退院後の初外来(抗癌剤の具体的説明を受ける)

抗がん剤治療の説明を受ける

この日は退院後の初外来の日でした。

両親と一緒に退院後の補助治療方針を、A先生と具体的に話し合う予定でした。

正直、抗癌剤や放射線治療においては、その時点ではあまり具体的に勉強しているわけではなかったので、A先生の説明を受けてその日で治療方針を決める気持ちはありませんでした。

今日は先生に色々聞いてみよう、と思っていました。

1時間ぐらい待って、診察室に呼ばれ、両親と一緒に入っていきました。

A先生:「どうです?調子は」

私:「はい、絶好調です^^」

A先生:「そうですか^^ 顔色も良いですからね。じゃあちょっと傷口を見てみましょうね。」

上着を捲り上げる。

A先生:「おーとっても上等ですね^^ O先生に聞いたんですけど、一度傷口が開いたそうですね。でも今診てみたら完璧に塞がってますので問題ないでしょう。」

A先生:「それでね、新里さん。今後の再発予防の為の治療の件なんですけど・・・、」

本題の始まりです。

A先生:「以前申したとおり、新里さんの大腸を切り取って、まだ途中なんですけど病理組織の検査結果によると、切除したリンパ節に2個の転移が見つかりました。よって新里さんの大腸がんのステージはⅢになります。大腸がんの術後補助療法においては、ステージⅢからは抗癌剤治療の適用となります。」

ここまでは以前に聞いた話だ。

奥で看護師さんが警察の取調べのように、私と医者との会話を記録しています。この前もやっていましたが、おそらくサービス改善の為に患者さんとの会話を記録してるのだと思います。

A先生の話は続く・・・。

A先生:「新里さんの場合、手術後に何もしなかった場合と、手術後に抗癌剤治療を行った場合の5年生存率はこうです。」

と、資料を見せられました。

資料の数値を具体的に覚えているわけではないのですが(※資料によって、5年生存率の数字は結構異なります。)、手術後に何もしなかった場合の五年生存率がだいたい50%くらい、術後に抗癌剤治療を行った場合が60%~70%くらいでした。

【2018年追記】標準治療を行った場合の大腸がんの5年生存率について

大腸癌研究会が出している資料によると、大腸ガンの治療成績はかなり向上しています。

しかもこれは4年前くらいのデータですので、2018年現在ではさらに成績が向上しているはずです。(※最新のデータは数年遅れで公表されます。)

私は、ガンの標準治療に関しては否定的な立場ですが、少なくとも大腸がんの抗がん剤治療に関しては、メリットが大きそうです。

しかしながら、抗がん剤治療は「医師の力量の差」がものすごくありますし、生活習慣の改善もセットで行わないと、確実な結果を出すのは難しくなると思います。

だいたいの数字は知っていましたので特に驚きもしなかったのですが、両親はかなりショックが大きかったらしく、かなり動揺していました。

A先生の話は続く・・・。

A先生:「もし再発した場合、一気にがん細胞が体中にまわってしまうことが多いです。特に肝転移していた場合は、著しく生存率が下がってしまいます。」

親をチラッと横目で見ると、「もう抗癌剤治療をするしかない!」という顔つきで話を聞いていました。

上記のように言われたら、ほとんどの人が医者が選択する治療以外の方法を選択できないだろうと思います。

特に生死に関わるような重い病気を患っている場合は、「手遅れになりますよ」なんて言われたら、「冷静な判断」なんてまず出来ないでしょう。

もちろん「冷静な判断」や「ベストな判断」という点では医師のほうが圧倒的な知識量と臨床の経験がありますから患者より優れていると思いますが、ガン治療にはまだ絶対的な治療法は確立されていません。

少なくとも患者が納得できるような良い治療成果を上げられているとも思えません。それは勉強不足気味である私にも分かります。

であるならば、医者に治療方針を丸投げにするのではなく、もう少し情報を精査する必要があると思いました。

それに様々な闘病記を読んできて思ったのは、抗がん剤をしている方で良い経過を辿っている人が少ないのです。数年スパンで見てみると、

抗がん剤を投与する → 腫瘍が小さくなる → しばらくするとまた大きくなる → 使っていた抗がん剤が効かなくなってきたので、新しい抗がん剤を投与する → 腫瘍が小さくなる → またまた腫瘍が大きくなる → また新しい抗がん剤を・・・、以下無限ループ。

もうね。ほとんどこのパターンです・・・。

腫瘍が大きくなったり小さくなったりを繰り返しながらも、抗がん剤の副作用は体に蓄積されていくので非常に苦しそうでした。

なかには副作用の厳しさを伺える悲惨な写真を載せている人もいました。これでも5年生存率は伸びているんでしょうが、どうなんでしょう・・・。

でもよく考えてみると、闘病ブログのなかには抗がん剤をしていない人自体がほとんどいなかったので、抗がん剤なしの人はもっと悲惨な可能性もあります。

いずれにしろ、もっと詳しく調べてみる必要がありそうです。そもそも退院してから10日間で結論を出すこと自体無理ですよね。 (^^;

(とりあえず、まだまだ時間が必要だな・・・。)と、A先生の話を聞きながらそのように考えていました。

A先生の話は続く・・・。

A先生:「新里さんのケースではmFOLFOX6療法という、いくつかの抗癌剤を組み合わせる治療法をお勧めします。ほかには5-FU/LV療法、UFT/LV療法、capecitabine療法などがあります。どれになさいますか?」

提示された4つの治療法についての知識が全くないので、「しばらく考えさせて下さい」の旨をA先生に伝えました。

A先生はゴールデン明けにでも治療を始めたいとおっしゃっていたので、それまでに外来を1回入れましょう、という事で、5月6日に治療方針を決定するということに決めました。

(まだ時間はある!)抗癌剤について、ガンについてとことん勉強しようと思ってその日は帰りました。

このブログの運営は、皆様の「支援」によって成り立っています。

ご支援のお願い
私が目指しているもの

トップへ戻る