ホメオスタシス(恒常性)の例外

また、脳内ホルモンという観点から見ると、前頭連合野という「最も高次な脳」を使っている場合に限り、ドーパミンやβ-エンドルフィンが無制限に分泌されることが分かっています。

ここらへんはちょっとマニアックな話になりますが(汗)ガンを含め健康や成功の秘訣にも直接関わる話だと思いますので詳しく解説しようと思います。

前頭連合野は、まさに人間の専売特許ともいえる高度な精神活動(感情、思考、知性)を司る部分です。

因みにドーパミンは学習機能を高めたり快楽を促す作用があり、β-エンドルフィンはドーパミンと同じく快楽を促し、さらに「脳内モルヒネ」と言われるほどの強力な鎮痛作用があります。

人間には「なるべく一定の状態を保とう」というメカニズムが働きます。

寒いと毛穴が縮んで体熱の発散を防ぐ・・・。
暑ければ毛穴が開き、発汗して体熱上昇を防ぐ・・・。

このような体の調整機能をホメオスタシスといいます。

どんなに良い事・良いものでも「やり過ぎ」は禁物ですよね。

運動は適度であれば健康に良いが、やり過ぎてもダメ、栄養素も摂り過ぎると逆に不具合が起こります。

逆にラクし過ぎてもダメです。

衛生環境が整い「過ぎている」ようなところで暮らしていると、免疫力が低下します。

細菌やウイルスに感染することが殆どないので、体の中に抗体が作られません。ですから一旦感染すると、重症化してしまうのです。

小さな子供って、たくさん風邪を引いたり熱を出したりしますよね。あれって、免疫をつけるためにも(ある程度は)必要なことなんです。

私は小さい頃病弱だったので、よく熱を出して深夜の病院に連れて行かれたのを覚えています。

今は滅多に風邪をひきませんが、それは「大人になって体力がついたから」ということだけではなく、長らく生きてきた中で、様々な種類の菌やウイルスを体内に取り入れることによって「抗体」が出来たからなのです。

体内にたくさんの抗体を持っていると、ウイルス性の病気に罹りにくくなります。罹ったとしても、致命傷を負うことが少なくなります。そして、その病気の「抗体」が出来ることによって、次回からはもっと上手く対処することが出来るようになるのです。

ですので、子供の頃こそ「抗体」を作る為にあまり衛生的でない環境に置いたほうがいいのです。

インフルエンザがあまりに重症化して脳がやられる児童がいますが、一つの原因として過去に衛生環境が良過ぎてあまり風邪をひく機会がなく、体の中に「抗体」が作られていないことが原因だと主張する専門家もいます。

もちろんそれだけが原因ではありません。インフルエンザのなかには「新型」のように抗体を逆手にとるエイズのようなやつもいるらしいですからね。

医療情報サイトで、右の記事が掲載されました。 新型のインフルエンザが重症化する理...

適度に運動をして体力をつけるのも大事でしょう。

また、バリアフリーが整っている家で暮らしている老人はボケるのが早まります。骨が折れない程度に適度に転んだり体を動かしたほうがいいんです(笑)。

うちの両親は私を高齢出産で生んでいましてもう80近くになりますが、年寄り扱いなどはせずに、自分のことは自分でさせます。決して私が面倒臭いとか、親思いじゃないとかではありません(笑)まぁ、若干面倒臭いというのもありますが・・・、

免疫学の権威である安保徹さんが言っていたのですが、「人間は楽し過ぎても免疫低下で早めに死ぬし、苦労し過ぎても免疫低下で早めに死ぬ」らしいです。

これもホメオスタシスの観点から説明出来ます。要は「何事もほどほどに、あまりにも外れたことをすると反動がくる」ということです。

しかし、唯一このホメオスタシスが全く働かないのが「前頭連合野にドーパミンやβエンドルフィンが分泌される時」なのです。

これは結構すごいことだと思うんです。

ホメオスタシス(恒常性)から外れても何の反動もこないのは、人間以外、それも「前頭連合野にドーパミンやβエンドルフィンが分泌される時」以外はありません。

この、生物としての唯一例外の現象をみて、脳内革命の春山茂雄さんはこのように語っています。

神様からのメッセージ、前頭連合野にドーパミンやβエンドルフィンが分泌させること

さらに春山さんはこうも述べています。

人間が高級脳を活かして世の為人の為尽くすような時、それを止めるものは何もないのです。

止めないだけでなく、どんどん脳内モルヒネが出て、最高に気持ちの良い状態にしてくれる。私はそこに天の意志のようなものが感じられてならないのです。

マズロー博士は、もっとも高次な欲求である自己実現を果たした人々が感じる最善の状態のことを「至福体験」という言葉で表現しています。これを脳内物質で説明すれば、β-エンドルフィンが枯れることなく湧き出ている状態といってよいでしょう。

私たちも脳を上手に利用すれば、そのような状態になれるということです。

(出典:春山茂雄『脳内革命 - 脳から出るホルモンが生き方を変える』サンマーク出版、1995.6.5発行、55頁より引用)

春山茂雄さんは「脳にドーパミンとβ-エンドルフィンをもっと分泌させなさい・・・、」ということを世の中に広めた最初の人だと思いますが、彼が最近出した本の表紙をご覧下さい。

ドーパミンやβ-エンドルフィンを前頭連合野に分泌させる生き方が理に適っている

以前天皇陛下の執刀医である天野篤さんが若々しい!って話をしましたが、この方はさらにその上をいきますよね。決して人の生き血を吸ったり石仮面をかぶって若々しさを保っているわけではありません(笑)

彼が身をもって証明しているように、「ドーパミンやβ-エンドルフィンを前頭連合野に分泌させるのが、いかに理に適った生き方であるか」がよく分かると思います。

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