問題(ガン)に打ち勝つ姿勢とは

前回は「やる気が出ない人」の心理学という本を書評しながら、やる気のでない人のメカニズムについて私の思うことを書きました。

人はどうしようもない問題に直面し、挫折した経験をすると、次に同じ様な問題が来ても挑戦しようとしなくなる。

「挑戦してもどーせムダだし(´Д`)」と学習してしまうんですね。

そうやって無気力感絶望感を心の中に作ってしまう。

心の中に無気力感や絶望感を抱えている人は、問題に対して全力を出さないので結果的に失敗する確率が高くなります。

失敗を重ねるうちに問題に対して立ち向かおうとさえしなくなります。

これが「やる気がでない人のメカニズムなんじゃないか?」と、前回の記事で解説しました。

今回は、やる気が出なくなる悪循環に陥らない為の、問題対処にあたる姿勢について、前回書評した「やる気が出ない人」の心理学から学んだ知識を交えながら、私の思うことを解説したいと思います。

問題(ガン)に打ち勝つ姿勢って、具体的にはどういうもの?

やっと本題ですが、理解を深める為に少し回り道をしましょうかね。

この本は「絶望感」や「無気力感」について、もうこれが全ての諸悪の根源じゃねーか!?って思うくらい、これらの感情が心と体に与える影響について解説されています。

一例を挙げると、

  • 人は基本的に「変化すること」を恐れているが、絶望感・無気力感を感じている人はその傾向が顕著である
  • 絶望感・無気力感がある人は、物事を悲観的に見る割には事態を甘く見ている
  • 絶望感・無気力感があると、思考能力が衰える
  • 絶望感・無気力感があると、新しいアイディアが閃かなくなる
  • 絶望感・無気力感があると、今まで出来ていた事が出来なくなる
  • 絶望感・無気力感がある人は、もともと問題や悩みを解決しようとは思っていない
  • 絶望感・無気力感がある人は、世の中を知っているふりをしたり、他人より知的な人間であるふりをする
  • 絶望感・無気力感がある人は、「他人が自分のことをどう思っているか」を過剰に気にしてしまう。
    その結果、自分をごまかして生きることになる
  • 絶望感・無気力感がある人は、食欲がなくなる
  • 絶望感や無気力感が生じるかどうかは、「親との関係」にかなり影響される
  • 干渉的な親ほど、子供を無視している
  • 親が子供に代わって「問題」を解決してあげると、子供は「無気力」に育ってしまう
  • 絶望感と無気力感がある人は、相手と競争しようとしない
  • 絶望感と無気力感がある人は、何が不満なのか自分でも分からない。
    よって、常にイライラしている人や不安な人は、心の中に絶望感や無気力感を抱えている事になる。
  • 燃え尽きる人は、絶望感を持ちつつ。強迫的に名誉を求める。
  • 完全主義の人は、現実の自分でその場を切り抜ける事が出来ない
  • 絶望感・無気力感とは、「出来ることをしようとする姿勢がない」こと
  • 絶望感・無気力感がある人は、行動する事より悩む事や批判する事を選ぶ
  • 人は、解決出来そうもない困難な問題のある環境の中におかれても無気力になるし、
    簡単に解決可能な問題ばかりの環境の中におかれても無気力になる
  • 自分の反応と関係なく起きる良い事は無気力感・絶望感を生む。
    自分の反応と関係なく起こる悪い事は、無気力感・絶望感を生む。
     → 「自分の力」を使う事に、人は誇りを感じる

ところで、絶望感や無気力感というのは否定的思考(マイナス思考)の一種です。

否定的思考が体の免疫力にマイナスの影響を与えるのはご存知だと思いますが、この本から得た知見によると、ガンのような「解決困難な問題」に遭遇すると、絶望感・無気力感に陥って治療に対して消極的になる危険があります。

・あんなに苦しい思いをして抗がん剤治療を続けているのに腫瘍の大きさに変化なし…、
・まずーい食事療法を続けているのに腫瘍マーカーはなぜ上がるんだ?

このように努力が報われないと、がん患者はガンを「解決不可能な問題」に感じてしまう…、そうやってガン患者はだんだん無気力になっていき、「どうせ効かないんだから…、」と治療に対して消極的になってしまうのでは?

この本のまえがきで「ねずみの実験の話」を読んでいた時、そのような事を考えていました。

私のような、現在は経過観察の状態のガン患者さんは、時間が経つにつれ…、

  • 以前は飲んでいた手作り野菜ジュースを飲むのをやめたり、
  • サプリメントを摂るのをやめたり、
  • 塩分&油控えめの野菜中心の食生活をしなくなったり、
  • 規則正しい生活をしていたのが、夜更かしをして遊ぶようになったり、
  • 日課だったジョギングやウォーキングをやめてしまったり、
  • 毎日やっていた自立訓練や瞑想をやめてしまったり、

などをしがちです。

ガンの告知や手術、そして抗がん剤…、かなりひどい経験をしてきたはずなのに、再発はまっぴらごめんだと思っているはずなのに、何故以前の生活習慣に戻ってしまうのか?

「へっ? そりゃーそんなもん面倒くさいからじゃね?」

ってそうなんですが(汗)何故「面倒くさい」と感じる人と、何年間も続けられる人と分かれるんでしょうか?

「面倒くさい」と感じる人は、きっと無気力に陥っているのではないでしょうか?

上にも書きましたが、心が絶望感や無気力感に満たされている人は、悲観的な考えをする割には、事態を甘く見ています。

事態を甘く見ているというか、「事態から逃避している」というのが真実に近いかもしれません。

血のしたたるおいしいお肉を食べてる至福のひととき、おいしいお酒を飲んでいるような楽しい時間は、少しの間だけ「自分がガンサバイバーである」事を忘れさせてくれるのです。

もちろんたまにはいいと思いますよ?

私も定期検査の結果が良かった時や何かの記念日の時には、多少おいしいものを食べたりしますし(それでもなるべく食材を気にするようにしています)、頑張っている自分自身にご褒美を与える事は、精神的にもいい事だと思います。

自分がガン患者であることを頭の中から出来るだけ消去する事は、治癒においてとても有効だと思いますが、頭の中から完全に消し去る事は無理だし、またはそうするべきではありません。 在るものは在るからです。

再発予防の為に始めた新しい生活習慣から逃げるのは、「解決困難な問題(ガン)」から逃げるのと同じです。

問題解決から逃げた人間(動物)は、(それ以外の)様々な問題にも挑戦しようとしなくなり、どんどん無気力になります。

無気力や絶望感で心が満たされている人間が、ガンのような難病に太刀打ち出来るとはとても思えません。

また、この本によれば「無気力は転移する」そうですから、「私は治療に対しては少し消極的かもしれないが、仕事や他の事に対しては積極的だよ」という状態は、長期間「無気力感」や「絶望感」が続くと変わってくるかもしれません。

・あんなに仕事に情熱を注いでいたのに、最近はなぜか仕事が手につかない、集中出来ない…、
・以前は雨でも釣りに行っていたのが、最近おっくうになってきた…、
・最近「楽しい」と思うことがない…、

そういう心理状態に陥ります。

本当に「無気力感」や「絶望感」というのは諸悪の根源なんです。

「問題(ガン)に打ち勝つ姿勢」とは、「絶望感や無気力感を一切排除した姿勢」です。

その姿勢さえあれば「ガンに対する正しい知識」なんかなくても、闘病ブログを参考にしたり、書籍を読んだり、主治医がイライラするほど質問したり(笑)、セカンドオピニオンを聞きにいったり、どんどん行動して勝手に勉強するので、いずれその人にとって適切な道(方法)に出会うことになるでしょう。

上の文章を見て、

「いや、ガン患者には『時間』がないんだよ、あんたはそこまでひどい状態じゃないからそんな事言えるんだ(;`皿´)

いろんな事試したり勉強したりしているうちにどんどん進行して取り返しのつかないことになっちゃうんだ(≧□≦)

医者の言う事を聞いてりゃいいんだ、

少なくとも俺たちよりかは間違いのない判断を下すだろ? プロだし、( ̄ー ̄)ニヤリッ

っていうか、俺たち素人だぜ?」

という感想を持つかもしれませんが、医者も人間である以上、非合理的であるし、医者が提示した治療方針は参考意見にしかなりません(もちろんプロの下した方針ですので、非常に価値のある意見です)。

最後に決めるのは患者自身です。

患者が決断を下す時に、病気に対する知識が「医者の意見」しかない状態って、考えただけでぞっとします。

また、私達は確かに素人ですし、病気に対して詳しいとはいえませんが、「自分の心と体」について一番詳しいのは本人でしょうし、本人であるべきです。

まあ、心と体の発する「声」に今まで耳を傾けてこなかったから私は大腸がんになったわけですから全く説得力がないわけですが(笑)だからこそ私は「もっと自分の心と体が発する声に耳を傾けよう」と心に誓ったのです。

食事日記をつけているのもその一環です。

自分の体の事なのに、自分の体について他人(医者)が詳しいって、なんか悲しくないですか?

ガンを治療するのは患者本人であり、医者はサポート役であるべきなのに、「医者の言う事を聞いてりゃいいんだ」とか「俺たち素人だぜ?」とか言っちゃっている人は、医者と患者の関係が逆になっている証拠ではないでしょうか?

ガン患者に時間がないのは確かにそうです。

しかし時間がなくても出来る事はあるし、自分の病気に対して知ろうともしないのは、まさに「思考停止」「無気力」「絶望感」に陥っている状態といえないでしょうか?

そもそもなぜ「時間がない」のでしょうか?

これは私自身にも問いかけるつもりで言っていますが、「事態を甘く見ていた」から、「事態から逃避したい」から早めに医者に診せる「行動」をとらなかったのではないでしょうか?

これはこの本の論理からいえば、心に無気力感・絶望感があったことになります。

そこに気づき、反省や修正をしないと、根治手術が成功しても、時間が経つと事態を甘く見始めて治療や定期検査を怠ったり、なにかと手を抜き始めるでしょう。

もちろん、いろんな代替療法やサプリメントを試すような「思考力低下」の状態も良くないですけどね。

この心理状態は「ガンと積極的に向き合っている姿勢」ではなく、ガンという現実から必死に逃げ回っている状態、 これも「逃避」の状態です。

これも「絶望」や「無気力」からくる心理状態です。

この本ではもっと痛い言葉を使って「行動している『ふり』をしている」と表現しています。(いや~厳しい ^^;)

また余談が過ぎましたが(汗)結局言いたいことは繰り返しになっちゃいますが、

「心の中から一切『無気力』と『絶望』を排除しろ」

って事です。

しかしながら、(言われなくても分かっていると思いますが)健常者であっても無気力感や絶望感は多少ありますし、ましてやガン患者は「ガンの告知」で一気に地獄へ叩き落されます。

ちなみに「ガンの告知」だけで、その人の免疫力が30%低下するそうです。

心のコントロールがいかに大切かがよく分かると思います。

さらに無礼にも「余命」が告げられる事もあります。

私は幸い余命は告げられなかったですが、こんなもん告げられたら絶望感や無気力感で体が満たされてしまって現在の自分のようにガンについて勉強なんかしなかっただろうし、ましてや闘病ブログなんか開設しなかったでしょう。

つまり、ほとんどのがん患者は治療を始める前から、まるで誘導されたように「絶望感」「無気力感」に陥ってしまいます。

「ガンという現実の前に、絶望感や無気力感を一切なくす」なんて事は、正直並大抵な事では出来ません。

私も今は積極的な患者かもしれませんが、いつ消極的な患者になるか分かりません。

私は食事や運動よりも、実はマインドの面に気を使っています。

何故なら、マインドがしっかりしていれば、苦労なく2リットルの野菜ジュースを毎日続ける事が出来るし、普通の人が「大変だな~」と感じることが、ごく自然に続ける事が出来るからです。

これはいくら強調してもし過ぎる事はないぐらい非常に大事な事です。

マインドは全ての土台になります。

マインドは健康の為の土台だけではなく、ビジネス成功の為の土台であったり、良い人間関係の為の土台であったり、子育て・教育の為の土台であったり、政治や国家の土台であったり「人間が幸せに生きる為の全ての土台」だと私は考えています。

マインド(簡単に言うと『心構え』のこと)についてはビジネスと関連して語られる場合が多いので、よくあるビジネス本や自己啓発本にて解説されています。

私もビジネスをやっていますからそのような書籍をたくさん読んできましたし、マインドの大切さや鍛え方については多少なりとも理解しているつもりですが、少なくともマインドに関する記述は「嘘」というか、ほとんど間違っているので読まないほうがいいです。 「有害」です、あんなのは(笑)

かなり長くなりましたので、ここら辺でまとめたいと思います。

この記事で私が言いたかった事は、

私の思う問題(ガン)に打ち勝つ姿勢とは、「無気力感や絶望感を一切排除した姿勢」です。

言い換えれば、「どんな困難が来てもびびらず、100%自分の力を出せる心理状態」です。

何故なら心の中に無気力感や絶望感が少しでもあると、無意識的に「自分の力・行動」をセーブしてしまうからです。

「どーせ無理」だと、わずかながらでも感じているってことですからね。

次回は無気力感や絶望感を一切排除した姿勢を作り上げる方法を解説したいと思います。

その際にビジネス的な意味合いで使われる「マインド」について、私が「ちょっとおかしいよね」と思うことを解説したいと思います。

ですので次回の記事はビジネスやマインドに関連する記述が多くなるかもしれませんが、全くガン治療と関係なくもありませんので、各自ヒントを得て欲しいと思います。

マインドについてですが、「姿勢=マインド(心構え)」と捉えても大きな間違いはないと思うので、当サイトで使われている場合は同じ意味と考えて下さい。

厳密には、マインドは姿勢を含んだもっと大きな概念を表します。

が、ビジネス的な意味合いでマインド(ビジネスマインド)という言葉が使われる場合、マインドの前提となるもっとも大事な感情があるんですが、ほとんどのビジネス本では解説されていません。

ビジネスマインドという言葉(概念)を作り上げておきながら、その感情について言及しないのは片手落ちとしかいいようがありません。

もっと言っちゃえば、巷で解説されているビジネスマインドなるものこそが、ビジネスが頓挫する原因であり、うつ病患者を増やす原因なのでは?と感じています。

この「やる気がでない人」の心理学という本を読んで、ビジネスマインドという「胡散臭さ」を漫然と感じていたのが、何故自分が胡散臭いと感じていたのかが今回はっきりと形になりました。

この本の内容は一貫しています。

一文で内容を述べるとするなら「絶望感と無気力感が全ての諸悪の根源です」でOKだと思いますが(笑)前回の記事でもチラッと述べたと思うんですが、ほんとにいろんな事に結びつくんですよね。

ですので「なかなかやる気が出ない人」に限らず、病気を治したい人、ビジネスで成功したい人、子育てに悩んでいる人、人間関係に疲れている人にも大いにヒントになると思います。 すべてつながっていますから。

ですので、是非読んでください。

読んでいて「痛み」を感じるかもしれませんが、オススメです^^

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コメント

  1. satoracika より:

    >>マインドは全ての土台になります。

    >>https://www.youtube.com/watch?v=vnJre6NzlOQ

    >>https://www.youtube.com/watch?v=j9L7Wdcv1dQ

    >>https://www.youtube.com/watch?v=4M8qUiGAdSs

    以上のことは、すでにご存知かもしれませんが、最後のピースを埋めるとしたら
    それは意識だろうと個人的に予想してます。

    • 新里(管理人) より:

      satoracika様、コメントありがとうございます。

      動画をひととおり見させて頂きました。
      今日はyoutubeで量子関連の動画をあさることになりそうです。(笑)

      私は量子については今まで全く興味がなく、量子力学においては単なるオカルトだという認識に近かったのですが(笑)きちんと観測された実験データとして存在しているとは知りませんでした。いやー勉強不足です。(^^;

      「意識によって振舞いが変わる」なんてほんとに不思議ですね・・・。
      参考動画では、「意識(思い)が、物理現象として現れるほどの、大きな影響を与えることはない」とのことでしたが、影響はゼロではないとのことなので、小さな影響はあるということですよね。

      つまり、「思いは実現する」とか「病は気から」というのは、(現段階では)物理現象に影響を与えるほど強い力ではないことが分かっているが、理論上は正しいということなんですね。

      satoracikaさんはサイエンスに詳しいのでしょうか?
      私は素人なのでお聞きしたいのですが、量子力学とか、動画にも出てきた量子物理学などは、アカデミックな世界ではどういう位置づけなのですか?テクノロジーとして活用できる段階まで来ているのでしょうか?

      新里

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