2回目の外来(抗癌剤治療を決意する)

動揺して冷静さを失った

この日は退院後してから2回目の外来でした。そして、術後の治療方針を決める日でもありました。

私としては以前の記事の「抗がん剤治療は(状況にもよるが)やはり微妙だと思う」で書いた通り、私は抗がん剤治療には否定的なので、「抗がん剤治療をせず、経過を見る」という方針を決めており、今日はその旨をA先生に伝えるだけでしたが、予期せぬことが起こり、自分の意志の弱さを思い知らされました。

大腸がんステージⅢaからⅢbへ

診察室に入るとA先生がいました。

A先生:「調子はどうですか? 新里さん」

私:「はい、悪くありません。」

A先生:「実は、病理組織の最終結果が出たんですが・・・、」

嫌な予感がした

A先生:「残念ですが、リンパ節転移が新たに2つ見つかりました。ステージⅢbになります。」

私:「・・・。そうですか。」

ガン告知の時以来のショックだった。

この告知でパニックになってしまいました。A先生に「自分の考えをどのように伝えるか?」をしっかり考えて診察室に入ったんですが、恐怖で頭の中が真っ白になりました。

頭の中が真っ白になりながらも、一応なんとかA先生に「経過観察をしたいのですが、どう思いますか?」と聞いてみたのですが、A先生は怒って「手遅れになりますよ!」と言われ、慌てて抗癌剤治療することを決定してしまいました。

家に帰り、両親に新たにリンパ節転移が2つ見つかり、抗癌剤治療を行うことを報告しました。

でも後から冷静になって考えてみると、リンパ節転移の数が増えたといっても合計で4個ですから、2個から4個になったところであんまり変わらないと思うのです(※あくまで私個人の考えです。参考程度ということで・・・。)。


 ~ 追記:2013年3月29日 ~ 

後で勉強して分かったことですが、根治手術の後で(肺や肝臓など)他の臓器へ遠隔転移する場合、リンパ節転移の数よりも、「どのリンパ節にがんが浸潤してるか?浸潤度がどれくらいか?」ということが、より重要であることが分かりました。


再発した事例を調べてみると、その時期がだいたい2年から3年くらいでした(※大腸がんの話です)。それくらいの期間があれば、生活習慣全般の改善により、ガン細胞が増殖しにくい体質を作り上げることが出来ます(10個以上のリンパ節転移がない限り、1年未満など比較的早い時期での再発の例は、抗がん剤治療の有無に関わらずほとんどなかったです)。

また、生活習慣全般を見直していない方ほど再発している傾向が見られます(抗がん剤治療の有無に関わらず)。

食生活の改善に取り組む方は比較的多いのですが、長続きしないケースが多いですし、必ずどこかで手を抜きがちになり、それが常態化してしまっていました。

もっと言えば、食事のみならず生活習慣全般について、「仕事の在りかた」から「睡眠の在りかた」から「運動の在りかた」から、さらに「自分のものの考え方やストレスの在り方」など、様々な角度から捉えて改善を試みてる人はほとんどいませんでした。

ガンになる原因は様々です。インフルエンザのように分かりやすい原因があるものではありません。であるならば、全部見直さねばなりません。

生活習慣全般を見直すということは、「自分の生き方、在りかたを見直す」ということです。それくらいしないといけないと思います。

私は色々調べた結果、「大腸がんのステージⅢなら、抗がん剤投与は必要はなく、生活習慣の改善が間に合うだろう」と踏んでいました。

つまり大腸がんは比較的進行が遅いので、ガンが増殖&転移してしまうスピードよりも、生活習慣を改善することでガンになりにくい体質を作り上げるスピードの方が早い、ということです。

ですから今回のような報告があっても、自分の決めたことを変える必要はなかったわけです。

私は冷静さを失うような人間ではないと思っていたのですけどね・・・。

そのせいで自分の意思を貫くことが出来なかったのが悔しいです。

自分が納得いくまで考え抜いて、A先生に対してどのように説明するかなどもきっちり準備して診察に臨んだにも関わらず、しかも冷静に考えてみると状況はそれほど悪化していないにも関わらず、決断を変えてしまいました。

このような姿勢で生きていくと、うまくいくこともうまくいかなくなるので、今後一切自分の判断を信じないような事はしない、と心に決めました。

人の意見は参考にはしますが、決めるのは自分。そして自分の判断を100%信じられる自分になりたいものです。もちろんその判断を信じた結果にも100%責任が持てる自分になりたいものです。

ということで、私は術後補助化学療法としてmFOLFOX6療法を行うことを承諾し、5月13日にポート埋め込み手術を行い、14日からmFOLFOX6療法の1クール目を行うことに決定しました。

せっかく手術をしてまでやるので、「副作用がどんなものか」とか「腫瘍マーカーがどれほど下がるのか」など、しっかりと味わってこの闘病記でレポートしたいと思います。

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コメント

  1. 新里 より:

    松本様、コメントありがとうございます^^

    質問にお答えしたいと思いますが、あくまで私の意見という事でお願いします。

    「根治手術の後に、目に見えないガン細胞を叩くという意味では、抗癌剤は無力」

    の、根拠ですが、

    ガン細胞は塊(腫瘍)が出来ている時点で微小ながん細胞は全身に広がっています。

    その微小ながん細胞の数を、正常な健康の人の数の範囲(どんな健康の人にも微小なガン細胞は、ある程度あるんです。)まで戻すのに「有効」といえる方法が、現在の医療技術では難しいからです。

    がん細胞と正常細胞を的確に見分けて作用する(完璧な)方法がない、といってもいいかもしれません。

    抗がん剤は(ほかの薬もですが)かなりの猛毒物質なので、ガン細胞も殺しますが、それよりも増して正常細胞も殺します。

    なので、抗がん剤の治療の結果、がん細胞を減らすことに成功しても、正常細胞が壊されて弱った体の状態の中、ひとたびがん細胞が増え始めると、あっという間に全身に回ります。

    がん細胞はどんな人でも毎日約5000個生まれています。
    何故健康な人はガン細胞が「腫瘍(塊)」にまで発展しないかといいますと、免疫力が働いてがん細胞を殺してくれるからです。

    「抗がん剤治療のおかげで全身に回った微小ながん細胞の数は正常な人の範囲まで抑えた、よしよし!(^ー^)」

    と、思っても、抗がん剤投与をやめた途端、正常細胞が壊され免疫力を失った体は、毎日生まれてくる約5000個のがん細胞に対応できないんです。

    結果、物凄い勢いでがん細胞は増えていきます。

    抗がん剤治療を終えても、数年後に再発した人で助かる人が少ないのはその為です。

    先日、抗がん剤治療をしていない私を見て、親戚の方が私を説得にきました。

    その人の話では、

    「うちのいとこは、肺癌で余命1年を宣告された。 しかし、抗がん剤治療のおかげで3年目を迎えられている。 しかも保育園に孫を迎えるまで元気になっている。 なのであなたも抗がん剤治療を受けなさい。 苦しいかもしれないけど、それは治療の間だけだから」

    みたいなことを言われました。

    なるほど、余命1年から3年目を迎えられて、しかも孫のお迎えが出来るほど回復した。

    つまり、寝たきりではないということです。

    この方の詳しい症状(手術不能な状態での延命治療なのか、根治手術の後での補充的治療なのか)は分かりませんが、このケースは抗がん剤治療が功を奏したといえると思います。

    でも、この方はまだ抗がん剤治療を続けているんです。

    主治医が適量を考えて、抗がん剤の量を調整してくれてはいると思うのですが、おそらくかなり免疫力が落ちていると思いますので、おそらくですが、「もうOKです。 抗がん剤はやめましょう」となると、数年後には再発して、あっという間にがん細胞が全身に回るんじゃないかと思うのです。

    そのことは言いませんでした。

    あくまで私の考えなので。

    つまり、抗がん剤によって「薬漬け」にされている状態です。

    高血圧の人が薬を飲み続けないと血圧が上がっちゃうので永遠に飲み続けないといけないのと一緒です。

    うちの母がそうなんですが(汗)

    簡単にまとめますと、

    抗がん剤治療をする
    → がん細胞も死ぬが、正常細胞も死ぬ
    → どんな健康な人でもがん細胞は生まれてくるので、弱った体ではそれに対応出来ない
    → 結果、いったん抗がん剤治療でガン細胞の数を正常範囲にまで抑えることが出来ても、いずれ再発する確率が高い

    と、いうことです。

    この、「どんな健康な人でもがん細胞は生まれてくるので、弱った体ではそれに対応出来ない」ですが、

    抗がん剤の副作用で弱った免疫力は、そう簡単には回復しません。

    免疫力を作る根本(造血幹細胞【ぞうけっかんさいぼう】)を叩くそうなので、抗がん剤治療を終えても、順調に免疫細胞を増やしてくれないのです。

    実際、私は抗がん剤治療を一回しか受けていないのですが、それから二ヵ月後の血液検査の数値を見てみると、白血球の数(WBC)は、そんなに回復していないのです(順調に増えてはいるのですが)。

    この副作用を「骨髄抑制」というのですが、それは抗がん剤治療を重ねれば重ねるほど抑制は強くなるし、回復に時間がかかるそうです。

    いっちゃえば、一回しか治療を受けていないので、骨髄抑制の影響が少なく「助かった」ともいえるわけです。

    で、あれば、抗がん剤で正常細胞もろともがん細胞を殺す抗がん剤よりも、免疫力を上げる、体の酸化を防ぐ、などの方法が、まだ有効なんじゃないかと思うのです。

    以上ですが、分かりやすかったでしょうか?

    説明が下手なので、きちんと伝わっているのか不安なのですが、何か疑問点があればコメント残してください^^

    「私の意見では」という「」付でよければお答えします。

    結局、治療法は自分で調べ、自分で決断して決めるものだと思います。

    それが出来なければ医者に治療法を委ねたほうがいいんじゃないか、と偉そうなことをいってこころへんで失礼したいと思いますm(_ _)m

    新里

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