パクってなにが悪い(笑)

記事を全文転載したtumblrが元記事より注目を集めるという事態が発生(※リンク先のサイトが表示されないので、リンクを外しました)

どうなんでしょうね。 ネット上では、tumblrが断りもなく全文転載したのを批判するコメントや記事が相次いでいますが、私の意見は違うんですよね。

私はオリジナルや参照元に十分配慮した上でなら、別に「事後で報告」でいいから(もしくは報告なしでもいい)全文掲載してもいいと思うんだけどね。

そしてオリジナル側から批判や注文が出れば、交渉の上で修正や謝罪を入れればいいし、全文掲載した上で、それに対するコメントを付け加えて「新たな価値」を生み出せば、それはもうオリジナルになっていると思う。

元々世界的に見ても「著作権」なんてものはぼや~んとしてて、あいまいなものだ。

「オリジナルな部分がどれだけあるか」とか、「模倣の部分がどれくらいあるか」などを証明するのは極めて困難だ。

しかも中国のような国があるので、世界規模で法整備をしないとほとんど意味がない(もちろん中国は法整備に消極的)。

また、言葉や数字を使って法整備すると必ず不具合が起きてくる。 つまり、法整備になじまないものなのだ。

特許なんぞはあるけども、それをすり抜ける専門家とやらも登場している(苦笑)

だから、ど~あがいても完璧に著作者の利益を守ることはできない。

ネットがこんなに普及している世の中だ。 どうやって違法とされている「ある種のコピー&ペースト」を防ぐというのでしょうか?

私はネットに公開した時点で、著作権はない、正確に言うと「守れない」と考えています。 凄腕のハッカーに狙われればイチコロでしょう。

クリエイターというのは、自分が生み出したものを世の中に発表した時点で「真似されること」を覚悟していたほうがいいと思う。

昔ならいざ知らず、これだけグローバル化した世の中なら、ネットどころか表に出した時点で真似されます。 誰かがパクってわがもの顔でそれをネットに公開する始末(苦笑)

企業のIR情報を見れば、どこでその企業が利益を上げているかが分かりますから、はっきり言えばパクれます。

(「今更なにをいうか…、」というツッコミがありそうですが 汗)マイクロソフトなんか、アップルのパクリです。 もっと言えば、アップルコンピュータもどこだったか忘れましたが、どっかの会社のパクリですよね。

奇抜なアイディアに見えるものは、ほとんどが既存のアイディアの組み合わせで出来ています。 つまりパクりなんです。

世界はそうやって進化してきたのです。

「著作物とはなんぞや?」その定義も時代によって変わってきています。 その流れに併せて著作権について改めて考えていかなければならないと思います。

いや、「そもそも著作者の生み出したアイディアなり、著作物を保護する事が、著作者の利益を守ることになっているのか?」って事も、私は疑問なんです。

例えばアメリカで販売されているCDやDVDなどの海賊版が東南アジアを中心に出回っていますが、アメリカは一部の著作権に関しては、かなり寛大だ、というか見てみぬふりをしている。

それは調査の結果、「海賊版やコピーを厳しく取り締まらないほうが、かえって著作者の利益が増える」ということが分かったからです。

海賊版やコピーが広まることで、たくさんの人に著者の作品、著者の事を知らせることが出来る。 いい宣伝効果になり、「より売れる」という現象が起こり、次回の著者の作品もより売れるということになる。

また、人はオリジナルや心理価値の高いものを求めたがる傾向にあります。

ヴィトンのバックは海賊版もたくさん出ているが、何故海賊版を厳しく取り締まらないのだろうか? それは贋物がたくさん出回ることによって逆にオリジナルの価値が高まっていくからです。

本物としてはどんどん贋物が出回って欲しい事だろう。 その度に本物の価値が上がり、値段を吊り上げる事が出来る(笑) あんなカバンなんか素材は粗末なモノですよ、単なる「塩化ビニール鞄」だ。

もちろんコピーや劣化版が広まる事によって本物の価値が高まる商品&作品&技術は、「ある種のものに限定される」事を言っておかなければならないと思う。

「技術」と書いたが、テクノロジー関係は機能的な価値を売りにしているのがほとんどなので、これのコピーが出回ったら、もはや「どっちが安いか?」でしか勝負することしか出来ない。

つまり「コモディティ化するもの」は、劣化コピー版が出始めたら「材料の安いところ」「人件費が安いところ」に負けるという事だ。

しかし、機能を「売り」にしているのではなく、心理的な価値を提供している商品や作品については、コピー劣化版が出てきたところでその価値は衰える事はない。 むしろ高まる可能性もある。 それは先程のルイ・ヴィトンの例でも示したとおりです。

そして、今回の文章全文転載の件ですが、文章は「心理的な価値」の部類に入ります。

「心理的な価値」の部類に入るから、パクられることで、オリジナル側の利益になっている、と私は考えます。

「オリジナル側の利益になっているので、あまりガーガー言う必要はないんでないかい?」 というのが私の意見です。

人気サイトのtumblrがパクったわけだから、「あのtumblrがパクった記事だから、よほど面白いに違いない! どれどれ・・・、」と読者が興味を持ってくれて、オリジナルのほうに訪れてくれるんです。

これはオリジナル側の利益になっていないでしょうか? tumblrが記事を転載したおかげでオリジナルを知らなかった新たな訪問者(顧客)を獲得した事になっていないでしょうか?

もちろんね、tumblrがオリジナルに対してなんの配慮もしていないのなら問題ですよ。(みたところ、リンク張ってるくらいでなんの配慮もしていないですが 汗)

例えば「リンク元、情報提供元はこちらですよ」とリンクさえしてなかったら、オリジナル側に全く配慮しているとは言えません。

その意味で、中国や韓国がやっているパクリは、私は反対です。 オリジナル側になんの配慮もしていない。

ありゃーただコピーしているだけ、いやいやコピーでもないな(苦笑) 単なる劣化版だな。

彼らは劣化版を安く売って「儲け 儲け(*^▽^*)」と、もしかしたら思っているのかもしれないが、長期的には大損している事に気づいていないだろう。

オリジナルの価値を大幅に上げ、対して自分達の国の「国家としてのブランド価値」を大幅に下げることになるだろうからね。

話を戻しますが、著作権とは著作者の利益を保護する為に作られた法律だけど、その観点から考えてみると、「パクられて利益になってんだからいいじゃん、そんなに目くじらたてなくても」って、私は思っちゃうわけです。

しかも著作者本人が異議申し立てをしているわけではなく、第三者がギャーギャー騒いでいるから滑稽だ(笑)

もちろんそのおかげで著作者自身が「著作者の記事が全文掲載されている」ということを知ることが出来る可能性が高くなるので、その点に関しては「意味がある」かもしれない。

でもこの場合、仮に著作者側が全文パクられていた事実に気づいたとしても、あまり強く批判してこないだろーなーと、私は思うけどね。 それで比較的得した事が多ければ、だけど・・・、

上記で紹介した記事の中で話題になっている叱る母親・泣く子供…ある日の電車内にてを見てみると、ブクマ数がこれを書いている時点で417個。 しかしこのサイトの各記事のブクマ数の平均は数百あるわけではない。 tumblrで見事パクられたことによって、(tumblrほどではないにせよ)注目を集める結果になったわけだ。

しかも、気づく人は「オリジナルはamazonの悪魔さんだ!」ってことに気づくわけで、特にリテラシーの高い人達が「amazonの悪魔さん」側に価値を感じることになる。 これはamazonの悪魔さんの利益になっていないだろうか?

私はamazonの悪魔さんのサイトの存在を、tumblr経由で初めて知ることになったわけだし、それは(丸々パクってたとしても)tumblr側が「新たな価値」を生んでいることにならないだろうか?

パクる時の礼儀と気概

もちろん全文掲載した上で、自分の言葉を付け加えて「新たな価値」を生み出すのは最低限の礼儀だ。 それは読み手とオリジナル側に対する礼儀だ。(なので私は必ずしも人工事実さんの指摘に真っ向から批判しているわけではありません。)

なんなら、「確かにオレはパクったけども、それに付加価値をつけて、オリジナルを超えたという自信があるぜ! お前らの評価を求む!」くらいの気概を持ってパクってほしいもんです。

まったくおんなじ文章を再度読まされた読者は「時間窃盗の罪」でパクった側を訴えてもいいだろうし、全文掲載してリンクを張っただけでは、やはりオリジナル側に十分配慮した事にはならないと私は思う。

日本は他国からアイディアをパクり、それに「新たな価値」をつけることで経済成長してきた。

海外国内問わず、日本のヒット商品はほとんど海外で発明されたオリジナルな商品&アイディアを、小型化したり、新たな機能を付け加えてユーザーに新たな利便性を提供したり、つまり既存の商品に「新たな価値」を付け加える事によって大ヒットを何度も再現してきた。

それはもはやコピー版・海賊版とはいえない、「もうひとつのオリジナル版」だとはいえないだろうか?

だからドイツやアメリカなど、日本にいろんなものをパクられた国々は、それ以上のモノを作られて反撃された日本の礼儀(?)と気概を感じて、大きくは批判してこないし、「もういいよ…、それはお前らのオリジナルだ。 認めてやんよ(´・ω・`)」という気持ちになったのではないか? と私は思っています。

まぁ今回は、人工事実さんのこの記事に対しての批判とか反論、とまでは言えないけども、意見する形で記事を書きましたが、tumblrさんのやり方は私の美学に反するのであまり好きじゃないです。

ですので、人工事実さんの気持ちもよく分かりますね。

「tumblrはそんなもんだから」と言われればそれまでなんですが(笑)、人工事実さんの言うように「配慮している」とは言えないでしょうね。

ですが、「著作者の利益を損ねている」とは、私は必ずしも言えないと思います。

人工事実さんも直接そのように言及されてはいないのですが、

tumblrを見るだけで、元のイラストを見なかったり、誰が描いたのかというのが軽視されたりしてしまう。こういう事態が続けば、書き手側のやる気をなくしてしまう。

(出典:記事を全文転載したtumblrが元記事より注目を集めるという事態が発生より引用)(※リンク先のサイトが表示されないので、リンクを外しました)

と書かれているところから推測するに、やはり「書き手側に被害があるだろう」と考えていると思われます。

しかしながら、インターネットはそういう世界です。

そういう世界で生きていく以上、それに順応しなければならない、ということを私は申し上げたいのです。

オリジナルに配慮していないtumblrでも、「示唆に富む記事を皆の目にさらすという強力なハブとしての機能」を持っています。

クリエイターはそれをうまく利用すればいいんです。

イラストレーターも例外ではありません。 イラストがtumblrに無断転載されるという前提でコンテンツを作ればいいのです。

例えばですが、イラストをtumblrに無断転載された場合でも、それを見たユーザーにオリジナルや、それを創作したイラストレーターに注目を集めるように「ある仕掛け」を仕込めばいいのです。

その仕掛けについて私は3つくらい思い浮かびますが、それを解説するにはこの記事の趣旨と少しズレるかもしれませんし、いつものようになが~くなりそうなので(苦笑)、次にまわします。

違法ダウンロード刑事罰化について、私の思う事

最後に、昨今話題になっている「違法ダウンロード刑事罰化」についてのバカバカしさについてもちょこっと述べておきたいと思います。

上のほうで「時代の流れに合わせて著作物の定義も変えていったら?」というような趣旨を書きましたが、なんで時代の流れに逆行した法整備を行うのでしょうか?

自分達の短絡的な目先の利益ばかりを考えているとそういう発想になるのでしょうか? きっと頭が弱いのかもしれません。

「CDが売れなくなったのは、ネット上で違法にダウンロードしているからだ(;`皿´)」などと、被害者面して訴えている時点でもうダメです。。

ジャスラックさんのご乱心

アノニマスがネット攻撃しているみたいですが、もうね・・・、攻撃する価値もないですし、攻撃しなくても北斗の拳じゃないですが、いずれ「ひでぶ」で死に絶える運命でしょう。(このままいけば、ですが)

ジャスラックさん、大変申しあげにくいのですが、「そういう時代」なんです。
「コピー&ペースト」や「名前をつけて保存」が出来る時代なんですよ。

その津波を押さえつけようとしても無駄です。

世界規模でその話を進めていくのならまだ分かりますが、世界はそのような流れになっていません。

国同士の価値観も違いますし、日本だけではなく世界中のネットユーザーから嘲笑&反感を買うでしょう。

「それがクリエイターの利益を守ることになる」と思っているとしたら、大間違いです。

しかもこのようなもので納得できると思っているのですか?

違法ダウンロードの刑事罰化についてのQ&A

恥ずかしくて…、ザル過ぎて…、読んでいられません。

これは文化庁が作成したものですけれど、あなたがたの意向も(圧力をかけたりして)だいぶ反映されているのではありませんか?

お願いですからこのようなものを「我が国の導入例です(`・ω・´)キリッ」などと、他国に規範を示すのはやめていただければ幸いです。

いつまでも「音楽や映像などのコンテンツを売って代価を得る」と考えているから売り上げが全盛期の十分の一、なんて事態になるのです。

何度も言いますが、時代は変わったのです。

音楽それ自体、映像それ自体には、既に価値はありません。

まさかとは思いますが、「AKB48がCDを売って儲けている」などとお考えでしょうか?

  • 音楽家はCDを売って食っていく
  • 映画はDVDを売って食っていく

いつまでもそういう考えをしているようですと、音楽業界・映画業界だけでなく、他のコンテンツ業界も危なくなりますので、早々に考えを改めていただき、他の業界や世界に悪い例を示す事がないように精進してほしいものです。

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