ショウガ(生姜)やココアで低体温症(冷え性)が治るわけがない

冷え性(低体温症)を根本的に改善させるには?

まさかのショウガ超え!冷え性には「ココア」が最適と判明!

そう簡単に冷え症(低体温)が治ったら苦労しませんよ・・・。
一時的に体を温めることは出来るかもしれないけど、しばらく経ったらまた冷えるでしょ。
「また飲むの?」って話です。

なにか食べ物を食べて体を温めるのではなく、「熱を発する体」を作り上げない限り、本質的に冷え症(低体温)は治りません。これもガンと同じように、生活習慣病の一種です。

「冷えは万病の元である」と言われますが、これは正しいです。ですから深刻な病気に至らないうちに、出来るだけ早く解消しなければならないのですが、「冷え症改善」を謳っているサイトを見渡してみると・・・。

  • 生姜(ショウガ)を飲みましょう^^
  • ココアを飲みましょう^^
  • 半身浴をしましょう^^
  • 靴下を履きましょう^^
  • ヒート系インナーを着ましょう^^
  • ウォーキングをしましょう^^
  • 白湯(さゆ)を飲みましょう^^

などと、小手先のテクニックしか書かれていません。
もちろん上記に挙げたものは間違いではないし、実際に私が実行しているものもいくつかあるのですが、「本質」ではありません。そして、「本質」とはシンプルなものです。

ただ、「簡単でお手軽に出来る♪」という意味ではありません。
冷え性(低体温症)は、ガンと同じように生活習慣病(慢性病)ですので、(難易度は違えど)治しかたはほとんど変わりませんが、数ヶ月で治る類のものではありません。

このブログで何度も主張していることですが、
生活習慣病(慢性病)を治すのなんて、ほんとシンプルなんですよ。
(※「簡単に出来る」という意味ではなく)

糖尿病とか、高血圧とか、脳卒中とか色々種類はありますが、「考え方」も同じ、「治し方」もほとんど同じ、悩む必要はほとんどない。黙々と実践すれば自動的に治るものなのです。
(※なかには後遺症が残るものがあって、完全に「以前の状態」に戻れない病気もありますが、少なくとも再発はしないでしょう)

事実、私は大腸がんになるずーっと前から、というか、学生の頃から冷え性でしたが、ガンの再発防止の為に諸々のことを実践していたら、意図せず冷え性が治ってしまいました。

「正しいやり方」を実践すれば、様々な病気が同時に治っていきます。

考えてみれば当たり前なのですが、生活習慣病と呼ばれる個々の病気は「生活習慣によって作られる」ものです。つまり根本の原因が一緒ですから、連動して発症する傾向があります。

高血圧の人は心疾患を患うリスクが高いですし、脂質異常症を同時に患っていることも多いです。(参考:幼児期の肥満に気をつけよう 後に高血圧や心疾患を患うリスクを高める可能性,脂質異常症はなにがこわいの? - 厚生労働省

糖尿病の人がガンになるリスクは、健常者がガンになるリスクより数倍高いですし、肥満の人は心臓病、高血圧になる確率が4倍ほど高いです。糖尿病&がん患者は、鬱(うつ)を発症する確率が2倍になることが分かっています。(参考:糖尿病とその後のがん罹患との関連について,独立行政法人 国立精神・神経医療研究センター 社会精神保健研究部,精神疾患の9割は生活習慣病?

このように、全ての生活習慣病は「連動している」と考えて間違いありませんから、1つの生活習慣病が改善すれば、その他の生活習慣病も改善していくはずです。

改善していかないのであれば、それは「治療法が間違っている」と考えるべきであり、「単に症状を抑えている」のであって治癒ではありません。

今回紹介するのは「冷え性(低体温症)を治癒させる方法」ですが、これを実践すれば、その他の病気や不快症状も同時に改善していくでしょう。

それは「冷えは万病の元である」という格言どおり、冷え性(低体温症)は本質的に生活習慣病であり、様々な疾患と連動しているからです。

この記事の通りに実践すれば、そのことが身に染みて実感できるはずです。

  1. 冷え性(低体温症)を治すコツは、たった3つしかない
    1. 3つの要素の優先順位
  2. 内臓脂肪が「冷え」を助長させている
    1. 脂肪は温まりにくく、冷めやすい性質を持っている
    2. 悪玉サイトカイン(アディポサイトカイン)を分泌し、あらゆる生活習慣病を誘発させる
  3. 「冷え性(低体温症)」を甘くみないほうがいい・・・。
    1. 冷え性の人は、老けやすい
    2. なぜ食生活を改善しても、効果が上がらないのか?
    3. いくら寝ても疲れがとれない・・・。
    4. 病気にかかりやすく、治りにくい・・・。
  4. 低体温の人はガンになりやすく、転移しやすい
    1. なぜガン細胞は、免疫細胞の攻撃をすり抜けられるのか?
    2. 転移ガンにも効果的な温熱療法
  5. まとめ

冷え性(低体温症)を治すコツは、たった3つしかない

繰り返しますが、私は「ガンは生活習慣病である」と考えており、同時に「冷え性も生活習慣病である」と考えています。

そして、生活習慣病は「生活習慣によって作られる」病気であり、「原因が一緒だから、治療法も一緒である」と説明しました。(※「生活習慣を改善する」という意味で一緒)

私のガン治療は、3つの柱から成り立っています。
それは、「適切な精神」「適切な運動習慣」「適切な食生活」です。

「冷え性も同じ生活習慣病なら、この3つで治るはずだ!」というのが私の考えです。

起床時の私の基礎体温

実際に私の冷え症は、この3つで治りました。手術から間もない頃の私の基礎体温は35℃の前半台でした。午後の「体が活発に活動している時期」でさえ、35℃前半の低体温だったのです。今測ってみると36.6でした。

基礎体温ですから起床直後(私は朝が早いので、4時半くらい)に測ったものです。
就寝中や寝起きの直後が最も体温が低いときですから、日中の活動中の体温はおそらく37℃を超えているでしょう。ですから、「この3つを実践することで冷え性は治る」と確信しています。

3つの要素の優先順位

余談ですが、この3つの優先順位は、「生活習慣病によって異なる」と思っています。
例えばガンなら、

「適切な精神」 > 「適切な運動習慣」 > 「適切な食生活」

でしょうが、冷え性の場合は、

「適切な運動習慣」 > 「適切な食生活」 > 「適切な精神」

でしょうね。

ただ、「適切な精神」の優先順位が低いというよりも、「この3つで適切なバランスをとる」としたほうが正しい解釈です。(※「その病気にとっての適切なバランスがある」と考えています)

優先順位の低い要素を軽んじるわけではなく、バランスをとって3つとも正しく実践することで、糖尿病だろうがうつ病だろうが、「あらゆる生活習慣病は治っていく」と個人的には考えています。(※医学や科学を無視するわけではありません。「併用して行っていく」という意味です)

ということで、これから冷え性(低体温症)を改善する為の3つの要素を、優先順位の高いものから順に解説していきますが、その前に「冷え性(低体温症)の悪の根源は何か?」を明らかにしていきたいと思います。

原因が明らかになれば、おのずと対処法も明らかになります。
(※長くなったので、冷え性の具体的な改善方法は次回に回すことにしました)

内臓脂肪が「冷え」を助長させている

内臓脂肪と冷えの関係

先程も書きましたが、「冷え性(低体温症)を治す為に、体を温める」という発想は間違っています。

体は温まるかもしれませんが、「何故、体がこうも冷えるのか?」の根本原因を改善しない限り、「冷え」が引き連れてくる万病から逃れられることは出来ません。せいぜい応急処置にしかならないのです。

その根本原因とは何か?結論から書くと、ストレス内臓脂肪です。

脂肪は温まりにくく、冷めやすい性質を持っている

脂肪は、温まりにくく冷えやすい性質があるため、冷えを強く感じる人は運動して燃やす必要があります。

特に内臓脂肪は、「内臓についている脂肪」ですから、内臓の温度を下げてしまいます。内臓の温度の平均値は37.2度から38度と言われています。つまり、そのくらいの温度で活発に機能するということです。

内臓の温度が下がってしまうと臓器の働きが悪くなり、あらゆる代謝が滞ってきます。
代謝が滞ってくるとさらに低体温が進み、そのままほおっておくと「慢性的な冷え性」になってしまいます。「悪の根源は内臓脂肪である」と言っていいでしょう。

内臓脂肪は、皮下脂肪と違って「見た目」ではついてるかどうか分かりません。
スマートな方でも、検査をしてみると内臓脂肪がどっさりついている方がいるようです。このように、低体重または標準体重でありながら体脂肪率が高い人のことを「隠れ肥満」といって、最近そのような人が増えているようです。(参考:隠れ肥満女性の食行動パターン及び食事介入効果の生理学的検証

悪玉サイトカイン(アディポサイトカイン)を分泌し、あらゆる生活習慣病を誘発させる

内臓脂肪によるアディポカイン分泌による健康への影響

このように、内臓脂肪はあらゆる内蔵機能を低下させてしまいますが、もう1つ「ヤバイこと」があります。それは、内臓脂肪から分泌される「アディポサイトカイン」という生理活性物質が、様々な悪さをしてしまうことです。具体的には・・・。

  • インシュリンの働きを低下させて糖尿病を誘発させる(高血糖)
  • 血管に炎症を起こして動脈硬化を誘発させる
  • 血栓が作られやすくなり、動脈硬化を誘発させる
  • 血管を収縮させて、高血圧を誘発させる
  • あまり満腹感を感じなくなり、過食を誘発させる

脂肪のバランスで、体に与える影響が全然違う

出典:メタボリックシンドロームの概念確立までの歴史的背景

脂肪細胞は、増えすぎなければ体によい影響を与える「善玉アディポサイトカイン」を分泌するのですが、脂肪細胞が増え過ぎると「悪玉アディポサイトカイン」をたくさん分泌するようになります。そして、内臓脂肪が分泌するサイトカインは、そのほとんどが悪玉アディポサイトカインです。

上記に挙げたように、悪玉アディポサイトカインはあらゆる生活習慣病を誘発させます。冷えが万病の元と言われるのは、主にこいつの仕業なのです。

内臓脂肪を取り除けば体は冷えにくくなりますし、悪玉アディポサイトカインの分泌も減少してきます。ですから、冷え性(低体温症)を改善するには、内臓脂肪を取り除くことを第一に考えるべきなのです。生姜(ショウガ)やココアなどの応急処置をやることは必ずしも否定しませんが、そこに内臓脂肪がある限り、慢性的な冷え性(低体温症)が解消されることはないのです。

「冷え性(低体温症)」を甘くみないほうがいい・・・。

脂肪のバランスで、体に与える影響が全然違う

出典:【おしえて!】隠れ冷え性、男性の冷え性…意外と知らない冷え性のこと

内臓脂肪によって、あらゆる内臓が冷やされ続けることは、体にとってものすごいストレスです。

ガンと同じように、大事に至るまで自覚症状がほとんどなく、「寒い(´・ω・`)」くらいしかないのが「冷え性(低体温症)」の怖いところです。

体が冷えると具体的にどういうことが起こるのでしょうか?

冷え性の人は、老けやすい

体が冷えると、脳の視床下部と呼ばれる部位が「ストレスだ!m9(`・ω・´)」と認識します。

視床下部は、「自律神経」や「ホルモン分泌」をコントロールしているところで、体の機能を調節する司令塔みたいな役割を果たしています。

この司令塔が「冷え」や仕事や人間関係などの「ストレス」に慢性的に晒されると、この2つの機能が狂ってきます。これが一時的なストレスならばそれほど問題はありませんが、それが慢性的になるとかなりヤバイのです。

自律神経が狂うと、血管が収縮して血流障害が起きます。
血液は細胞に酸素とその他の栄養素を届けるのが役目なので、血流が滞って栄養供給源を絶たれた細胞は疲弊しきってしまい、老化が促進されます。

細胞が栄養不足ということは「エネルギーを作れない(発熱できない)」ということなので、さらに冷えが進みます。

冷え症の人はしっかりご飯を食べてても、それが燃やされないので、ある意味「栄養失調の人と同じ状態になっている」と考えていいでしょう。仮に栄養素をバランス良く摂っていたとしても、それが使われなければ(代謝されなければ)意味がないということです。

意味がないどころか、それらが使われずにいつまでも体の中に老廃物として留まっていると有害です。

全部脂肪に変換されて体に蓄積されることになるでしょうし、もっと悪いのは体の粘膜を傷つけて炎症を起こす原因になったりします。

なぜ食生活を改善しても、効果が上がらないのか?

食事療法や栄養療法の成果が芳しくない理由は、実はここにあるのです。
「食生活を改善すれば、栄養代謝が改善される」という専門家が多いのですが、それだけで代謝が改善されるほど甘くはないと思うんです。

新陳代謝を上げるには、食生活改善だけでは足りない!

出典:新陳代謝を上げる8つの方法!美肌・ダイエットに絶大な効果!!

代謝には「栄養素を摂る(または「体を作る」)」という工程と、「栄養素を排出する(または「体を壊す」)という2つの工程があります。この2つが揃ってはじめて新陳代謝がスムーズに行われるのに、食事療法の専門家は栄養素を摂ることばっかりに終始して、栄養素(老廃物)を排出することを軽視している気がするんです。

体に良いものを食べるのはいいのですが、老廃物を排出することにも同じくらい気を使わないと、栄養素がそのうち腐敗物になり、下水溝みたいに詰まりを起こしてしまいます。

冷え性の人も似たようなことが起こっています。
脂肪やブドウ糖、その他の栄養素がふんだんにあるにも関わらず、血流障害が起きているのでそれらが細胞に運ばれず、血管の詰まりを起こしやすい状態になっています。

そして、使われない栄養素はどんどん脂肪となって蓄積されていくのです・・・。

いくら寝ても疲れがとれない・・・。

疲労感がいつまでも残る

出典:慢性的な疲労を感じている時にはどうすればいいのか

いくら栄養素を補っても細胞に栄養がいかないもんですから、体は疲れやすくなってきます。

もちろん視床下部はそれを「異常事態だ!m9(`・ω・´)」と判断しますから、いろんなことろに命令して細胞に栄養素を運ぶ為のホルモンを分泌させます。

主に膵臓や副腎が先頭に立って「異常事態」に対処するのですが、血流障害が治らない限り、根本的な解決にはなりませんから、膵臓や副腎がやってることは応急処置に過ぎないのです。

膵臓はインスリンを分泌して細胞に糖を送るように促し、副腎からはストレスに対処する為にコルチゾールが分泌され続けられますが、やがて疲弊しきってしまい、それらのホルモン分泌量が減っていきます。そうなると様々な不快症状が慢性的に起こるようになります。

  • 昼過ぎに急に眠くなるなど、急激な低血糖発作が起こるようになる。
  • 朝起きるのが辛くなる。
  • 寝つきが悪くなる。
  • ストレスに耐えられなくなる。
  • 集中力・記憶力の低下が起こる。
  • 仕事が捗らなくなる。
  • すぐ疲れるようになる。
  • 疲労感がいつまでも残る。

これらは生活習慣病の初期症状です。
これらの症状がもっとひどくなると、いよいよ「病名」がつくわけですが、この段階で対処すれば、素早く治すことが出来ます。

逆にほおっておいたら、完治させるのがとても難しくなってきます。
糖尿病やうつ病などは、ガンほどの致死率はないかもしれませんが、完治させるのはガンよりもはるかに難しいだろうなと私は思っています。

ちゃんと病気をコントロールしておけば、死ぬ危険はないのかもしれませんが、

一生コントロールしていかねばならない・・・。

生活習慣病はそんな病気だと思っています。

例えば糖尿病の場合、過剰な血糖を下げようと膵臓が酷使されますので、不可逆的なダメージを負ってしまいます。

うつ病も同じです。うつ病のような精神疾患の場合も、ストレスに対処しようとしてホルモンを過剰に分泌し続けるのですが、やがて担当する器官が疲弊しきってしまい、恒常的にホルモン分泌のバランスがおかしくなってしまいます。

生活習慣病には様々ありますが、「体で起こっていること」はよく似ているのです。

今回のテーマである「冷え」でもいいですし、ガンやうつ病、糖尿病でも心筋梗塞や脳梗塞などの血管障害系の病気でもいいのですが、様々なストレスに対処しようとした結果、臓器が過剰に酷使され、やがてうまく働かなくなって「完治しない病気」に発展していくのが生活習慣病の特徴です。

「冷え性(低体温症)」は、おそらく臓器に不可逆的なダメージを負ってるほど深刻な状況ではないので、早い段階で対処すれば重篤な病気に発展するのを防ぐことが出来ます。

病気にかかりやすく、治りにくい・・・。

冷え性(低体温症)の人は、免疫力が30%ダウンする

よく「体温が低いと免疫力が下がる」と言われますが、実際には体温が1℃下がると免疫力が約30%下がります。逆に体温が1℃上がると免疫力が500%~600%も上がります。

「いやいや計算が合わないでしょ(´・ω・`)」と思うかもしれませんが、免疫力が上がるというのは白血球の数が増えるということではなく、「1つの白血球の持つ能力がアップする」ということなので、こうした関係が成り立つのです。

なんでそんなに働きが良くなるかというと、酵素活性に関係があります。

体温が高くなると酵素が活性化します。
免疫力や抵抗力に関連する酵素が何種類あるのか知りませんが、酵素は現在数千種類ほど発見されているので、関連する酵素はおそらく数百じゃ済まないでしょう。

また、直接免疫力に関連しないような機能(タンパク質の再合成、栄養素の吸収・分解促進、老廃物の促進)も同時に活性化されるので、免疫力がアップするというよりも「体の全機能がアップする」と言ったほうが正しいのかもしれません。ですから、実質的には500%~600%ほどの効果があるのです。

体温が高ければ、血の巡りも良くなります。
血液の役割は主に3つです。

  • 酸素を各細胞に運ぶこと
  • 栄養素を各細胞に運ぶこと
  • 白血球を体中に張り巡らせること

血行の良い人は、体のどこかに異常があると真っ先に白血球が駆けつけてきて退治してくれますが、ドロドロ血の人は、白血球がうまく患部に辿り着きません。その間にウイルスが増殖するのを許してしまい、病状が悪化するのです。

冷え性(低体温)の人は、ウイルスが体内に入っても十分に体温を上げることが出来ませんので、治りにくいです。風邪を引いた時などは「だらだらと微熱傾向が続く」のが特徴的です。

同時にホルモン分泌に異常があるので、細胞に抵抗力がなく、簡単にウイルス感染を起こします。つまり、「病気にもなりやすい」のです。

低体温の人はガンになりやすく、転移しやすい

またまた余談ですが、低体温のがん患者さんは、ガンが転移しやすいです。
といっても、ガン患者のほとんどが例外なく低体温で代謝が著しく悪化しているので、「低体温だから、ガンになった」と言えるかもしれません。

何故低体温になるとガンになりやすい&転移しやすいかと言いますと、これも糖尿病やうつ病と全く同じ理由で「血流障害」「ホルモン分泌異常」が起こるからです。この2つはストレスが原因で起こるので、「同時に起こる」のが特徴的です。

上のほうで血液の役割を3つ挙げましたが、血流障害が起きると各細胞に酸素が十分に行き渡らなくなり、「低酸素状態」になります。

エネルギーを作り出すには、酸素とブドウ糖などの栄養素が必要ですが、酸素が少ないと細胞は生きていく為に十分なエネルギー(ATP)を作り出すことが出来ません。

ですから、酸素がなくてもエネルギーを作り出せるように、細胞は環境に適応しようとします。それが「細胞のガン化」なのです。つまり、ガンになるのは苛酷な環境下のなかで生き抜く為に、細胞が最適化した結果なのです。

体内環境(ストレスフルな体内環境)に最適化したがん細胞は、低酸素状態でもエネルギー(ATP)を作り出すのが得意です。しかし、正常細胞ほど効率が良いわけではないので、たくさんの栄養素(主にブドウ糖)を必要とします。

いくら食べても少ししかエネルギーが作れないので、(正常細胞の16分の1程度)がん細胞は体の組織を分解してでもエネルギーを生み出そうとします。ガン患者がどんどん痩せていくのはその為です。

なぜガン細胞は、免疫細胞の攻撃をすり抜けられるのか?

腫瘍免疫応答の仕組み

出典:川崎医科大学呼吸器内科 免疫研究室

「患者よ、ガンと闘うな」というベストセラー本を書いた近藤誠先生は、「いくら免疫力を鍛えても、免疫細胞はがん細胞と正常細胞を区別することが出来ないので意味がないだろう。免疫力が強いとか弱いかとか、それ以前の問題である」と言っています。

著書でその記述を読んだ時、はじめは絶望しましたが、勉強していくうちに「なぜ区別がつかないのか?」の理由を知り、その対処法も分かった時には希望が湧いてきたのを思い出します。

これも根本の原因は、「ストレスよる低体温」が原因でした。
冷え性(低体温)というのは、調べれば調べるほど「万病に繋がっている」ことが身に沁みて分かります。その人の体質や生活習慣によって繋がる病気が違うだけです。ですから、(何度も言っているように)対処法はシンプルなのです。

免疫細胞は、「自己」と「非自己」を抗原という名札のようなもので判別しています。

この抗原は、ほとんどの細胞が細胞膜の表面に出ています。インフルエンザウイルスでもその他の細菌でも同じです。全ての細胞が抗原を持っています。

しかし、がん細胞の場合、なぜかその名札(抗原)が細胞の内側に引っ込んでしまっているので、免疫細胞はそれが「敵だ! m9(`・ω・´)」と認識できないのです。

ですから免疫細胞ががん細胞と出会っても、そのまま素通りしてしまいます・・・。このことを近藤先生はおっしゃっていたわけです。

体温を上げることで、腫瘍免疫を増強させることが出来る

しかし、体温が38.5度くらいに温まると、人間の体には熱ショックタンパク質(HSP、ヒートショックプロテイン)というものが作られます。これが内側に引っ込んでいたがん細胞の抗原と結合して細胞膜の表面に浮き上がってくるため、免疫細胞の攻撃を受けやすくなるのです。(参考:石原結實・伊藤要子著「からだを温めるとなぜ病気が治るのか」,「ヒートショックプロテイン(HSPs)の新しい役割」,愛知医大、おだやかな全身温熱療法の有効性を臨床で確認。2度以上体温上げ生体防御作用高める、リンパ節転移がんの50%縮小例も

転移ガンにも効果的な温熱療法

また、がん細胞は低体温の環境が好きで、35℃前半あたりで最も増殖すると言われています。そして、約43℃以上で死にます。

これに対して正常細胞は43℃以上でも耐えられるので、この温度差でガンを治療しようというのが、ガンの代替療法の1つである温熱療法(ハイパーサーミア)です。

ガンが熱に弱い理由は、体温調整が出来にくい為と考えられています。
がん細胞はブドウ糖だけがエネルギー源なのですが、盛んに増殖するためには正常な細胞よりも多くのブドウ糖を必要とします。

そのため、新生血管というガン専用の新しい血管を勝手に作って、ブドウ糖を横取りします。

しかし、この血管には正常な血管と比べて非常に脆く、栄養補給は出来ても体温調節が出来ないのです。つまり、体温を上昇させることで、ガンのエネルギー補給経路を経つことが可能なわけです。

ただ、温熱治療は一般的に乳がん、前立腺がん、皮膚がんなど、体の表面近くの温度が上がりやすい部位のガンには効果が出やすく、熱の届きにくい体の奥のガンには効果が出にくいようです。

また、肝臓ガン、腎臓ガン、肺ガンなど、もともと血流量の大きい場所にできたガンは熱を逃がしやすいので効果が薄いようです。

しかし、遠赤外線は体を貫通する力が強く、体の深部まで温めることができるので、温熱療法が効きにくかったタイプのガンでも、最近では著しい効果を上げるようになってきました。

ですので、今や温熱療法は(ガンの進行度に関わらず)ほぼ全てのタイプのがんに有効な治療法と言えます。放射線や抗がん剤の殺傷効果を高めることも分かっています。(参考:ハイパーサーミア(がん温熱療法)

ただ、効果は標準治療に勝るものではないと思います。
あくまで標準治療と併用して行うべきものであるし、標準治療を疎かにしてまで行うべきものではないと考えています。

副作用が少ない点は標準治療よりも勝っていると思いますが、なにせ治療代が高額ですから、よほどの金持ちじゃないと出来ないでしょう。併用できるくらい経済的余裕がある人ならやったほうがいいと思います。

それに「体を温める」という方法は、最初にも言ったように、あくまで応急処置的治療であり、ショウガ(生姜)やココアを飲むのと同じようなものです。温泉や加温機器等に頼るのではなく、あくまで「発熱する体」を作り上げなければいけないのです。

応急処置が悪いという意味ではありません。
応急処置を併用しながら根本治療を行わないと、本当の意味では治らないのです。

ほとんどの人が応急処置ばっかりで根本治療のほうはおざなりになっています。
様々な闘病ブログや医療系情報サイトをみててそのように感じたので、私はこの記事を書いたのです。

まとめ

以上、今回は冷え性(低体温症)について、主に2つのことを述べました。

1つ目は「冷え症(低体温症)になってしまう原因」ですね。
冷え性は、インフルエンザやノロウイルスのように、なんらかの原因物質が体内に入って引き起こすものではなく、「生活習慣」が原因で発症します。

ということで、冷え性も生活習慣病であると考えて間違いありません。
生活習慣病であれば、生活習慣を変えることで治っていきます。

私はこの記事のなかで、「冷え性を治すコツはたったの3つしかない」と言いました。
それは「食事」「運動」「心(精神)」ですが、それは同時に冷え症の原因でもあります。

なぜなら、この3つは全て生活習慣だからです。この3つがふさわしいものではないから、冷え性(生活習慣病)になるのです。

これはどんな生活習慣病(ガン、心臓病、脳卒中、その他諸々)であっても、考え方は同じです。
生活習慣の病(やまい)であるからには原因は生活習慣にあるはずですし、「生活習慣を改善すること」を治療の柱に添えるべきだと思います。

医療は「応急処置」や「治療を補完する」という意味で用いるべきだと思います。
決して軽視するという意味ではありません。症状の進行度によっては手術や長期間の薬の投与が必要になってくる場合もありますが、あくまで「メインではない」という意味です。ショウガ(生姜)やココアと同じで応急処置なのです。

応急処置はプロに任せたほうがいいでしょう。しかし、

やるべき事はやりました。あとは、患者次第です・・・。

この言葉の意味をよく理解するべきです。
医療がしてあげられることには「限界」があり、その先は患者が自分の足で歩いていくしかないのです。

「具体的にどう歩いていくべきか?」は次回の記事で詳しく解説します。
出来るだけ寄り道はしないように解説しますので、(笑)興味があれば読んでいただけると嬉しいです。

2つ目は、冷え(低体温)が引き起こす様々な症状についてです。具体的には、

  • 老けやすい
  • 疲れがとれない
  • 病気に罹りやすい

などがありますが、挙げようと思えば無限に挙げられるので、関心が高そうなのに絞っただけです。

それくらい冷え性(低体温症)はヤバイです。
厚着したり、生姜(ショウガ)やココアを飲めばとりえず「冷え」は凌げるので軽視されがちですが、「実は様々な病気に繋がっているんだよ(`・ω・´)キリッ」ってことを、ざっくりと解説しました。

体が冷えるのは主にストレスが原因です。(精神的なもの、肉体的なものを含む)これが慢性的に体を刺激すると、様々な反応を経て「冷え性(低体温)」になります。

そして、「冷え」を助長しているのが内臓脂肪であり、内臓脂肪自身も変なサイトカインを分泌しながら生活習慣病を助長していることを簡単に解説しました。

これらを同時に解消する方法を、次回お伝えする予定です。
ではでは、次回の記事でお会いしましょう!

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5 Responses to “ショウガ(生姜)やココアで低体温症(冷え性)が治るわけがない”

  1. 山本良子 より:

    今、まさに手術前です。大腸ガン30代です。

    ドクターには手術で頑張ってもらい、その後は自分次第と思い、勉強させてもらってます。
    子供の為にも死ねませんから。
    ガンと言われてすぐ調べ始め、落ち込む時間はありませんでした。
    ありがとうございます。
    とても励みと希望を頂いており
    ます。

    • 新里(管理人) より:

      山本良子様、コメントありがとうございます。

      ドクターには手術で頑張ってもらい、その後は自分次第と思い、勉強させてもらってます。

      おそらくガンに限らないと思うのですが、医者が出来ることはほとんど限られていると思っています。私がよく言うことに、

      「手術が終わってから、本当の治療が始まる」

      というのがあるのですが、全ての病気は「生き方の歪み」から発生していると思っているからです。

      それは「物事の考え方」かもしれないし、「食事」かもしれないし、「体の使い方」かもしれません。なにかしらの「変なクセ」が積み重なった結果、病気となって現れてくるんじゃないかと考えています。

      「歪み」や「クセ」までは、医者には治せません。親や兄弟にも治せません。
      自分で気づき、自分で治していかなければならないものだと思います。

      今はガンのことで頭がいっぱいでしょうが、ガンはあくまで「結果」です。
      今までの生き方が現れているに過ぎません。

      外側(本やネットなど)に解決法を探すのもいいですが、内側(生き方の「クセ」)に解決法を見出すことが大切だと思います。

      まずは、手術を頑張って下さい。
      成功をお祈りしています。

      新里

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