やる気のない人の「メカニズム」

平安屋漁港にて私は趣味でよく釣りをします。

まあ、最近はさっぱり釣れないわけですが(汗)主に夜釣りに行きます。

私は超朝型ですから、帰り間際になるとボーズであるという心理的疲労も合わさって物凄いだるさと眠たさがあるわけです。

が、私の場合、もう日が昇ってくると、どんなに眠たくても寝付くことが出来ず、釣りから帰ってきて朝飯の野菜ジュースや風呂に入っていいやんべ~(注 沖縄の方言で『気持ちいい』)な状態になっていましてもなかなか寝付けない(´Д`)

けっこーぼーっとしてしまいがちで、なかなか仕事をしようとする気がおきません。

「あ~やべ~な~、なんか怠け癖がついてしまってるな~」と思いながらも記事を更新する気力が沸かない状態でだらだら過ごしていると、本棚にamazonから購入してまだ手付かずの本があることに気づきました。

題名は加藤諦三さんという方が書いた「やる気が出ない人の心理学」。

「おー、今の俺にぴったりじゃん 笑」ってな気持ちで、まぁ今日は、というか、最近はあまり仕事をする気がおきないし、釣りの帰りでほとんど睡眠もとれていない中で能率の良い仕事も出来るはずもないだろうと自分自身に言い訳をし、その日は読書の日と決めました。

本の帯には、

「そんなことをしても、あまり意味がないのでは?」と議論ばかりする人

欲求不満を解消する努力が、おっくうな人

あるものを捜すよりも、ないままで済ませてしまう人

「仕方がない」で終わる人、終わらない人

と、書かれている。

なるほど、議論や批判ばかりしていて行動しない人っていますよね。

・考えてから動く人、

・動いてから考える人、

・動きながら考える人、

(3)のほうが最も成功しやすい人の行動の仕方だと思うんですが、議論や批判が先行している人って「考えてから行動する人」にも当てはまっていない気がするんですよね。

よく考えてもいないと思うんです。

いや、考えているかもしれないんですけど、その考えている内容ってのがズレていて、どうも「問題を解決する為にはどうすればよいか?」というよりも、「そうすることが面倒くさいか?面倒くさくないか?」のほうに重きを置いている感じがするんですよね。

面倒くさいので行動したくない、面倒くさいのが本当の理由なんだけどそれだとちょっとかっこ悪いので、様々な理由をせっせとこしらえ、批判などをして自己正当化してしまう。(注 「医者任せの治療」「抗がん剤治療」「食事などの生活習慣の改善」この3つのうち、どちらが一番面倒くさいか考えてみるとおもしろいかもしれません)

書いていて自分の心が痛い(^^; 「まんま俺やん…、」と、思うわけです。

自分はそういう思考をしてしまう傾向があるものですから、「欲求不満を解消する努力が、おっくうな人」、「あるものを捜すよりも、ないままで済ませてしまう人」、「『仕方がない』で終わる人、終わらない人」って、何故そうなの?って考えると、

「いや、面倒くさいからなんじゃない?」

と、シンプルな答えが出てきます。

では、何故行動すれば問題を解決出来る可能性があるのに、一部の人は「「面倒くさい」といって行動しない、やる気が出ないのか?

その答えが全て「まえがき」に書かれています。

本文中にいろいろと詳しい実験を紹介するが、ここでごくごく大ざっぱに言うと、逃避不可能な電撃を経験した鼠は欲求不満を解消出来ない。

同じ欲求不満な状態でも、それを飛び出して欲求不満を解消する鼠もいるし、ただ座り込んでしまう鼠もいる。

人間も同じところがあるのではないだろうかと考えたのが、この本を書く強い動機である。

出典:加藤諦三『「やる気が出ない人」の心理学』PHP研究所、2009.2.12発行、5頁より引用)

この本によれば、やる気の出ない人は常に「絶望感」「無気力感」に苛まされている。

心の中に「絶望感」や「無気力感」が生まれる原因は、突き詰めれば全てたった一つの経験・体験に帰結すると指摘しています。

それは、過去に回避不可能な、解決出来そうもない困難な問題に直面し、「打ちのめされた経験」です。

「打ちのめされた経験」を繰り返し何度も味わっていると、「あぁ、頑張ってやってみても無理なものは無理なんだな」と学習してしまいます。

そのような学習をしてしまうと、今までは「打ちのめされてから」絶望感を味わっていたのが、解決困難な問題に直面した瞬間に、条件反射のごとく「絶望感」を感じてしまうようになります。

「さて、ど~やって解決してやろうか」な~んて微塵も思わなくなるのです。 ただ呆然としていて思考停止に陥っている状態です。

問題に取り組む前に「ど~せ、無理でしょ…、(絶望感を味わっている状態)」と思っているわけだから、本人は全力で取り組んでいるつもりでも、どこかで必ず(無意識的に)手を抜きます。

「全力を出そうが手を抜こうが、結果は同じだ」と心の奥底で思っているからです。

全力を出していないので、結果的に失敗する確率が高くなります。

そうやって「打ちのめされた経験」を積み重ねることになり、より強い「絶望感」が心に刻み込まれます。

「やっても無理」という潜在的な思いが強くなり、どんどん手を抜くようになり、やがて何もしなくなります。 いわゆる無気力状態です。

問題を真正面から受け止め、立ち向かう事をしなくなります。

色んな事に挑戦する気力、何か新しいことを始める気力がなくなってきます。

「やる気が出ない人」のメカニズムは、きっとこのようになっているんじゃないだろうか?というのがこの本の主張です。

この本は5つの章に分かれており、各章は

第一章:努力するくらいなら…、
(努力せず、現在の困難な状況に甘んじてしまう心理)

第二章:理屈ばかりこねる心理
(何故、解決を本気で求めないのか?)

第三章:なぜ、「どうせ」が先に出てしまうのか
(他人に対して『いい顔』をする人の心理とは?)

第四章:人生に絶望感は必要か
(と、書かれていますけど、絶望感が必要なのかそうでないかは解説されていないです(-_-メ)

第五章:無気力感からの脱出
(「楽しむ能力」を取り戻す方法とは?)

このようになっています。

5つのテーマに分かれているように章分け(段落わけ)をされていますが、第五章の最後の部分が「無気力感」や「絶望感」から開放される為の心掛けみたいなのがちらほら書かれていて、残りの部分は全て「無気力感」や「絶望感」についての考察、という2つの構成からなっています。

「人が無気力感や絶望感を心の中に抱くと、どのような影響があるのか?」などが、動物や人を対象にした実験などで分かりやすく解説されていて、おもしろく読ませて頂きました。

ただ、本の内容に少し不満があるとすれば、第四章の部分です。

「人間には絶望感が必要なのかどうか?」

私的にはこの問いに対する著者の見解に興味があったのですが、まあ前後の文脈から類推する事は出来ますが、明確に述べられていなかった事でしょうか。

あとがきにもある通り、著者自身も絶望感や無気力感に襲われたり、抑圧された家庭環境の中(自分のありのままの感情を出すことを許されないような『空気』の中)で生きてきたらしいので、自分自身のそのような感情に対してものすごい苦しんだり、悩んだ経験をしてきて、様々な考えを重ねてきているはずなんですよね。

そのような辛い幼少の頃の経験・体験を経ている人であり、自身が神経症でもあることから「やる気のない人・絶望感や無力感に苛まれている人がどのような思考回路に陥りやすいか」も、長年の研究や、これまでやってきた、そしてこれからも行うであろう自己分析などを積み重ねてきた経験から、かなり核心に近い部分まで追求出来ているはずだと思うんです。

その著者の貴重な経験・体験から出てくる「絶望感って、必要?それとも不必要?」に対する答えが知りたかったのですが…、(単に私の読解力がないという可能性も 笑)

解決不可能にみえる問題に対して、どのような姿勢で臨むかが重要

ちなみに私は絶望感は全く必要ないと考えます。

むしろ有害です。

この本の論理からいけば、挫折や絶望感は人の行動を抑制するものであり、もっと言っちゃうと、人の生存本能を衰えさせるものです。

かなり単純化し過ぎている感が否めませんが、私もその意見にほぼ同意しています。

挫折や絶望感は必要ないもの、出来れば味わいたくないものです。

「あの時の挫折があるから、今の私があるんです(*^▽^*)」

なーんて言っちゃっている人は、「挫折や絶望感を克服出来たから、今の私があるんです」と言い直すべきで、挫折や絶望感を経験する事が大切なのではありません。

困難を克服するには、その困難に対してどのような姿勢で臨むかが大切です。

なぜなら、姿勢(精神状態)によってその人の本来持っている力を発揮出来るかどうかが決まるからです。

スポーツ界の最先端が「どうやって最強の肉体を作り上げるか」よりも、「どうやって本番で最高のパフォーマンスが出せるような『心』を作り上げるか」に関心が向いていることからもよく分かるでしょう。

困難な問題に対処する姿勢がなっていない人が

「あっ、そうか、挫折する事が重要なんだな(°o°;;」

と勘違いして無謀な事に挑戦し、いつまでも挫折から立ち直る事が出来ず、絶望感や無気力感をいつまでも引きずってしまい、やがて行動することが億劫になってきて、しまいにはうつ病を発症したり、引きこもりになったりするのです。

挫折を見事克服して成功した人でも、もう一度あの挫折を味わいたいとは思わないでしょう。

まさか「あのいやーな精神状態が好きで好きでたまらなくてまた挫折したいわ♪」っていうドMな方はいないはずです(笑)。

挫折や解決困難な問題を克服出来た「経験」が重要なんであって、挫折すること・絶望感を味わうことそのものが重要ではないのです。

しかしながら…、

挫折をしたり、絶望感を味わう必要は全くないとはいっても、

人生80年の中で挫折や絶望感を味わってしまうような問題に一切出くわさない人っているのでしょうか?

どんな天才でもその人の能力を超えるようなトラブルに、人生の一度や二度は遭遇するはずです。(ガン患者なんかそうですよね)

その時にどういう姿勢で臨むかが重要であり、そこには天才と凡才の間に差はありません。

その人の「強さ」「生き方」がモロに試される部分です。

その「強さ」というのは持って生まれたような先天的なものではなく、後天的に獲得するものであり、この本では「強さ」を獲得する方法についてはあまり言及されていません。
その点が一番読者が知りたいポイントでしょうが、この本にそこまで求めるのは「酷」かなぁという気がしないでもないです。

この本は「心理学」の本ですし、モチベが上がらない人の心理状態についての考察に重きが置かれるべきであり、特に「解決法」とか「処方箋」に重きが置かれるのはちょっと本の趣旨からズレてるかも?とは思います。

でも、やはり大切なのは、

  • じゃあ、困難に対してどのような姿勢で臨めばいいの?
  • どのような姿勢で臨めば「自分の100%」が出せるの?

を知ることが大切です。

これは私のようなガン患者が「完治」を目指す為に必要な「治療に対する姿勢」「日々の生活に対する姿勢」にも共通する事なので、

次回はその点について私なりの考えを書いてみたいと思います。

追記:

この本は、私が漫然と考えていたことに対してヒント着想を与えてくれました。

その結果、この本の内容とはかなり離れているけども、日本の教育や価値観、ガン患者の姿勢に対して「なんか変だよね~」と感じていたことを、はっきりと「形」にしてくれました。

この記事は「やる気が出ない人の心理学」の書評ですが、これに書かれていることから学べる事は非常に多く、知識を色々な場面で活用&応用できますし、ガン患者の治療はもちろん、人間が社会で幸せに生きていく為のキモになると思います。

それを全部書くにはかなり分量が多くなるので何記事かに分割することにしました。

次に書く記事のテーマは「問題(ガン)に打ち勝つ姿勢」にしようと思います。

この本の内容に沿うように、私の思うことを書いてみたいと思います。

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コメント

  1. きむら より:

    読んでいて
    吐き気がしてきました
    全文、読めなくて・・・

    なんか気持ち悪いです

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