健康・医療関連本の書評をやっていこうと思っています

なぜ医者は補完代替医療の話をすると、露骨に嫌な顔をするのか?

医者からガンの告知を受ければ、

おそらく誰でも

  • 私のガンはどんな特徴があるのか?完治出来るのか?
  • 手術の難易度は?成功率はどれくらい?
  • 私のステージの5年生存率はどれくらいなのか?
  • ガンの名医はどこにいるのか? おすすめの病院は?
  • どんな抗がん剤治療が適用するのか? 副作用はどれくらいきつい?
  • 手術後の後遺症は? 退院後の生活はどのようなものになるのか?
  • 再発しやすいのか?
  • 再発を防ぐには、どのような生活習慣が好ましいのか?
  • どのような食生活がいいのか?

などを考えると思います。

私も去年の3月にガンの告知を受けた時は、数十冊の書籍やネットの情報を読み漁りました。

当時のことを思い出してみると、ガンの告知を受けたあとはパニック状態だったので、冷静に本を読めていなかったと思います。

手に取った本、書かれていること、言ってることの全てが効きそうに思えました。

良さそうなサプリメントや健康食品を見つけると、すぐに担当医に、

「アガリクスを飲んでみていいですか?」

「キトサンがガンに効くって本当なんですか?」

「サメの軟骨ってどうなんでしょう?」

と、聞いていました。

担当医は「またか…、」みたいな顔をしながら、

「そんなものは手術が終わってから考えなさい」

などと、言われました。

その当時は本のことをすっかり信じていたので、「先生はアガリクスの事をきっと知らないに違いない」

とか、

「先生は三大療法(手術、抗がん剤治療、放射線治療)しか信じていないんだな…、手術もせず、抗がん剤も行わないでこれで治った患者がたくさんいる(と書かれている)のに…、

でも手術はこの先生にお願いするし、腕はいいと聞いているし、

これから長い間通院する事になるし、良い関係を築いていかないといけないから、あまり機嫌を損ねてはダメだな、

この話はしないでこっそりやってみよう。」

などと、本気で考えていました。

もちろん実際には(怒られることは分かってても、)やる前には絶対に担当医に相談していました。

実際に丸山ワクチンの治験同意書をネットからダウンロードし、印刷して持っていこうとしていたぐらいです。(結局、担当医には見せませんでしたが…、)

エビデンスの乏しい代替医療にながれていった患者を救えなかった経験がある

「アガリクス」や「シーフコイダン」の話をすると、お医者さんは話が終わらないうちからいや~な顔をみせます。

もう既に話が耳に入っていないという感じが顔に表れているので、こちらは真剣に話して相談に乗ってほしいと思ってるのに、そんな態度をとられると「なんだよ、はじめから聞く耳なしかよ…。」と、患者側としては不満に感じちゃいますよね。

私はなんでこういう話になると機嫌が悪くなるのか不思議でした。

普段はとてもいい人で、手術後の生活や食事の相談など、今まで受け持った患者さんを例に挙げてアドバイスしてくれる先生なのに…、

今の私の主治医は私の大腸がん手術の執刀医でもあるO先生です。

私のガンを発見してくれたNクリニックのN先生に紹介してもらった大ベテランで経験豊富な先生です。

そして、経験豊富な先生ほど補完代替医療を嫌う傾向があります。

それは何故か?

今まで通常治療を受けていた患者が治療の途中から抗がん作用を謳う健康食品に流れていってしまい、効果も上がらず症状を悪化させて戻ってくる…、という経験を何度もしているからです。

「その健康食品はきちんとしたEBM(Evidence-Based Medicine:科学的根拠に基づく医療)がない! 効く保障はありませんよ!?」

おそらくこういう風に何度も患者さんにアドバイスした経験があると思うのです。

でも患者にはそのアドバイスが耳に届きません。

特にガンなどの死を意識するような重篤な病気に冒されている患者は、(私も経験しているのでよく分かりますが)まず冷静な判断が出来ません。

冷静な判断が出来ない中で、「ガンに効く!○○○食品」などの、いわゆるバイブル商法系の書籍にひっかかってしまいます。

その結果、効果も害もないような治療法や健康食品を一生懸命信じて実践し、その代わりに三大療法(手術・抗がん剤治療・放射線治療のこと)をおろそかにしてしまう…、それが非常に危険だと医師は感じているでしょう。

手術すれば助かっていたはずの患者が、怪しげな健康食品に手を出し、期待していた効果も上がらず、気づいたら手遅れになっていた…、

そんな患者をベテラン医師は何度も見てきているのでしょう。

自分が患者をうまく説得出来ず、思いとどまらせる事が出来なかったという自責の念もあるのでしょう。

医者は患者に治療を強制出来ないですから…、(まあ、出来たら怖いですが 汗)

医者は患者がエビデンスのない補完代替医療の事を相談されたら、「その治療法は、まだ効果があるかどうかは認められていない」という事を患者に納得させる為に、補完代替医療を勉強するべきだと思います。

少なくても、臨床試験が行われているような健康食品や代替療法があれば、それを分かりやすく患者にお話できるほどの知識をつけてほしいと思います。

いかに本に書かれている体験談とギャップがあるかが患者自身が理解出来るので、通常療法を続行する決意を固めてくれるのではないでしょうか?

中には代替医療について詳しいお医者さんもいますが、数としては少ない。

ブログをやっているお医者さんは代替医療を勉強している方もたくさんおられますので、その方のブログをチェックするとよいと思います。


  • アピタル やさしい医学レポート
    ブログではありませんが、疫学、健康政策学、精神医学が専門の医師である坪野吉孝さんが興味深い医学論文を、私達のような一般の方にも分かりやすく説明してくれています。
  • 現在のガン治療の功罪~抗ガン剤治療と免疫治療
    抗がん剤のことならこの方のブログをチェックするべきだと思います。
    実際現場で臨床を行っている医師による、抗がん剤治療の真実を、冷静に淡々と述べています。
  • 医師が明かす!副作用のない最新癌うつ治療
    まだ補完代替医療の域を出ていませんが、私が注目している治療法の一つ、「高濃度ビタミンC点滴」や「アルファ・リポ酸点滴」などを中心とした治療法を紹介しています。
  • がんの補完代替医療を科学する!
    大学病院を転々としながら、自分自身の勉強の為に「科学的根拠」に基づいて、補完代替医療を評価しています。
  • 論文撤回Watch(追記:サイトが閉鎖されていますしたので、リンクを外しました)
    医師も権威のある医学論文誌から発表された論文には信頼をおいています。でもその論文が捏造だったら? このブログでは様々な論文の捏造を暴き、撤回された理由を探っています。このブログを見ると、「エビデンスありき」で治療法を選択するリスクを考えさせられます。
    薬品を認可する為に、自分自身の名誉の為にデータ捏造を行う研究者もいるということです。

しかしながら、医者も手術や診察で忙しく、とてもそれらの代替療法について勉強する時間を作れない、でも患者を診てきた経験から「それらのほとんどに効果がなさそうだ」ということがなんとなく分かっている。

でも実際にはあまり詳しくないので患者にうまく説明出来ない…、

「とにかく、ダメなものはダメなんです」になってしまう(笑)

そのような返答をされた患者は当然納得がいきません。

「この医者はよく知らないんだ…、」

「やっぱり本に書いてある通り、医者って抗がん剤以外はとにかく否定するんだな…、お客さんがとられちゃうしね」

と、考えるのがオチです。

医師は一人で何十人もの患者さんを受け持っています。

一日で何十人も診察し、同じ日に手術の予定が入っていることもあります。

そうなると患者一人一人の接し方が流れ作業のように「冷めた感じ」になりがちです。

それに対し、代替療法を行っているクリニックなどは親身になって相談にのってくれます。

そこに治る見込みが薄い末期がんの患者などはコロッと騙されるわけです。

どんな治療法を選ぶかは患者の「価値観」だと思うけれど・・・。

ちなみに私の補完代替医療に関する考え方は一貫していて、「どの治療を選択するのかは患者の価値観で決めるべきもので、どんな治療法を選んでも構わない」と思っています。

しかし「バイブル本」で紹介されているものは、よくてデータ不足か、またはデータが一切のっていない、または捏造されていることまであるのです。(データ捏造に関しては、権威ある医学論文誌に載っているような論文でもたびたび見られますが、もちろん数としては「バイブル本」と比較すると圧倒的に少ないです)

つまり、患者さんは不確かな情報を元に根拠の薄い治療法を選択されてしまっている事になり、私としてはこれは非常にまずいのでは?と思っています。

患者さんが主体的に治療法を選択する為には、「効果もリスクも全て知った上で」行われる必要がある。

三大療法などの通常療法に関しての評細な説明は担当医の方がおそらくやってくれているはずなので、「エビデンスの少ない健康食品や代替医療についての賛否両論」はこのブログでやっていこうではないかと思いました。

「健康・医療関連の書籍レビュー」というカテゴリーを作ったのはそういう理由からです。

同じ試みはいろんな方がやっていらっしゃるので、私のような医療や健康に対して浅はかな知識しか持ち合わせていない輩の意見やレビューは、それこそ害になるのでは?ということもありますけれども(笑)、一応自分の健康・医療情報に対するリテラシー力を高める為に、との目的もあります。

健康・医療関連の書籍を読み、それに書いてある事が事実であるのかを調べて、自分の意見を交えてブログで批評していこうかなーと思っています。

本に限らず、ネットのニュースや他の方のブログ記事についても感想を書いてもいいかもしれませんね^^

書評するにはものすごい読解力が必要なので、本当に私に出来るのかちょっと不安であるわけですが(汗)とりあえず挑戦したいと思います。

今はゲルソン療法について調べている最中です。

補完代替療法の中でもかなり昔からあり、実践されている方もたくさんいると言われるものです。

一説には「ガンの治癒率NO1」と書かれているサイトもありますし、少しアレンジを加えたゲルソン療法をガン治療に取り入れている病院もあります。

ほかの代替医療に比べてデータも多そうですし、私も厳格にではないですが実践している食事療法なので、これに関しては別のカテゴリーを設けて書評&実践報告をしたいと思います。

とりあえずゲルソン療法を構築したマックス・ゲルソン氏の書いた本「マックス・ゲルソン ガン食事療法全書」と、その孫が書いた「【決定版】ゲルソンがん食事療法」「ゲルソン療法~がんと慢性病のための食事療法」の3冊は読まないと話にならないと思い、とりあえずamazonに注文を入れました^^

原著はかなり密度が濃いとのことなのでちょっと楽しみです。

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