のほとんどが拒食症で、日本がアフリカの子供のように飢えていたとしても輸出してくれないでしょう。(もしくは、べらぼうに値を吊り上げるとか)

むしろ、他国に攻め込んで食糧を分捕りに来るかもしれません。

そのような事が起きないとも限らないので、環境の変化が起こっても「自力」でやっていけるように、「短所」から目を背けず、足りないものを補う努力は続けるべきなのです。

「選択と集中」は大事ですが、あまり偏りすぎると今度は環境の変化にモロくなります。

「工業化」に舵を切ったのはいいが、日本はあまりにも農業をおざなりにし過ぎました。その結果、「食の安全保障」が危機に瀕するリスクが高まっています。

これに関しては「取り組むに遅すぎる」ことはありませんから、一刻も早く政府は対策を打つべきでしょう。

また、日本を代表する多国籍企業の影響もかなりあると思います。

彼らはモノを売りたいので、「貿易を盛んにさせよう」と政府に積極的に働きかけています。(TPP参加もその一環です)

何故こんなに生きにくいのか?でも書きましたように、グローバル化の時代は国家よりも多国籍企業のほうが力を持つ時代なので、企業の都合で国家の進む道が決まっちゃいます。(アメリカは既にそうなっており、日本もそうなりつつあります)

彼らはマスコミの大スポンサーでもありますから、「日本は貿易立国である(`・ω・´)キリッ」などと正反対のウソを国民に植え付けて、輸出を増やすように仕向けました。

その結果、上の話のように他国から大量の食料品を輸入せざるを得なくなりました。

政治家は「力のある企業」には弱いんですよ。

彼らの支持や票はかなりの力になりますし、あまり彼らを邪険にすると電通やマスコミを使って叩きまくるし・・・、

かといって、彼らは国に多大な税金を納めてくれているし、各国に進出し、彼らが中心になって技術支援や雇用を提供している側面もあり、そのおかげで世界の国の人々の「日本に対するイメージ」が良くなったり、日本の国際舞台での発言力が強くなる、という効果もあります。 悪い面ばっかりじゃないので難しいんですね。

どんどん食糧を輸入し続ける日本

ちょっと長くなりましたが、日本がバカみたいに食糧を輸入し続ける理由は、上で解説したような事情があったからです。

このように、日本は他国からの過剰な食糧輸入を継続せざるを得ない為、大量の生ゴミを処理する為にたくさんの「廃棄物処分場」を作らなければなりませんでした。

「えっ? 生ゴミでしょ? どうせいずれ土になるんだからその辺に埋めといたほうが安上がりでいいんじゃね?

しかもなんで燃やすの? 二酸化炭素とかダイオキシンとか出まくりでむしろそっちの方が環境に悪いだろうに・・・、(´・ω・`)」

と、言いたくなりませんでしたか?

疑問はごもっともです。
確かに生ゴミ(有機物)は微生物の働きによって発酵され、土に還ります。

が、それには一つ条件があります。

「生ゴミ(有機物)の量が、微生物が分解できる限界の量を超えない範囲で止まっている場合」です。

限界の量を超えると、発酵ではなく、腐敗が始まります。

熱帯魚を飼っていた経験がある人なら分かると思うのですが、水槽に際限なくエサを投入したらどうなるでしょうか?

水槽全体の浄化能力(フィルター、水中に住んでいる微生物・バクテリアなど)の限界を超えてしまい、水が汚染されて最後には金魚も死んでしまいます。(なんで金魚?)

これと同じように、土壌に際限なく生ゴミを埋めていってしまうと、自然の浄化能力を超えて「土壌」「植物」、その下に流れている「地下水」が汚染されてしまいます。

それを防ぐ為に、廃棄物処分場が必要なのです。

日本の場合、世界中から「その大半が生ゴミになる食糧品」が集まってくるもんですから廃棄物処分場も大量に必要なのです。

で、日本政府は(「輸入超過」を減らす事はせず)補助金を各地にばら撒いて廃棄物処理場をたくさん作らせました。

ちなみに、世界のゴミ焼却炉の7割が日本にあるそうです。

そりゃーそうです。 どんどん来る生ゴミを燃やさないと、近い将来日本の国土が「ゴミ屋敷」になってしまい、私たちは水槽の金魚のようになってしまうからです。

日本の環境技術が世界で最も優れているのは、皮肉なことに一番ゴミが集まってくる国だからかもしれませんね。(ゴミと書いたら怒られるかもしれませんが 汗)

「地球環境保護」の意識が世界的に高まってきた

「生ゴミは燃やせばよい」という安易な考え
「よっしゃ! 廃棄物処置施設をたくさん作ったからもう大丈夫。

これでどんなに輸入しても、どんなにモノを捨てても全部燃やしちゃえばいいや(^ー^)」

と、日本政府は安心していましたが、しばらくすると「地球温暖化・オゾン層破壊・酸性雨などの地球環境問題を何とかしよう」という声が世界的に高まってきました。

その対策として、「二酸化炭素などの【温室効果ガス】の排出を抑えよう」と、気候変動枠組み条約が定められ、さらに「海へのゴミ投棄を禁止しよう」と、ロンドン条約が定められ、環境汚染防止の為の様々な国際的取り組みが決められました。

これに困ったのは日本政府です。 ただでさえ廃棄物処理(生ゴミを含む)に手を焼いているわが国が、二酸化炭素を排出するような焼却方法を制限される事になると、国土が汚染されてしまいます。

そこで推進されたのが「リサイクルによる循環型社会の実現」です。

リサイクルとは、簡単に言うと「使用済みのものを再資源化し、新たな製品の原料として利用すること」です。

まずは、容器包装(ガラスとか、PETボトルとか)のリサイクルから始まり、次にエアコン、テレビ、冷蔵庫などの「家電のリサイクル」が始まり、コンクリート、アスファルト、木材などの「建築物に関する資材のリサイクル」が実施されるなど、ありとあらゆるゴミの再利用が始まりました。

日本は完全な循環型社会を目指す為に、リサイクル技術向上にも力を入れ始めました。

  • ガラスびんは溶かして新たなびんに、
  • 牛乳パックはトイレットペーパーに、
  • ペットボトルは合成繊維に、缶は新しい缶や鋼材に、

という具合に「資源の再利用」はある程度うまくいっているのですが、「うまくいっていないもの」が2つあります。

それが「生ゴミ(有機物)の再利用」「使用済み核燃料の再利用」です。

この二つに共通しているのは、「安全に再利用する為の技術が確立していないことと、うまく再利用されないと『汚染』が半端ではない」ことです。

使用済み核燃料については説明するまでもないと思いますが、「生ゴミ(有機物)『リサイクルが危険』だとか、『汚染が半端ではない』とかどういうこと?」って突っ込みたくなりませんでしたか?

生ゴミ(有機物)リサイクルが危険な理由

実はそれが「ユッケの食中毒」「O157」「ノロウイルス」「腸管出血性大腸菌」「鳥インフルエンザ」「口蹄疫」「サルモネラ菌」「ギランバレー症候群」などの食中毒&感染症と、密接に関係してくるんです。

それらは

  • 生ゴミ(有機物)リサイクル技術の不完全さ
  • 間違った有機栽培

に、原因があると私は考えています。

「何故私がそう考えているか?」をこれから解説したいと思います。

「生ゴミ処理ありき」で広がり始めた有機栽培

「生ゴミ(有機物)を何に再利用するか?」を考える場合、土(堆肥)にするぐらいしかありません。

残飯やし尿を、牛肉にしたりポテトにしたり出来ればいいのでしょうが、そんな技術はあと100年ぐらいは無理でしょうし、その時は農林水産業や畜産業の役割はなくなるでしょう(笑)

まぁ未来の話はとにかく、今の技術では生ゴミからは堆肥しか作れないわけです。

では、際限なく増え続ける堆肥をどこに持っていくのでしょうか?

海はロンドン条約により海洋投棄が禁止されていますから出来ません。 陸上にしか置き場所がないのです。

そこで田畑に投入することになりました。 これは日本だけではなく、世界共通です。

考えてみれば、昔の農業は肥溜めから糞尿を田畑に投入していましたから、いわば昔のやり方に戻ったという事になります。

違うのは、「投入する量」です。

なにしろ生ゴミが際限なく増え続けるもんですから、政府としては出来るだけ大量に堆肥を投入したいのです。

生ゴミの処理も出来て、肥料の代わりにもなって、しかもお金がかからない・・・、「一石三鳥、ヒャッホー!(*^▽^*)」と政府は思った事でしょう。

日本の堆肥の考え方

日本政府:「もったいぶらずに畑にどんどん投入しちゃって下さい、

必要でしたらお電話下さい、すぐに4トントラックで運んできますから

なんだったら補助金も出しますよ」

というように、農業従事者に対して「どんどん入れろ!」と、無制限に堆肥を使うことを奨励しました。(※これは有機栽培の国際基準では「危険である」とされていることです)

そして急ぎばやに「食品リサイクル法」「有機農業促進法」と法整備を進め、さらに有機栽培に「良いイメージ」を植えつける為に、「食糧廃棄物のリサイクルを通じた農業の体験活動」を教育の一環として小学校・中学校で行うようにしました。

「生ゴミを再利用する事は素晴らしい」

「これは環境保全型農業で、環境に優しい」

などとテレビで流し、有機栽培の一大キャンペーンが始まりました。

その一方で、生ゴミを出すような企業(外食産業など)は、リサイクルをしないと罰則を設けるという徹底ぶりです。

前述したように、地球温暖化の関係で生ゴミを焼却炉で処理する事を国際条約で多少制限されてしまったものですから、政府としても必死だったのです。

必死に「この生ゴミをなんかしなきゃならない!」と悩んでいたのです。(必死すぎて「都合の悪いこと」はあまり考えれなかったのかもしれません)

そこで「外国からの食糧輸入を減らし、衰退した農業に資金を投入して農業を復活させる道」を選べば良かったのですが、これも上で話したように、

  • 工業化を突き進む
  • 食糧輸入を減らすと他国との関係が悪くなる(特にアメリカ様がお気を悪くする)
  • 自分とこの国の多国籍企業の圧力もある

こういう諸々の事情もありましたので、いまさら方向性を変えることは出来なかったのです。

その日本政府の「過剰な食糧輸入」「生ゴミのリサイクルの仕方」に当初から「問題である」と主張していた専門家集団もいました。 日本学術会議です。

専門家の警告

つまり、こういうことを言っています。


日本の土地・農地は、過剰な食糧輸入により「富栄養化」していてメタボ状態になっているので、

やがて土地の腐敗が進み、感染症を引き起こすウイルスが大発生する可能性が高い。」


しかしながらそういった指摘を、政府のエラい人は一切無視してきました。

何故なら、「無制限の堆肥の投入が危険だ!」という事になってしまうと、また生ゴミの処理に頭を悩ませなければならなくなるからです。
使用済み核燃料の廃棄や安全性の問題を解決せずに原子力発電をスタートさせたのと同じように、「堆肥に関する様々な問題」を解決せずに有機栽培をスタートさせたのです。

有機栽培は、農薬を使わず、より安心・安全な食べ物を食卓に提供する為に生まれたわけではありません。 「どうにもならなくなった生ゴミ処理をなんとかする為に」生まれたのです。

これが、有機栽培が広まった本当の理由です。

「生ゴミの後始末」がメインであって、農作物はサブ的な扱いです。

「農薬を使わない」とか「化学肥料を使わない」などのキャッチフレーズは、有機栽培の本当の目的を私達の目から隠す為のカムフラージュ的な役割を果たしています。

生ゴミ投入は「アウト」だが、「堆肥(無機化した生ゴミ)」ならOKでは?

上のほうで「土壌に際限なく生ゴミを埋めてしまうと、【自然の浄化能力】を超えて、『土壌』『植物』『地下水』が汚染される」と説明しましたが、堆肥でも危険な可能性があることを説明していなかったので、ちょっと解説したいと思います。

堆肥というのは有機物(生ゴミ)を発酵させたものです。

発酵すると、有機物は無機化します。

植物は無機物しか栄養分として体に取り込まないので、「未発酵状態の堆肥」を田畑にばら撒くと、物凄い異臭がしますし、土壌や作物や水が汚染されるのです。

「なら、しっかり発酵させりゃいいじゃん、 はい論破」

って、簡単にいきゃーいいんですが(汗) そううまくはいかないんです。

「発酵」という化学反応は、物凄く複雑なプロセスを経て行われます。

様々な条件を満たし、何百種類、何千種類もの微生物達が(人類が発見していない微生物の存在もあるかもしれません)奏でるハーモニーのようなものです。

そのような「完全な発酵」は、大自然の力でもってしてはじめて実現できる奇跡のようなもので、人為的に起こせる技術は未だ開発されていません。

現在は、薬品人工的に培養された微生物を新たに加えて「発酵するスピード」を速めていますが、時間をかけて自然に発酵した堆肥とはやはり「出来」が違いますし、なんらかの「不具合」がでることもあります。

何度も何度も書いてるので、「ウゼぇ…、もう分かったよ(´・ω・`)」と思われてるかもしれませんが(笑)日本は生ゴミが増え続ける事情がありますので、発酵にそんな長い時間をかけてられません。

結果、「半熟の堆肥」が田畑にばら撒かれることになります。

ひどい時には未発酵の、できたてほやほやの「ウ○コみたいな堆肥」を配達してくる業者もいるそうです。

感覚的に考えてみて「おかしい」と思いませんか? みるからに臭いそうでハエがたかっているウ○コみたいなものを畑に混ぜて「環境に優しい(*^▽^*)」とか言ってるんです。

それを「食育教育」と称して、小学校・中学校で子供達に体験させることを「国主導」で行っていると・・・、

家庭用生ゴミ処理機

さらに日本では、右の図のような家庭用生ゴミ処理機を用いて、家庭菜園やガーデニングへの生物系廃棄物を原料とした堆肥の促進を政府が奨励していると・・・。

親戚に家庭菜園をやっている人に話を聞いたんですが、「自分んとこの庭に生ゴミ処理機で作った堆肥を使ったことがあるが、虫は湧くわ、作物は枯れるわで、すぐに使用をやめた(´Д`)」と言っていました。

堆肥作りはそう単純なものではない、きちんとした設備で作るとか、土壌分析の専門家(施肥技術指導員)がきちんと発酵具合をチェックしたものでないと、田畑や作物を殺すどころか、害虫を発生させ、堆肥中から有毒なガスが発生します。

そんなことを素人がするのは危険極まりない!

何も知らないお母さんが、「生ゴミ処理機で作られた肥料」を与えて育てた自家製野菜を子供に食べさせることを想像すると、ぞっとします。

なんでこんなにメチャクチャなんでしょうか? それは恐ろしい事に・・・、

  • 「堆肥や肥料に関する専門的な知識」を習得している農業従事者が少ない
  • 堆肥の使用に際しての明確な基準が定められていない(法整備がされていない)

日本の農業政策のいい加減さ

外国ではこんないい加減にはやっていません。

もちろん有機栽培ですから、日本と同じように田畑に堆肥を投入しますが、投入量は明確に定められています。

日本のように、「堆肥を際限なく投入することがいかに危険なのか」を十分に認識しているからです。

日本の有機栽培(Organic farming)の基準が、国際レベルに達していない

そのような理由もあって、日本の有機栽培の手法は、権威と信頼性のある国際機関から「世界基準に達していない」とハンコを押されています。

コーデックス規格(国際食品規格委員会)

食品の国際規格の一つとして、「コーデックス規格(国際食品規格委員会)」というのがあります。 現在169カ国が加盟しています。

加盟国の決まりごととして、「食品の安全性に関する国内基準は、原則としてコーデックス規格に合わせようね」という取り決め(国際条約)をしています。

このコーデックス規格は、国連食糧農業機関(FAO)と世界保健機関(WHO)が合同で作ったものです。

この2つの機関について大雑把に解説すると、

  • 国連食糧農業機関(FAO)・・・世界の食料安全保障を達成する為に、国際的な調査や提言を行う国際機関
  • 世界保健機関(WHO)・・・全ての人々の健康水準を最高に高める為に、国際的な調査や提言を行う国際機関

まあ、なんというか、エラい権威のある機関です(; ̄ー ̄A アセアセ・・・

また、世界貿易機関(WTO)も、食品貿易に関してはコーデックス規格が策定したものをかなり参考にしています。

つまりですね、コーデックス規格から外れた食品は、

  • 世界の人々の栄養と生活水準の向上には寄与しないシロモノである。
  • 他国様に売るに(貿易するに)値しないシロモノである。

と、世界的に認定されることになります。

そのコーデック規格が定めているものの中に、「有機農産物に関する国際基準」があるのですが、それを見ると日本の有機農作物は国際基準に達していないことが分かります。

特に問題視されているのは、2つです。

一つ目は先程説明しましたとおり、「堆肥の投入量に対して明確な規定がないし、投入量が多過ぎる」ことです。

そもそも有機栽培の本当の目的は、「環境に悪影響を与えないで行う栽培法」であり、農薬の過剰な使用や遺伝子組み換え技術に対する環境汚染への懸念がありました。(日本の場合は、なぜか「生ゴミリサイクルありき」になってますが・・・、)

農薬の環境汚染を防げても、堆肥で環境汚染を引き起こしてしまっては本末転倒ですよね。

ですので、特に有機栽培が盛んで厳格な基準を儲けているヨーロッパの国々では、「堆肥の使用量」について厳格に定められています。

私が調べたところ、ヨーロッパ諸国が作る有機農作物&畜産物が、最も質が良いです。

美容・コスメ関連の商品では、ヨーロッパのオーガニック認定されたものは多少見かけますが、食べ物で日本に流通しているものとなると、数は少ないです。(あったとしても、かなりお高いです(^^;)

【私のおすすめ】この有機マークがついていれば、まず大丈夫と思えるもの

海外のオーガニック認証マーク一覧
少し脱線しますが、世界の有機栽培(Organic farming)についてちょっと話してみたいと思います。

ヨーロッパは「オーガニック先進国」と呼ばれていますが、その中でも特にイタリア、フランス、スイス、ドイツ、オーストラリアは、「有機栽培の基準整備・取り組み・認定機関の数」など、他国よりも進んでいます。

IFOAM(国際有機農業運動連盟)

特にフランスで設立されたIFOAM(国際有機農業運動連盟)世界最大の民間オーガニック振興組織で、IFOAM自体は認定機関ではありませんが、「有機野菜はどうあるべきか」という国際的な基準作りを行っています。

日本を入れて世界に300以上のオーガニック認定機関がありますが、各機関とも独自の基準でオーガニック認定を与えている現状があり、前述したコーデックスや国連の組織とも連携をとって「有機栽培の国際的な基準作り」をしています。

分かりやすく言うと、「オーガニック認定機関の評価機関」であり、「コーデックスの民間バージョン」です。

IFOAMの基準を満たしたオーガニック認定機関は、「IFOAM基準に準拠している」ということで、優良な認定機関としてIFOAMに登録されます。

もちろん「IFOAM登録機関である」という事は、ひとつの目安に過ぎませんが、有機農業に関する世界最大の国際的な民間組織ですし、食糧に関する国際会議を参加したり、FAO(国連食糧農業機関)など、国際機関や議会、行政機関に対し、国際的な有機農業運動に関する提言を行っていますので、信頼出来る民間団体だと思います。(参考 ⇒ IFOAMとは)

ですので、「IFOAM基準を満たしているオーガニック認定機関の認証マークが入っている農作物」は、まず安心と考えて間違いないと思います。(ややこしいですね 汗)

IFOAM基準の有機認証マークは以下のようになります。(※ nabe-net様から引用させていただきました。

Ecocert – Organisme de controle et de certification
Ecocert(エコサート)

1991年にフランス農務省が有機栽培食品を認可する目的で設立。 ここで認定を受けている物は、栽培から、その物から加工される商品の製造過程の添加物まで厳密な管理と監視が行われています。

また放射物使用、遺伝子学的な操作や組み替え産品は認定しません。→EU、IFOAM基準。

フランスのトゥールーズに本拠をおき、ヨーロッパを中心として世界85ヶ国以上で活動し、40,000もの有機栽培業者が登録している世界最大の国際有機認定機関。 オーガニック認証団体の世界基準ともいわれています。

Ecovin
ECOVIN"

1985年にドイツのブドウ栽培醸造業者団体によって設立されました。 IFOAM(国際有機農業運動連盟)登録の認定機関の一つです。

AIAB – Associazione Italiana per l’Agricoltura Biologica
aiab"

イタリア有機農業協会。 IFOAM(国際有機農業運動連盟)登録のイタリアの認定機関です。

NASAA
NASAA"

南オーストラリア州を本拠地とする有機農産物の認証機関として、生産より消費にいたる各団体が主体になって1986年に設立された民間団体です。

その機能は、全国有機農産物基準にその農産物が合格しているかどうか確認し、証明書を発行するという非営利団体として活動しています。

厳しい基準を設け、その栽培の後の製品化にいたるまでも厳しい制約を添加物等にも設けています。

オーストラリアだけでなく、スリランカ、パプアニューギニア、ネパール、インドネシア、韓国等各国の認定、証明作業も行っており、IFOAM(国際有機農業運動連盟)登録の認可団体でもあります。


ええ、日本の有機JAS規格はIFOAM基準を満たしていません。

その基準に沿ってやろうとすると、少ししか生ゴミ処理が出来ないからです。

どこまでも我が道を往く日本の有機栽培です。

さて、話を戻して日本の有機農作物は国際基準に達していない理由の2つ目は何かと言いますと、「堆肥の原料にも問題がある」のです。

コーデックスの「有機農産物に関する国際基準」によると、堆肥の原料となる家畜糞尿については、

  • 遺伝子組み換えされた飼料を食べさせた家畜の糞尿を、堆肥に使用してはならない
  • 添加物入りの飼料を食べさせた家畜の糞尿を、堆肥に使用してはならない
  • 農薬入りの飼料を食べさせた家畜の糞尿を、堆肥に使用してはならない
  • 抗生物質を使用した家畜の糞尿を、堆肥に使用してはならない

主にこの4つがありますが、日本は、これ「全部アウト」です。

そのような異物が含まれている家畜糞尿は微生物の働きを弱めるので、十分に発酵されないことが分かっています。

つまり、生ゴミは生ゴミのままどんどん腐敗していき、中に含まれる感染症や食中毒を引き起こす菌やウイルス達が爆発的に繁殖し、さらに変異し、毒性を強めていきます。

そんな危ないものを田畑に撒いているのが、日本の現状なのです。

「根本にある問題」を解決しない限り、どんどん食べるものがなくなる

さて、7月1日から生レバーが食べられなくなります。

ここまでクソ長い文章を読んで下さった皆さんは、ユッケや生レバーの禁止に見られる政府の対応が、いかに「局所的なもの」であるかが分かるでしょう。

生レバーが食べられなくなっても、生レバーからの食中毒感染がなくなるだけであり、次は生卵が禁止されます。

O157やノロウイルスよりも、生卵に含まれている可能性があるサルモネラ菌による集団感染のほうが脅威だと言われています。

平成8年に1万人近い患者数を出して社会問題となったO157よりも、その年のサルモネラ食中毒患者数はさらに多く1万6000人以上だったそうです。

で、生卵が禁止になっても、今度は他の「加熱しない料理」からの感染が待っているだけです。

解決策は3つある

「根本にある問題」を解決しない限り、私たちは未知のウイルスによる脅威から逃れる事は出来ません。

「根本の問題」とは何か? それは食糧の過剰輸入です。

日本政府が「完全な循環型社会」を目指すと言うのなら、外国からの食糧輸入が増え続けているのは矛盾しているでしょう。(参考 ⇒ 農林水産省/食料需給表) まずこれを抑えなければならない。

それと同時に「日本の環境技術をさらに高めていく」必要があります。

輸入で増え続ける生ゴミを減らす事が一番大切であり即効性がありますが、それと同時に生ゴミ(有機物)を無機化する技術をさらに高めなければなりません。

「食糧輸入を減らす」と言っても、食糧自給率50%以下の日本では、やはり外国からの輸入に頼らざるを得ないでしょう。

日本の農業が復活するまでに時間がかかる事を考えれば、「生ゴミに対する消化力」をつけなければなりません。 「発酵技術のさらなる向上」が急務だと思います。

さらにリサイクル技術を筆頭に、省エネ技術・太陽光発電・水の浄化技術などは今後の成長分野でもあり、今人類に一番必要な技術でもあります。
その重大な役割を担えるのは世界に類を見ない「精密力」を持っている日本人しかいないと思います。

そして「農業の衰退化を食い止める」必要があります。

はっきり言えば、日本の農業は堕落していると思います。

「創意工夫(変化しようとしない)」「勝負すること」を忘れた者は、外来種が襲来してきたり、環境が変わればあっという間に絶滅してしまいます。

日本の農業は守られ過ぎました。 しかし、守ることは必要でもありました。

何故なら、外国とでは「作れる農作物の量」が勝負にならないからです。

大量に作ると安く販売できるので、味や品質はともかく値段では勝負にならない。

だから日本政府は外国から農家を守る必要があったのは分からなくもないですが、「やり方」がまずかった。

補助金を出しすぎたり、減反政策のような「収穫量を少なくすればするほどお金がもらえる」というヘンテコリンな政策を続けたおかげで、

  • 創意工夫をしなくても食える
  • 競争しなくても食える

そのような環境に、日本の農業は長い間どっぷり浸かっていました。

もちろんこのページに書いているように、減反政策をしなければならない事情があったのは分かりますが、環境が変わったのを機に早々と政策転換するべきだった。

「腰が重い」のが民主主義の欠点と言えば欠点ですが、それ以外に様々な「しがらみ」もあったような気がしてなりません。

補助金漬けの日本の農業は、薬漬けの患者に似ています。

薬はいつの日か断たなければなりません。(私が抗がん剤に否定的なのは、「使えば使うほど、断つことが不可能になる」からです。)

かといって、イキナリ薬をやめるとたちまち病気が悪化します。

徐々に減らさなければいけません。

今TPPに参加すると、生命力を失った日本の農業は(一部を除いて)駆逐されていくでしょう。

そうなると、日本はますます輸入に頼らざるを得なくなります。

まずは農家にばら撒いている補助金を徐々に減らしていき、最後には完全に補助金を絶つ、

その上でまずは国内での競争を活発にさせる、そう仕向けるような政策を政府はどんどん打ち出す。

そうやって日本の農業の体力をつけていく、だいぶ筋肉質になったところで外国と勝負させればいいのです。

そのようにしていくことで、(だいぶ時間はかかりますが)日本の食糧自給率の問題は解消されていくと思います。

「食糧の過剰な輸入をやめる」「環境技術を高める」「日本の農業を復活させる」 この3つが、私の考える「これから来るかもしれない危機」を未然に防ぐ為に必要なことです。

まとめ

これまでさんざん繰り返してきましたが、大事な事なのでもう一度書きます。

有機物である「家畜の排泄物」や「食糧廃棄物」「私たち自身の排泄物」を無制限に田畑に入れるとどうなるか?

結論を言いますと、入れ続けているうちに植物(作物)に障害が出てきます。

その植物(作物)を食べる動物にも障害が出てきます。 人間も例外ではありません。

何故なら上に挙げた3つには、(モロモロの理由で)発酵が不完全な為、感染症や食中毒を引き起こす菌やウイルス、寄生虫が存在するからです。

それらの雑菌は土中で増殖し、変異をし、時には抗生物質の効かない多罪耐性菌を生み出します。

それらの菌が、新型インフルエンザのようなパンデミック(感染症の全国的・世界的な大流行)を引き起こす可能性があります。 そしてその可能性は決して低くはありません。

鳥インフルエンザの第一人者である、京都大学・大槻教授はこう述べています。

これからは何でもありだ

過去に世界で流行したスペイン風邪やアジア風邪は、ブタが介在して鳥インフルエンザが変異し、ヒトへの強い病原性を持ったと考えられる。

そんな新型インフルエンザが起きるのは、明日かも、5年先かもしれない

(出典:松下一郎+エコ農業のウソを告発する会『本当は危ない有機野菜 リサイクル信仰が生み出す「恐怖の作物」』徳間書店、2009.1.31発行、42頁より引用)

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コメント

  1. saty より:

    誤:
    で、生卵が禁止になっても、今度は他の「過熱しない料理」からの感染が待っているだけです。

    正:
    で、生卵が禁止になっても、今度は他の「加熱しない料理」からの感染が待っているだけです。

    • 新里(管理人) より:

      saty様、誤字の指摘、ありがとうございます。

      さっそく修正致しました。
      助かりました。

      新里

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