玄米を短時間で発芽させ、旨み成分を十二分に引き出し、白米よりふっくら炊き上げる方法

短時間で発芽させ、ふっくら炊き上げる方法

~ これは、2011(平成22年)7月頃の話です。 ~

こんにちは、この記事は玄米シリーズの第3作目です。
前回までで玄米食のメリット・デメリットについてさんざん解説してきましたが、それらの知識を活かして「正しい玄米食」を行うには、「生きた玄米(=発芽する玄米)を選ぶこと」「正しい調理を(炊き方)行うこと」に、行き着きます。

生きた玄米(=発芽する玄米)を選ぶことにコツはありません。
前回述べたように、「食用玄米としての設備が整っているか?」「収穫した玄米を、どのように乾燥しているか?」など、現地に行ったりホームページの情報でチェックしたりすることで、ある程度は予測が立てられますが、水に浸けてみないと、実際のところはよく分かりません。

「発芽しない玄米は、ただの毒」でも解説しましたが、市販で売っている玄米はほとんど発芽しませんでしたし、ネットで「発芽する玄米」と謳っている玄米の発芽率も、30%くらいでした。20種類以上の玄米を水に浸けてみたのでよく分かります。

「うちは機械乾燥ではなく、昔ながらの天日干し(天日乾燥)の玄米ですから、100%発芽します!」

「うちは特殊な選別機を使用しているので、胚芽を傷つけず堅い外側の殻(籾殻)だけを削ぎ落とすことが出来るので、消化に優しく、かつ、100%発芽します!」

とか言っている通販の米屋さんでも、実際に水に浸けてみるとほとんど発芽しないわけです。(^^; ですから・・・。

玄米食をやるなら、発芽する能力を失っていない「生きた玄米」を選ぶのが大前提であり、かつ、その「毒性」を抑える為の方法を知っている必要があります。

これが玄米食をやるうえでの大前提です。
で、今日話すのが「毒性を抑え、なおかつ美味しく炊き上げる方法」で、次回話すのが「20万円くらいお金を無駄遣いして調べ尽くした結果、とうとう発見した【発芽率ほぼ100%の玄米】」を予定しています。

ということで、前回までの簡単な復習と次回の告知が終わったところで、本題である「炊き方」の話に入っていきたいと思います。

圧力鍋で玄米を発芽させ、おいしく炊ける方法

では、圧力鍋を使って玄米を発芽させ、粒の芯までしっかり炊きあげる方法を紹介します。

この方法なら、玄米の「旨み成分」「(抗がん成分を含めた)各種栄養素」を十分に引き出せますので、玄米食を楽しく続けることが出来ると思います。

最近は全自動で玄米を発芽させて(4時間から6時間)保温までしてくれるというスゲー炊飯器
があるらしいですが、私は圧力鍋で玄米を炊いています。

というのも、圧力鍋で玄米を炊いている知り合いがいて、その人の家にお邪魔したとき、玄米をごちそうになったことがあるんです。

それが普段食べている玄米とはあまりにも食感が違っていて、「ほんとに玄米なの?白米より柔らかくてモチモチしてるじゃん!これ、なんてやつ?」って、思わず叫んでしまいました。(笑)

そうすると、知り合いの身内の人が顔を出してきました。
この方は健康志向のお店を経営している本物の職人さんでした。どうりでおいしいわけです。

職人:「どうだ、うめーだろ(^ー^)」

私:「マジパネェっす!いったいどんな玄米使ってるんすか?」

職人:「ところがどっこい、玄米じゃーねぇーんだよなぁ、圧力鍋を使えばお前さんの玄米でもおんなじように炊けるぜ!」

私:「マジパネェっす!マジパネェっす!」

私もその職人さんもそんな言葉遣いはしていないのですが、そのときの様子はこんな感じでした。(笑)

普通に柔らかいので「7分づきでしょ?」って聞いたんですが、「米を見て3分づきか5分づきか7分づきか分からねーようじゃあ、まだまだだな(^ー^)」と、逆にやりかえされちゃいました。(苦笑)いや~、マジパネェっす・・・。

籾殻を取っただけの普通の玄米だそうです。
私と食べている玄米と同じ・・・。
それでなんでこうも食感が違うの?味も香ばしさを増してるし・・・。

ダメ出しされてもめげなかった私は、なんとかして職人さんから「玄米の秘伝の炊き方」を教えてもらおうとあれこれ画策しました。(笑)

これで商売しているわけですからもちろん無理でしたが、私の病気のことも知っていましたし、私の必死さも伝わったようなので、「秘伝そのもの」ではないけど、「圧力鍋を使って玄米を炊く方法」を直々に教えてくれることになりました。

職人:「今度お前さんがいつも食べている玄米を持ってきな。それでおんなじものを作ってやる。」

いちいち格好いい人です。(^^;
それから何日か経ったあとに、玄米を持って家にお邪魔しました。

その職人さんは私が持ってきた玄米を、洗米する前に手触りしたり何粒か口に含んだりして、

職人:「いい米使ってるじゃねーか!見る目があるのかないのか分かんねーやつだな(^ー^)

ど、どうやら米選びは間違ってはいなかったようです。(^^;
そして職人さんの宣言どおり、白米並みに柔らかくてモチモチしている玄米が炊き上がりました。「いかに今までの炊き方が間違っていたのか」が、よく分かりました。

繰り返しますが、

玄米が不味いのは、「炊き方」に問題がある

本当にその通りでした。職人さんによると、米によって

  • 炊飯時間
  • 水の浸水時間や分量
  • 火力や加熱時間
  • 圧力のかけ方

が違ってくるので、「私が普段食べている玄米を持ってこさせて、どんな玄米か調べる必要があった」と言っていました。

米の構造

私の玄米は皮が堅いそうなので、「水の量」「浸水時間」「圧力のかけ方」を、少し工夫する必要があると言っていました。(ここまでしてくれて、Tさん本当にありがとうございました。)

ですから、これから紹介する「圧力鍋を使った玄米の炊き方」は、私が普段食べている福岡江久母さんの無農薬&無肥料玄米専用の炊き方なので、もしかしたらあまり参考にはならないかもしれませんが、(米に限らず)圧力鍋で調理する場合、上に挙げた4つのポイントが調理を重ねるうちに経験的に分かってくるものなので、これを目安に自分の「お好みの硬さ」「お好みの味」を見つけていただけたら、と思います。

ということで、前置きが長くなりましたが、「素人でも簡単に出来る!圧力鍋を使って玄米を発芽させ、ふっくらもちもち玄米の美味しい炊き方」をご紹介します。圧力鍋を初めて握った私でもすぐに出来ましたので、男女問わずすぐに作れると思います。ではでは、いきましょう!


玄米を発芽(もしくは発芽状態)させる工程その1:やかんで40℃前後のお湯を沸かすやかんで40℃前後のぬるま湯を沸かし、圧力鍋に移す。

やかんでお湯を沸かす

ぬるま湯は、圧力鍋の半分くらいの容量になるようにします。

圧力鍋に40℃前後のお湯が半分くらい入っている

こういう感じです。水温が結構大事なので、水温計などできっちり水温を40℃前後になるように、水を足すなどして調整しておいて下さい。

「水の量多くね?(´・ω・`)」と思う方もいらっしゃるかもしれませんが、その理由は後で説明します。

因みに、なんで「40℃前後」と曖昧なのかと言いますと、米によって浸水の最適温度が違うからです。私の玄米の場合は40℃よりちょっと低めが良いような気がします。

また、私はお湯を沸かしている間にサッと洗米を済ませています。「あまりゴシゴシするな。軽く揉む程度でいい」と、職人Tさんも言っていました。

洗米の様子


玄米を発芽(もしくは発芽状態)させる工程その2お湯を圧力鍋に移し、そこに玄米3合(540ml:4~6人分)と雑穀米を入れ、蓋をして4時間~6時間放置する。

圧力鍋で玄米を浸水させている様子:玄米を雑穀米と一緒に4時間から6時間ほど浸水させ、短時間で発芽状態にさせる

図のようにして玄米や雑穀米を圧力鍋に入れ、きっちり蓋を閉めます。そして一晩中ほったらかしにしておくんですね。

一晩中と書きましたが、私の場合は夜眠る前に一連の準備を済ませています。(※カメラも、眠るちょい前に撮っています)
次の日の昼前には既に浸水時間を満たしているので、さっと水換えして玄米を炊いています。

面倒くさっ!

と感じるかもしれませんが、お湯を沸かし、それを鍋に移して玄米と雑穀米を入れるだけですから、10分もあれば出来てしまいます。ですから、意外とそうでもないんですね。やってみたら分かります。

で、次の日に玄米を炊くわけですが、圧力鍋なら1時間もあれば炊けちゃいます。
4時間くらい遡って準備しなければならない炊飯器と比べて短時間で調理出来る為、かなり経済的ですし、むしろ時間や労力が省けると思います。

今回紹介する方法は、ただ単に玄米をふっくらモチモチ炊き上げるだけではありません。

「職人Tさん秘伝の炊き方」では、炊き上げる前の工程で玄米を発芽(もしくは発芽状態)させるのですが、なんとこの方法を使えば、発芽するのに最低でも1日か2日はかかる玄米が、たった4時間から6時間で発芽させることが出来るのです。

これがミソなんだよ( ̄ー ̄)ニヤリッ

職人Tさんは自慢げにそう言ってましたね。(^^;
まぁ、確かにこの短時間で玄米を発芽させてしまうのは凄いです。

因みに、これがたった4~6時間で発芽させた玄米です。

超短時間で発芽(または発芽状態)させた発芽玄米

発芽しているのもあればしていないのもありますが、職人Tさんが言うには、この工程で発芽していない玄米がたくさんあっても問題ないんだとか・・・。

というのも、芽が出ていなくても「発芽の兆候が見られる状態(発芽状態)」になっていれば、既に玄米の芯まで水分が浸透しているのでふっくら炊き上げることが出来るし、「発芽抑制因子(アブシジン酸)」の呪いも解けて、「発芽促進因子」が活性化している状態になっているそうです。

発芽促進因子が活性化する条件は、「水」「温度」「酸素」です。
酸素は水中に含まれていますので、実質「水」と「温度」だけ考えていればいいのですが、浸水中の玄米にたくさんの酸素を送るために、水は多いほうがいいのです。①の方で鍋の半分ほど水を入れたのは、そういう理由があるわけですね。

「米粒全体が水に浸かる程度の水量で良い」という意見もありますが、それでは酸素を玄米に十分供給できませんし、水量が足りないと水温が冷めるのが早くなりますからね。

圧力鍋の蓋をキッチリ閉めれば魔法瓶的な役割を果たしてくれますが、それでも水温が冷めるのが早いことには変わりはありません。浸水用の水は、たくさん入れるに越したことはないのです。

また、「水に浸け過ぎると味も落ちて米粒が痛む」という意見もあります。
しかし、米は一定量の水分を吸収すれば、それ以上は吸い込みませんし、4~6時間程度で味が落ちたり米粒が痛んだりすることはありません。もしあるとすれば、その米は「品質が悪い」「生命力がない」ということなので、次回から買わなければいいと思います。


炊く前に、水を入れ替える水を入れ替える。

鍋内にある水を入れ替えている様子

さて、玄米を十分に浸水させたあと、いよいよ炊くことになりますが、その前に水を入れ替えします。

少し堅めに炊きたい人は、玄米1合につき、水も1合分(180ml)。柔らかめに炊きたい人は、玄米1合につき、水は1.5合分(270ml)を目安に水の分量を調整して下さい。

職人Tさんによると、水の分量で圧力のかかり具合が決まると言っていたので、ここは大事な工程らしいです。

確かに玄米1合に対して、水1.5にするか1.3にするかで結構食感が違ってくるので、何回も調理を重ねながら自分の好みのポイントを見つけていただけたらと思います。


玄米を圧力鍋で炊くその1:15分間中火にかける。15分間「中火」にかける。

中火で15分間玄米を炊いている様子

キッチリ蓋が閉まって「圧力がかかる状態になっている」ことを確認したあとで、15分間「中火」にかけます。

「中火」って具体的にどれくらいよ?

って、男性ならすぐにツッコミたくなると思いますので、(私がそうでした 笑)簡単な表を作りました。

強火

強火

炎が鍋底に満遍なく行き届いている状態。一番火力が強い。炒め物、肉や魚を焼く時に用いられる。

中火

中火

炎の先端が鍋底に当たるか当たらないかの状態。野菜を茹でたり、料理のアク取り時に用いられる。強火だとアクが散る。

弱火

弱火

中火の炎の高さの半分くらいの状態。食材の芯までじっくり火を通す時に用いられる。

極弱火(とろ火)

極弱火(とろ火)

かろうじて炎がついている状態。長時間炊いたり煮込んだりする時に使われる。

この表を参考にして火力を調整していただければいいのですが、最終的には圧力のかかり具合によって火力を調整するようにします。

圧力表示器によって火力を調整

つまり、中火でしばらく加熱していくと15分前後で圧力表示器の目盛りが2段目まで上がってきますが、2段目を超えてきたら火力を絞り、「15分の間は2段目の目盛りで安定するように、火力を調節する」ということです。

15分間は、その火力・圧力でじっくり炊くようにします。


玄米を圧力鍋で炊くその2:5分間「強火」にかける。5分間「強火」にかける。

5分間強火で玄米を炊いている様子

5分間「強火」にかけます。
圧力表示器が2目盛り目を少し超える程度で安定するように火力を調整します。

圧力のかかり過ぎにはくれぐれも注意して下さい。

職人Tさんによれば、この工程で「小さなカニ穴」というものができ、全ての米粒に「熱」「圧力」「水蒸気(水分)」が満遍なく行き渡るそうです。

このカニ穴が出来れば、弱火や余熱調理でも十分に熱を通せるようになります。


玄米を圧力鍋で炊くその3:20分間「極弱火」にかける。20分間「極弱火」にかける。

20分間「極弱火」で炊いている様子。この段階はご飯にじっくり熱を入れる。

この段階までくれば、鍋の中に玄米を炊く為の理想の環境が作られていますので、「極弱火」でじっくり玄米に熱を通します。圧力表示器は気にしなくて構いません。


玄米を圧力鍋で炊くその4:15分間「蒸す」。火を消して、15分間
「蒸す」。

15分間余熱調理している段階

火を消すことによって徐々に圧力が下がっていくので、米粒が蒸らされながら、ゆっくりと水分を吸収していきます。

そうすることで、ふっくらとして芯まで柔らかくなったツヤのある玄米になります。

また、玄米をなるべく多く炊いたほうが、鍋の中で玄米がぎっしり詰まって余熱が逃げにくいので、より美味しく炊けます。

ただ、これは圧力鍋の大きさに関係してくる話だと思いますので、ご自身の持っておられる圧力鍋の大きさを考慮しながら「1度に炊く量」を決められたらいいと思います。

圧力表示器がきちんと下がり切っているのを確認してから蓋を開ける

圧力鍋を扱う際の注意点私のような料理初心者の方も読んでいるかもしれないので念の為に言っておきますが、必ず圧力表示器が下がりきってから蓋を開けるようにして下さい。「突沸現象」というものがあるらしいです。(参考 → ほぼ日刊イトイ新聞-主婦と科学。

私の場合は圧力表示器が下がりきってもすぐに開けずに、5分くらい経ったら鍋を軽くゆすった後で少しずつ蓋を開けるようにしています。職人Tさんによると、「これが一番安全な蓋の開けかただ(`・ω・´)キリッ」と言っていました。


以上が、私が職人Tさんから習った「秘伝の玄米の炊き方」です。
あとは炊き上がった玄米をかき混ぜながら炊飯器に移し、保温状態でいつでも好きな時に食べられるようにしています。

私は小さい頃からよく質問する子供でした。
今回もTさんを質問責めにしたのですが、(笑)その都度丁寧に答えて下さり、1つ1つの工程全てに意味があって本当に感心させられました。料理って奥が深い・・・。

よかったら試してみて下さいませ。マジでおいしいです。(^ー^)

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130 Responses to “玄米を短時間で発芽させ、旨み成分を十二分に引き出し、白米よりふっくら炊き上げる方法”

  1. 七瀬 より:

    新里さん

    ご返答ありがとうございました。
    遅くなり申し訳ありません。

    炊いた発芽玄米を冷蔵庫で冷やすのも駄目だったんですか?
    ただ正直、それはあまり気にしなくてもいいレベルの問題ではないでしょうか。
    というのは、炊いた玄米というのはもう完全に「死んだ米」だと思うからです。

    発芽させるとアブシジン酸が不活化する・また乾燥させるとアブシジン酸が活性化する。
    これらはまだ炊飯前の、玄米がまだ生命力を持った、生きた状態だからこそ起こる現象だと思います。
    生命の神秘といってもいいのではないでしょうか。

    ただ炊飯後の玄米というのはやはり死んだ米であって、もうそういった反応は起こってこない。
    ゼロではないかもしれないが、ほぼ気にする必要のないレベルではないかと…
    新里さんのこちらの記事でも、あくまで「そういう可能性がある」としか書かれていませんよね。
    https://大腸がん闘病記.jp/dietetic_treatment_of_large_intestine__cancer/the-demerit-of-a-diet-on-brown-rice.html#the-two-methods-of-detoxifying-poison

    私は圧力鍋で炊いた玄米を保温器に入れておく「寝かせ玄米」スタイルです。
    ただあれ、玄米がだんだん赤くなっていきますよね?
    あれって体に悪くないのかな? っていう気がしています。

    • 新里(管理人) より:

      七瀬様、コメントありがとうございます。

      炊いた発芽玄米を冷蔵庫で冷やすのも駄目だったんですか?
      ただ正直、それはあまり気にしなくてもいいレベルの問題ではないでしょうか。

      というのは、炊いた玄米というのはもう完全に「死んだ米」だと思うからです。

      発芽させるとアブシジン酸が不活化する・また乾燥させるとアブシジン酸が活性化する。
      これらはまだ炊飯前の、玄米がまだ生命力を持った、生きた状態だからこそ起こる現象だと思います。

      アブシジン酸は、少なくとも150℃以上の熱を加えないと、その後に冷えたり乾燥したりすると再度活性化してきます。

      ですので、炊いた玄米をその後冷蔵庫などで保管するのはマズイのです。

      ただ炊飯後の玄米というのはやはり死んだ米であって、もうそういった反応は起こってこない。ゼロではないかもしれないが、ほぼ気にする必要のないレベルではないかと…

      「ほぼ気にする必要のないレベル」かどうかは、その人の本来持っている「体の強さ」があるので、ある程度個人差があるかもしれません。

      おそらく、このサイトを通じて1000人近くの人に炊き方のアドバイスをしてきましたが、炊き方を工夫することで体調が劇的に改善した人が大多数です。

      なかには、「もう何十年も玄米食を続けているが、(普通に炊き続けて)体調を崩したことは一度もない」という方も若干いらっしゃいました。そういう方は「持って生まれた体の強さ」があるので、アブシジン酸による害を受けても実感しないのです。

      私は、「持って生まれた体の強さ」がなく、それどころか体は元々病弱なほうだと思うのですが、玄米を普通に炊いて食べていると、どんどん体調が悪くなっていきました。具体的には、「疲れやすい」「体重がどんどん減る」「肌がどす黒くなる」などなどです。

      しかし、「特に体調を崩しているという実感はない」という人でも、私が紹介した炊き方をしたところ、「さらに体が強くなった気がする」とか「何時間仕事をしても、ほとんど疲れなくなった」とか「ストレスが軽減された」などの報告を多数受けました。

      ですので、元々体の強い方であっても、(今まで感じていなかっただけで)アブシジン酸による「マイナス効果」を被っていたのではないかと考えられます。

      「気にするレベルか、そうでないか」は、両方自分の体で試してみたら分かると思います。

      私も「抗がん剤が治療に効果的なのかどうか?」については、様々な論文を読んで勉強しましたが、結局のところ「やってみる」「やめてみる」を両方試し、血液検査やCT画像のデータを見比べてみないと分からないと思います。私はそう考えたので、両方試しました。そして1回だけやって「抗癌剤治療を拒否する」という結論に達したのです。(参考:抗がん剤治療は(状況にもよるが)やはり微妙だと思う

      私の記事はあくまで参考意見ですが、それが七瀬様にとっては合わないケースも十分あり得ると思うので、色々なやり方を試されるといいと思います。

      新里さんのこちらの記事でも、あくまで「そういう可能性がある」としか書かれていませんよね。

      誤読させるような表現をしてしまって申し訳ありません。
      私自身は、かなり確信を持って書いています。

      ただ、医療と同じように「全ての人に100%当てはまる」という傲慢な気持ちは毛頭ありませんので、そういう書き方・表現に留めております。

      私は圧力鍋で炊いた玄米を保温器に入れておく「寝かせ玄米」スタイルです。
      ただあれ、玄米がだんだん赤くなっていきますよね?
      あれって体に悪くないのかな? っていう気がしています。

      私も同じスタイルですが、小豆や黒豆などの雑穀を加えないかぎり、普通は変色しないと思います。

      もし、それらを加えていないにも関わらず、変色しているのであれば、圧力鍋で炊く際の水加減、あるいは火加減が間違っていて焦げている可能性があります。焦げっぽい味がしていれば、その可能性が高いと思います。

      参考になれば、幸いです。

      新里

  2. はじめまして。

    はじめて御サイト様の記事を読ませていただきました、レモにゃん☆という者ですm(__)m

    私は何年も玄米と黒豆と雑穀を一緒に炊き込んで食べる生活をしておりましたので、玄米の毒性を知ったときはショックでした。
    ですが、今回知ることができて良かったと思っております!!
    ありがとうございます!!(o_ _)o))

    それで、申し訳ないのですが少し質問をさせていただいてもよろしいでしょうか??

    1.もし発芽させた後に圧力鍋で炊いた場合はアブシジン酸と言う毒は死んでくれるのでしょうか?それとも、発芽させた後に乾煎りもしないとアブシジン酸はまた復活してしまうのでしょうか?

    2.では、豆類や雑穀類なども同じなのでしょうか??

    ちなみに、私はいつも多めに炊き置きをして冷凍する派なので不安です。

    よろしくお願いいたしますm(_ _)m

    • 新里(管理人) より:

      レモにゃん☆様、コメントありがとうございます。

      1.もし発芽させた後に圧力鍋で炊いた場合はアブシジン酸と言う毒は死んでくれるのでしょうか?

      残念ながら、死にません。アブシジン酸を死活化させるためには、150℃から180℃、一説には200℃前後の高温で煮たり煎ったりする必要があると言われています。

      そのような高温状態は炊飯器や圧力鍋や土鍋では実現できないので、発芽させた玄米であっても、その後冷えたり、水分を失って乾燥したりしてくると、アブシジン酸は再度活性を帯びてきます。

      水に一定時間漬けていても、アブシジン酸は「不活化」はされますが「死活化」はしません。ここらへんが勘違いしやすいところなのですが、水に一定時間浸けて発芽させたとしても、その後に炊飯したとしても、お米が乾いたり冷蔵庫で冷やして保存したりすると、再度アブシジン酸が活性を帯びてきます。

      ですから冷蔵庫で保存したり、おにぎりにするのは、玄米では適していません。
      150℃以上の超高温で煎らない限り、アブシジン酸は死活化されていないからです。

      2.では、豆類や雑穀類なども同じなのでしょうか??

      これについても同じです。玄米などの豆類は、乾煎りなどをして高温で煎らないかぎり、発芽抑制因子(アブシジン酸)や酵素抑制物質などの毒性は存在したままです。

      大豆も豆類ですが、ローストするじゃないですか。コーヒー豆だって焙煎処理しますよね。

      発芽抑制因子(アブシジン酸)などの毒性を完全に消すために行っているのです。

      乾煎りや焙煎処理等をすれば、玄米は(発芽している・していないに関わらず)アブシジン酸の毒性は「不可逆的」に消え去ります。超高温により、化学構造が完全に変性してしまうからです。

      私は何年も玄米と黒豆と雑穀を一緒に炊き込んで食べる生活をしておりましたので、玄米の毒性を知ったときはショックでした。

      そうなのですね・・・。私も同じでした。私もガンを治すために玄米を食べ始めたのですが、食べ始めてからやけに疲れるし、しっかりご飯を食べているのにも関わらず、体重がどんどん痩せてくるし、肌の色がどす黒く、友達から「顔色が悪い」と言われ続けていました。

      レモにゃん☆様のサイトも、少し拝見させていただきました。

      食事やセラピーを駆使してアトピーを治されたのですね。お肌の悩みは女性にとって切実な問題でしょうし、お辛かっただろうと思います。

      ただ、私が思うに、「玄米の毒性に関する知識がなかったことが、かえってアトピー改善につながった」可能性があるのではないかと私は思っています。

      これはあくまで私の考えなので、話半分で聞いて欲しいのですが(笑)、玄米に限らず、あらゆる植物や果物には、「フィトアレキシン」という植物性のアレルギー物質が入っています。アブシジン酸や酵素抑制物質も、大雑把に言えばそれらの一種であると考えてもらっていいです。

      新鮮な野菜や果物であるほど、農薬や化学肥料で育てられていない作物ほど、それらの物質は、質も量も強力になります。それは生命力が強い証拠でもあり、移動できない(逃げられない)植物は、そうやって動物から食べられないように身を守っているのです。

      農薬肯定派の人は「新鮮な作物が身体にいいとは限らない、むしろアレルギー物質が強くなっているので、身体に害があるかもしれない」と主張します。

      その主張も一理あるにせよ、アレルギー物質も適度に身体に摂り入れて免疫を鍛えないと、体が弱くなってしまうのです。

      免疫も「筋トレ」みたいなものなので、たまには「体に悪そうなもの」や「雑菌が多少入っていそうなもの(苦笑)」も食べないと、(インフルエンザや食中毒など)いざという時という状態になった場合、体の抵抗力(免疫力の一種)が育ってないので、重篤な状態になってしまうことが多いのです。

      アトピーのような疾患は、添加物や有害金属などの化学物質が体に蓄積されることによって「過剰な免疫反応(アレルギー反応)」が起こることが原因なのですが、重金属や添加物による汚染は、他の人も同程度にあります。アレルギー患者だけに特別に体内に蓄積されているわけではありません。

      それでも、アレルギー体質の方「だけ」に、アトピー、食物アレルギー、薬物アレルギーといった症状を引き起こしやすいのは、「免疫細胞の働きが、少しおかしい」からです。

      つまり、体から毒物を排出する「だけ」では、アレルギー反応は治りません。
      それと共に「免疫細胞の働きを正常にしなければいけない」のです。

      先ほど「免疫は筋トレである」と書きましたが、レモにゃん☆様の場合、玄米を食べることによって有毒な金属の排出が促進されたとともに、「アブシジン酸によって免疫細胞が絶えず刺激されていたのではないか」と考えられます。

      アブシジン酸(筋トレ)によって免疫細胞が鍛えられ、アレルゲン物質に過剰に反応しなくなり、アトピーなどのアレルギー症状がおさまった可能性も考えられます。

      体に害を与えるアブシジン酸なのですが、レモにゃん☆様にとってはそれが「(結果的に)良い方向につながった」のかもしれません。

      もし玄米を食べ続けて、「疲れやすい」とか「体重が痩せる」とか「肌が黒ずんでいる」とか、そういう症状が特になければ、今までどおりの炊き方で「玄米食」を楽しんでもいいと思います。

      ただ、「免疫力の筋トレ」という観点だけで言えば、玄米よりもヤクルトなどの「乳酸菌を摂る」ことのほうがはるかに効率的ですので、そちらを利用するのもいいかと思います。

      以上が私の考察なのですが、あくまで考察なので、正しいかどうかは分からないです。
      なにか参考になるのであれば、幸いです。

      新里

      • おはようございます。

        わぁ~~!!新里様、とてもご親切ご丁寧なご返信をしていただき、ありがとうございます!!(*≧≦)

        今までは玄米を約24時間ほどお水に浸けてその後に煎っていない生の黒豆や雑穀などと一緒にお鍋で炊いておりましたが、今後はその玄米や黒豆や雑穀を一度フライパンなどで煎ってから炊くようにしようかなと考え始めて来ましたm(__)m

        新里様、本当にありがとうございます!!m(_ _”m)

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