ポート埋め込み手術の体験談

(また手術かよ・・・。)という気持ちはありました。私自身、「(自分のケースでは)抗がん剤治療は無駄だ」と考えていますので、その無駄な事をする為に高い費用を払ってまで手術をする必要があるのか?って憤りや後悔にも似た感情はありましたが、改めて自分の心の弱さを省みることができたのと、「このような手術や抗がん剤の体験レポートのネタが出来たんで、むしろラッキー♪」と、無理矢理解釈して手術に臨みました。

A先生が執刀医をしてくれました。「手術というか、処置って言ってもいい」と、A先生がおっしゃっていたので、余程簡単な手術なのだろうと思います。私も安心して手術に臨みました。

手術は昼の12時からでした。

その日は朝飯は食べずに腹をすかしながらN病院に行きました。

簡単に手術の内容を説明しますと、左胸の鎖骨の下の部分を切開し、そこからカテーテルという細い管を心臓の太い血管内に挿入し、カテーテルとポートを接続し、その後、ポートを皮膚内に埋め込み、切開部分を閉じて終了です。

そうすることで、上でも説明したように、ポートに点滴針を指すだけで抗がん剤がカテーテルを通って、心臓に直接抗がん剤を送り込むことが出来ます。

心臓は全身に血液を送り込むポンプみたいなものですから、心臓に流れてきた抗がん剤は効率よく全身に送られていきますので効果的に治療ができるというわけです。

受付を済まし、脈や体重を測り、ソッコーで2階の手術室へ行きました。

心境はというと、全く余裕でした。

既にへその上から20cm以上切開していますので、それに比べたらたいしたことないです。

手術時間も1時間ちょっとくらいと聞いていましたし、部分麻酔で意識もあるから、(お医者さんって、手術中どんな会話してるんだろう?)って、ちょっと楽しみなぐらいでした。

手術室に入り、着替えをして椅子に座って待っていると、A先生が入ってきました。

A先生:「こんにちわ、調子はどうです?かなり余裕そうですが(笑)」

私:「はい、大丈夫です^^ 今日はお願いします。」

ベッドに寝かされると、看護師さんがやってきて、左胸に消毒液のようなものを塗られました。それが乾くと、ヘルメットのようなものをかぶされ、その上から布をかけられました。

(いよいよはじまるのか・・・。)

A先生:「じゃ、新里さん、今から始めます。処置のように簡単な手術なので、すぐに終わります。気楽にしていて下さい。では、まずは麻酔の注射をします。」

私:「はい、お願いします。」

そこからは自分からはしゃべらず、A先生からの問いかけの時だけしゃべるようにしました。

布をかけられているので何をやっているのかは分からないのですが、カテーテルが血管内を通っていく感覚(血管痛みたいなやつ)はありました。

手術中は結構くだけた雰囲気でした。

看護師さんもA先生もいろいろ会話しながら、時に冗談や軽い笑いもありました。それくらい簡単な手術なのでしょうが、そのおかげで私もリラックスできたので良かったです。

手術から15分くらいでしょうか、A先生が、

A先生:「新里さん、血管は確保しましたので、もう手術の95%くらいは終了しました。もう少しですからね。」

私:「はい。」

とか言いつつも、それから手術終了まで40分くらいかかりました(汗)。

「皮膚を切られると熱い」とよく言われますが、本当にその通りでした。

で、ポートはこんな感じです。


ポート埋め込み手術

今は、簡単な腕立て伏せもできますし、軽い運動ならばなんの不便もありません。

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